・JLRは4月16日、エネルギー貯蔵の新興企業であるAllye Energyと提携し、ゼロエミッション充電を実現するバッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS)を開発すると発表した。
・Allye MAX BESSは、JLRのセカンドライフバッテリーを初めて使用するもので、「レンジローバー(Range Rover)」と「レンジローバー スポーツPHEV (Range Rover Sport PHEV)」のセカンドライフバッテリーパック7個を収納できる。このBESSはフル稼働状態で270kWhのエネルギーを蓄えることができ、一度に最大9台の「レンジローバーPHEV」の充電が可能だという。
・このBESSの重量は3.5トン未満であるため、販売店やJLRの拠点にエネルギー貯蔵ソリューションとして提供することができる。そうすることで、JLRのネットワークが太陽光発電などの再生可能エネルギーを活用できるよう、支援することになる。このユニットは、JLR以外でも使用できるように市販される予定である。
・JLRのエンジニアリングチームは、今年後半発売予定の新型「レンジローバー エレクトリック(Range Rover Electric)」のテスト中のゼロエミッション充電用として、このBESSを初めて使用する予定である。1,000時間を超えるテストにBESSを使用し、1年間で1万5,494kg以上のCO2を削減するという。