・国際エネルギー機関(IEA)は4月23日、電気自動車(EV)の販売台数が2024年には約1,700万台に達する可能性があり、世界で販売される自動車の5台に1台以上を占めるようになると発表した。
・IEAによると、EVの市場シェアは、メーカー間の競争、バッテリーや自動車価格の下落、継続的な政策支援に支えられ、2024年には中国で最大45%、欧州で25%、米国で11%以上に達する可能性があるという。
・IEAは、現在のエネルギー、気候、産業政策に基づき、2035年に世界で販売される自動車の2台に1台がEVになると予測した。このシナリオでは、2030年までに、保有台数で中国ではほぼ3台に1台、米国とEUではほぼ5台に1台がEVになる。
・2023年の世界のEV販売台数は1,400万台に迫り、全販売台数の18%に達した。2023年に世界で販売されたEVの半分以上を中国の自動車メーカーが生産。2023年のEV販売台数の大半は中国(60%)、欧州(25%)、米国(10%)だった。これに対して、これらの地域は世界全体の自動車販売台数の約65%を占める。
・2023年には、ベトナム(全自動車販売台数の約15%)やタイ(同10%)などで成長が加速した。自動車市場の大きい新興市場では、EVのシェアはまだ相対的に低い。
・2022年から2023年にかけて、EVとバッテリー生産への発表された投資額は約5,000億ドルに上り、そのうちの約40%がコミットされている。しかし、2023年には、電池の生産に使用される主要金属の価格が下落し、パック価格が前年比で14%近く下落した。2023年の世界のEV用バッテリー生産能力は約2.2TWhで、750GWhの需要をはるかに上回っている。
・IEAは、EVは競争が激化するにつれて安くなっていると述べた。中国では、2023年に販売されたEVの60%以上が、平均的な内燃エンジン(ICE)車よりもすでに安くなっているとIEAは推測している。しかし、欧州や米国では、EVの価格は同等の性能のICE車より10%から50%高いままである。
Based on IEA press release