Zhejiang Asia-Pacific Mechanical & Electronic Co., Ltd.[浙江亜太機電股份有限公司] 2018年12月期の動向
業績 |
(単位: 百万元) |
2018年12月期 | 2017年12月期 | 増減率(%) | 要因 | |
売上高 | 3,904.49 | 3,963.56 | (1.49) | -マクロ経済の影響、自動車販売台数の減少、原材料価格の高騰と研究開発費の増大などにより全体の業績が悪化。 |
営業利益 | 21.75 | 106.47 | - | |
経常利益 | 19.87 | 107.27 | - | |
純利益 | 12.68 | 88.10 | - |
新会社
-完全子会社杭州亜太智能汽車控制系統有限公司を設立し、2019年2月28日、杭州市に登記。インテリジェントドライブコントロールシステム、IoVモジュール、車載エレクトロニクス、センサー、電子コントロールブレーキシステムの開発、生産、販売を手掛ける。(2018年アニュアルレポートより)
-2018年3月、恵州市徳賽西威汽車電子股份有限公司[Huizhou Desay SV Automotive Co., Ltd.]は、中国第一汽車[FAW]、東風汽車集団[Dongfeng Automobile]、広州汽車集団[GAG Group]、北京汽車研究総院有限公司[Beijing Automotive Technology Center Co.,Ltd.]、鄭州宇通客車[Zhengzhou Yutong Bus]、中国汽車技術研究中心有限公司[CATARC]、啓迪雲控(北京)科技有限公司[Tus Cloud Monitoring (Beijing) Technology Co.,Ltd.]、江鈴汽車集団[Jiangling Motors]、浙江亜太機電股份有限公司[Zhejiang Asia-Pacific Mechanical & Electronic Co., Ltd.]、上海保隆汽車科技股份有限公司[Shanghai Baolong Automotive Corporation]の10社と、国汽(北京)智能網聯汽車研究院有限公司[China (Beijing) Intelligent and Connected Vehicle Research Institute Co. Ltd.](略称:国汽北京研究院)を設立すると発表。各社とも50百万元を出資し、登録資本金は550百万元とする。これら11社のほか、中国汽車工程学会、中国汽車産業協会などの業界機構、清華大学、北京航空航天大学、吉林大学などの大学もメンバーに加わる。国汽北京研究院は国家レベルのコネクテッドカーイノベーションセンターと位置付けられ、国家戦略が必要とする業界発展の基礎固めと共通の問題の解決に貢献し、コネクテッドカーによる新型産業社会に基礎モジュールと共通プラットフォームを提供し、各企業が自身の特徴を発揮し、競争力を高め、国のコネクテッドカー分野の発展を推し進めるとしている。(2018年3月12日付け会社公告より)
受注
-長城汽車股份有限公司[Great Wall Motor Co., Ltd.](長城汽車)から「新製品開発通知書」を受領し、哈弗(Haval)H6向けフロントブレーキキャリパーASSYを受注。(2019年1月17日付けリリースより)
戦略的提携
-2018年8月10日、同社の支配株主亜太機電集団有限公司(以下、亜太集団)は、杭州優海信息系統有限公司[Hangzhou EOHI Information System Co., Ltd.](以下、優海信息)と投資合意書を結んだ。亜太集団と優海信息はすでに長期にわたり安定的な提携関係を築いており、インテリジェント製造及び「情報化」と「工業化」の融合の分野において理想的な成果を得ている。両社はこの提携を通して、各自の自動化、知能化、情報化などの分野における強みを生かし、地区と自動車業界の知能化工場と無人化工場の普及を加速させるとしている。亜太集団は自動車部品業界の機電一体化で豊富な技術と実践経験を積んでいる。優海信息は長年機電業界の情報化の実施に専従しており、IIoT及びインダストリアルインターネットにおいて豊富な研究と実施の経験を持っている。(2018年8月10日付けプレスリリースより)
-2018年4月、同社は威馬汽車技術有限公司[Weltmeister Motor Technology Co., Ltd.]と戦略提携合意書に調印した。合意書によると、浙江亜太機電は威馬汽車に対し、インホイールモーター型駆動システム、軽量化アルミ合金シャシーモジュール、ブレーキシステムを供給し、威馬汽車はこれらの製品を開発プログラムの標準構成として、亜太機電の製品を優先的に使用する。また両社は横滑り防止装置(ESC)、インテリジェントバッテリーセンサー(IBS)、自動緊急ブレーキ(AEB)、アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)、前方衝突警報システム(FCWS)、車線逸脱警報システム(LDWS)など、先進自動運転支援システムADASの開発で提携をさらに深めるとしている。(2018年4月16日付け会社公告より)
受賞
-2018年、下記の通りOEM各社より各賞受賞。
一汽VWの優秀開発サプライヤー賞
一汽轎車の研究開発協力賞
上汽GM五菱のパートナー賞
江西いすゞの優秀サプライヤー賞
河北長安の開発貢献賞
奇瑞新能源のエクセレント開発パフォーマンス賞
中興汽車の優秀サプライヤー賞
華晨鑫源の品質貢献賞
(2019年3月11日付けリリースより)
-2018年3月、上汽大通のエクセレントサプライヤー賞を受賞。同社は2010年に上汽大通と戦略パートナーシップを結び、安定的な供給を維持している。 (2018年3月26日付けプレスリリースより)
-2018年2月、一汽集団から2017年度特別貢献賞を受賞したと発表。(2018年2月2日付けプレスリリースより)
2019年12月期見通し
-2019年12月期の目標は主要事業の売上高38億元、経常利益0.65億元、純利益0.55億元。
研究開発費 |
(単位:百万元) |
2018年12月期 | 2017年12月期 | 2016年12月期 | |
金額 | 157.58 | 159.25 | 142.52 |
売上高に占める比率 (%) |
4.04 | 4.02 | 4.17 |
研究施設
-1996年にテクニカルセンターを開設。2005年に国内ブレーキメーカーで唯一国家レベルのテクニカルセンターに認定される。
特許
-2018年末現在、累計で385件の特許を取得。内訳は発明権34件、実用新案権235件、意匠権116件。(2018年アニュアルレポートより)
設備投資 |
(単位:百万元) |
プロジェクト | 予算 | 2018年投資金額 | 進捗 |
新エネルギー車用インホイールモーター駆動モジュール技術改造(年間生産能力15万セット) | 751.06 | 57.98 | 25% |
ディスクブレーキ生産工場(年間生産能力4百万セット) | 333.20 | 1.37 | 95% |
自動車重要部品鍛造設備(年間生産能力12万トン) | 794.62 | 96.34 | 95% |
自動車ブレーキシステム電子制御モジュール設備(年産100万セット) | 464.13 | 1.25 | 5% |
重慶亜太公司の建屋建設 | 170.00 | 9.35 | 45% |
安吉のほかの建屋及び付属施設 | 136.00 | 18.82 | 100% |