HELLA KGaA Hueck & Co. 2017年5月期の動向

業績

(単位:百万ユーロ)
2017年
5月期
2016年
5月期
増減率 (%) 要因
全社
売上高 6,585 6,352 3.7 1)
EBITDA 919 816 12.6 -
部門別売上高
照明 2,788 2,720 2.5 -
電子機器 2,191 2,084 5.1 -

要因
1) 売上高
-2017年5月期の売上高は前年比3.7%増の6,585百万ユーロ 。全社的な売上高は為替の悪影響や産業分野や空港照明事業の売却等による1.4%の売上増を除く。


-2017年5月期、自動車部品事業の売上高は前年比3.8%増の5,029百万ユーロ。レーダーシステムやエネルギー管理での革新的な照明ソリューションとエレクトロニクス製品などの強い需要増によるもの。

見通し

-2018年5月期は、前年比5%-10%の通貨調整による売上増を見込む。

研究開発費

(単位:百万ユーロ)
2017年5月期 2016年5月期 2015年5月期
全社 636 623 544
-自動車部門 605 591 512
全社研究開発費の全社売上高に占める割合 9.7% 9.8% 9.3%
研究開発要員数 6,764 6,361 6,063

研究開発拠点

-2017年2月、ドイツのSindelfingenに自動車照明技術の開発センターを新設したと発表した。新センターは照明ソリューションへの需要増加に対応するべく、WestphaliaのLippstadt本社を補完する目的で建設された。当初の従業員数は約20名で、今後100名超まで増員する見込み。(2017年2月28日付プレスリリースより)

-2017年5月期、18カ国に41研究所を有す。

技術提携

-2017年5月期、同社は,Porche, Merck, Elmos, Schweizer Elekronic AG, Paderborn Universityや University of Stuttgartらと共に完全適応のLCDベースの照明システムの開発を目的としたVoLiFa 2020研究プロジェクトを完成した。

-Osram、Daimler、Infineon、Fraunhofer研究機関グループと共に同社は2017年5月期に、高解像度のLEDシステムの開発の研究プロジェクトを完成した。

-2017年5月期中、同社は二つの新しい共同プロジェクトを立ち上げた。一つはハードループアプローチでのインテリジェントヘッドランプの開発に焦点を当てたもの、もう一つは歩行者、自転車や他の車輌等の非自動運転車輌と通信する自動運転車用の開発コンセプトに関するプロジェクト。

研究開発活動

-照明事業部門の研究開発は高解像度照明システムの動向や自動車照明技術のデジタル化に焦点を当てている。

-同社の照明での研究開発活動は次の分野に焦点を当てている。:ピクセル化されたLED光源、LCD技術、デジタルミラーデバイス、レーザ光源のアプリケーション、ホログラフィー、そしてOLED技術。

-電子機器事業部門ではバッテリ管理システム、リモートキーとIDトランスミッターの表面技術や空気質センサーなどの開発に焦点を当てた。

-同社Aglaia子会社と通じ、いくつかのスケーラブルなハードウエアープラートフォームをサポートするオープンソフトウエアーの開発に焦点を当てたカメラベースの運転支援スステムの研究開発に関与している。

製品開発

水冷バルブアクチュエーターおよび補助水循環ポンプ
-同社は、電子冷却バルブアクチュエーターと拡張可能な循環補助ポンプをNAIAS 2017で発表した。電子冷却バルブアクチュエーターは、エンジン制御ユニットが冷却液の流れを数秒で正確に調整することを可能にする。また、循環補助ポンプMP50を併せて導入すると冷却液の調整効果が高まり、燃料消費や排出ガスの一層の抑制につながる。電子冷却バルブアクチュエーターは2017年第1四半期に生産開始予定、循環補助ポンプは2019年までに生産開始予定。 (2017年1月13日付プレスリリースより)

コンパクトレーダー 77GHzレーダーセンサー  
-2016年6月、同社は、新しい77GHz CompactRadarセンサーを発表した。NXPとInnoSenTと共に開発し、CompactRadarの開発はNXPのレーダーシステムチップスがベースになっている。CompactRadarセンサーは、マッチ箱と大体同じサイズで、バンパーに内蔵したり、ドアなどの車両側面やリア部品に統合することができる。車両の周囲全体を360度認識することができ、完全自動駐車の重要な技術を担う。CompactRadarの製品群は、2018年半ばに市場投入される予定。(2016年6月9日;2017年1月6日付プレスリリースより)

SHAKE (Structural health and knock emission) sensor
-同社は、SHAKEセンサー( structural health and knock emission)を開発した。構造伝達音センサーが車外への
インパクトやダメージを検出する。SHAKEセンサーの実例は2018年北米国際オートショーでのデモ車両で見られ、その量産開始は2018年後半と見込まれている。

設備投資額

(単位:百万ユーロ)
2017年5月期 2016年5月期 2015年5月期
合計 517 463 347

-2017年5月期の主な設備投資は、建物、工場、機械等設備の維持、拡張。