サンコール株式会社 2009年3月期の動向

ハイライト

業績 (単位:百万円)
  2009年
3月期
2008年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 30,544 37,218 (17.9) -自動車メーカーの大幅な生産調整により、精密機能部品、精密機能材料が減収したことが大きく影響し減少。
営業利益 1,052 3,552 (70.4) -売上高の減収及び下期に急速に進んだ円高が影響し減少。
経常利益 824 3,410 (75.8) -
当期純利益 228 1,841 (87.6) -
精密機能材料
売上高 3,295 4,258 (22.6) -弁ばね用高強度ハイテン材の輸出や自動車用ミッション用途の精密異形材が減少。
精密機能部品
売上高 17,572 20,613 (14.8) -自動車の減産の影響を受け、弁ばね、スターター用リングギア、シートベルト用リトラクターぜんまい等、殆んどの製品が減少。


国内事業
-2009年4月1日付で100%子会社の広瀬テクノロジー(株)を吸収合併すると発表。広瀬テクノロジーは愛知県豊田市に本社を置き、リングギア等の自動車部品を生産している。吸収合併後、広瀬テクノロジーは同社の生産拠点を自社工場化する。(2008年12月12日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発費 (単位:百万円)
  2009年3月期 2008年3月期 2007年3月期
全社 719 828 1,097


研究開発活動
ハイブリット自動車関連部品
-新開発技術《絶縁皮膜加工》とコア技術《精密塑性加工》を複合させたハイブリッド自動車関連部品を開発。蓄積した開発技術を基に量産設備の製作、実験を推進。

精密機能材料/精密機能部品
-自動車の低燃費化、高性能化のために弁ばねやクラッチばねは高応力設計が指向され、これに対応するため高強度、高耐熱性を有するオイルテンパー線を開発。当開発材は種々合金元素が調整添加されているため、高強度でありながらばね加工性も兼ね備え、また疲労強度向上に有効な窒化処理性や耐へたり性に優れることが特徴。

設備投資

設備投資額 (単位:百万円)
  2009年3月期 2008年3月期 2007年3月期
全社 2,254 3,229 3,667
精密機能材料 246 2,089 329
精密機能部品 1,529 2,364 2,289

-新製品対応及び生産性向上、品質向上、環境改善を中心として設備投資を実施。


精密機能材料
-弁ばね用材、精密異形材の生産性向上、環境改善を中心に投資を実施。

精密機能部品
-ハイブリッド自動車関連部品の量産対応、及び自動車関連部品の新製品への対応、生産性向上、品質改善を中心に投資を実施。


設備の新設(精密機能部門)
会社名
事業所名
設備の内容 投資予定額
(百万円)
着手 完了予定
本社及び本社工場
(京都市右京区)
生産設備 175 2009.04 2010.03
豊田工場
(愛知県豊田市)
生産設備 114 2009.04 2010.03
広瀬工場
(愛知県豊田市)
生産設備 20 2009.04 2010.03
サンコールエンジニアリング(株)
(山梨県南アルプス市)
生産設備 22 2009.04 2010.03
サンコール菊池(株)
(熊本県菊池市)
生産設備 12 2009.04 2010.03