スタンレー電気 (株) 2013年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2013年 3月期 |
2012年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 263,119 | 243,108 | 8.2 | -市場ニーズを的確に捉えた製品開発、受注拡大を目指した営業力強化、生産工程や間接部門の徹底的なムダ取りといった生産革新活動による生産性向上、原価低減等が寄与。 |
営業利益 | 27,475 | 26,439 | 3.9 | |
経常利益 | 30,148 | 28,580 | 5.5 | - |
当期純利益 | 17,760 | 13,822 | 28.5 | - |
自動車機器事業 | ||||
売上高 | 185,451 | 169,927 | 9.1 | -米国における増産があったものの、中国における日系自動車メーカーの減産やアジア新興国における二輪車の減産といった収益の柱というべき地域からの影響を受け、増収減益。 |
営業利益 | 21,824 | 22,823 | (4.4) | |
コンポーネンツ事業 | ||||
売上高 | 25,620 | 25,350 | 1.1 | -車載向けおよび遊戯向けLED製品が堅調に推移し増収増益。 |
営業利益 | 2,910 | 2,689 | 8.2 | |
電子応用製品事業 | ||||
売上高 | 51,908 | 47,673 | 8.9 | -主に車載向け操作パネルが市場の伸びにより堅調に推移し増収増益。 |
営業利益 | 4,152 | 3,211 | 8.9 |
2014年3月期の業績予想 |
(単位:百万円) |
2014年3月期 (予想) |
2013年3月期 (実績) |
増減率 (%) |
|
売上高 | 302,000 | 263,119 | 14.8 |
営業利益 | 35,500 | 27,475 | 29.2 |
経常利益 | 37,800 | 30,148 | 25.4 |
当期純利益 | 22,200 | 17,760 | 25.0 |
第V期中期3ヶ年経営計画指針 (2013年4月 - 2016年3月)
1. キャッシュフロー経営の確立 | -いかなる環境下でもグループ各社がキャッシュを創出でき、グループのさらなる成長に向けて、その創出したキャッシュを活用する仕組みを整える。 -営業活動により生み出されるキャッシュを最大化させ、健全な財務体質のもと、企業価値を増加させる。 |
2. 新事業の開花・拡大 | -マーケッティング情報および、その分析のレベルを向上させ、将来動向を先取りする。 -新製品、新事業を生み出していく下地である「全社イノベーション」の仕組みを効果的に実践する。 |
LEDヘッドランプの量産供給体制
-2013年1月、低価格車から高価格車まで対応する3種類のLEDヘッドランプの量産供給体制を確立したと発表。3種類のLEDヘッドランプは以下の通り:- 省スペースと小型化を両立した「プロジェクタータイプ」 (三菱自動車 「i-MiEV」 などに採用)
- 低コストを実現した「リフレクタータイプ」 (マツダ「Demio」 に採用)
- 広照射範囲で輝いたデザインを採用した「ダイレクトプロジェクションタイプ」 (ホンダ 「Acura RLX」に採用)
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2013年3月期 | 2012年3月期 | 2011年3月期 | |
全社 | 5,479 | 5,423 | 4,983 |
自動車機器事業 | 1,865 | 1,674 | 1,634 |
研究開発拠点
施設名称 | 所在地 |
技術研究所 | 神奈川県横浜市 |
筑波研究所 | 茨城県つくば市 |
宇都宮技術センター | 栃木県宇都宮市 |
横浜技術センター | 神奈川県横浜市 |
オプトテクニカルセンター | 神奈川県横浜市 |
研究開発活動
1) オプトエレクトロニクス分野-高出力白色LED
-高出力赤色 / 赤外LED
-高速高感度イメージセンサー
2) ディスプレイ分野
-超高コントラストLCD
-光マイクロスキャナ
-ディスプレイ駆動回路
3) 光源・照明分野
-自動車用照明機器
-LED道路照明・屋内照明機器
-点灯駆動回路・電源
4) ソフトウェア分野・CAE技術開発
-配光シミュレーション
-光学デバイス最適形状設計ツール
5) 材料・加工技術等の開発等
6) 全社製品のスタイリングデザイン
7) 上記デバイスや技術を総合化した応用製品
製品開発
ダイレクトプロジェクションLEDヘッドランプ-2013年1月、光の制御技術と独自のLED光源を用いた新型ダイレクトプロジェクションLEDヘッドランプを開発したと発表した。ホンダが2012年11月に公開した新型 「Accura RLX」 に採用されている。従来のランプと比べて自由な配光が可能となり、広照射による広い視野を確保する。また、大きさではこれまでの製品と比べて約50%の薄型化を実現することで、車体デザインの自由度も向上。軽量化と低電力化により、低燃費にも貢献している。 (2013年1月10日付日刊自動車新聞より)
高コントラスト液晶
-2012年4月、どの角度からでも鮮明に見える高コントラスト液晶「S-PBT (スペシャルピュアブラックテクノロジー) 液晶」を開発したと発表した。従来の液晶ディスプレイは、角度によっては表示が薄くなるなど見えにくいポイントがあった。新型液晶は、液晶分子の配向制御技術により、視野方向の概念がないという特性を持たせることに成功した。車載オーディオ、メーター、情報端末、OA機器など幅広い用途を想定している。(2012年4月21日付日刊自動車新聞より)
技術導入契約 |
(2013年3月31日現在) |
提携先 | 内容 | 期間 |
株式会社日立製作所 | 液晶表示装置に関する特許 | 該当特許の有効期間中 |
日亜化学工業株式会社 | 白色LEDに関する特許 | 該当特許の有効期間中 |
技術提供契約 |
(2013年3月31日現在) |
提携先 | 内容 | 期間 |
Thai Stanley Electric Public Co., Ltd. (タイ) | 自動車用ランプ類に関する技術 | 2012年4月1日 - 2015年3月31日 |
SL Lighting Corporation (韓国) | 自動車用ランプ類に関する技術 | 2009年4月1日 - 2014年3月31日 |
大億科技股份有限公司 (台湾) [Kenmos Technology Co., Ltd.] |
面光源に関する技術 | 2013年4月1日 - 2014年3月31日 |
Lumax Industries Ltd. (インド) | 自動車用ランプ類に関する技術 | 2013年4月1日 - 2014年3月31日 |
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2013年3月期 | 2012年3月期 | 2011年3月期 | |
全社 | 31,164 | 23,358 | 25,895 |
自動車機器事業 | 23,767 | 17,565 | 15,577 |
設備の新設 |
(2013年3月31日現在) |
会社名/事業所 (所在地) |
内容 | 投資予定 総額 (百万円) |
着手年月 | 完了予定 年月 |
武漢斯坦雷電気有限公司 [Wuhan Stanley Electric Co., Ltd.] (中国武漢市) |
四輪事業設備 | 6,752 | 2012年1月 | 2016年8月 |