人とくるまのテクノロジー展2016 GETRAG エグゼクティブインタビュー

Magna Powertrain, GETRAG ASIA PACIFICVice President Product Development  Uli Plewnia氏

Magna Powertrain, GETRAG ASIA PACIFIC
Vice President Product Development Uli Plewnia氏

GETRAG、Magna Groupとして日本初登場

マークラインズ(ML):GETRAG がMagna Groupとなって日本では初出展となります。
Uli Plewnia氏: Magna ブースへの出展は、中国でのフォーラムに続いて2回目。Magna Groupとなって日本では初出展だ。今年の1月に出展許可が下りたばかりだ。

ML:出展製品は。
Plewnia氏: Magna展示コンセプトに沿って、DCT (デュアルクラッチトランスミッション)を展示している。(写真1写真2)当社のDCTラインナップは、すべて同じコンセプトで設計されており、共通部品を使って製造される。

ML:DCTの生産体制は。
Plewnia氏:「6DCT150」は、中国ではGETRAGと東風汽車が作った合弁会社で製造される。量産は2016年4月に開始している。(パネル1

ML:世界のどの市場に注力していますか。
Plewnia氏:欧州、中国に注力している。日本では、三菱自動車に供給していたこともある。他にも日本のOEMからの引き合いもある。当社の現在の供給先は、Ford, BMW, Daimler, Renault, Changan Ford, Geely, Greatwall, Chery等となっている。




写真1

写真2

DCTは性能、燃費、そしてコスト面でもCVTに勝る

ML:欧州や米国のOEMはATとDCTをどのように使い分けているのか。
Plewnia氏:ATやCVTは構造上DCTと比べると効率の面で不利で、このため燃費もDCTの方が良い。DCTが有利であり、今後5~6年で市場シェアはもっと上がってくるとみている。

ML:DCTのハイブリッド車への採用はどうか。
Plewnia氏:ハイブリッド車用に新型DCTを提供、採用頂いている。

ML:日本ではCVTが人気だ。
Plewnia氏:DCTのほうがずっと良いシステムだ。DCTはCVTに比べドライブフィーリングで勝っているというのが通説だが、コストそして燃費でも有利なことをアピールしていきたい。

ML:人とくるまのテクノロジー展において、期待することは。
Plewnia氏:日本OEMはサプライヤーとの関係を重視する。長いパートナーシップを築く最初の一歩としたい。

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