(株) 豊田自動織機 2020年3月期の動向

業績

 (国際会計基準、単位:百万円)
  2020年3月期 2019年3月期 増減率 (%) 要因
全社
売上高 2,171,355 2,214,946 (2.0) -車両とエンジンの台数増などにより自動車セグメントでは増収・増益となるも、産業車両セグメントでの台数減と為替の影響などにより、全体では減収・減益。
営業利益 128,233 134,684 (4.8)
当期利益 150,187 159,778 (6.0)
自動車
売上高 613,886 610,721 0.5 -下記要因
営業利益 17,290 6,827 - -

 

要因 (自動車部門)

車両事業

-2018年11月に生産を開始した新型RAV4が増加したことにより、売上高は増加。

エンジン事業
-新型のA25A型およびM20A型ガソリンエンジンが増加したことにより、売上高は増加。

カーエアコン用コンプレッサー事業
-日本では増加したものの、北米や欧州などで減少したことによ、売上高は減少。

カーエレクトロニクス事業・プレス金型事業
-鋳造品は減少したものの、電子機器が増加したことにより、売上高は前年並み
 

2021年3月期の見通し

-新型コロナウイルス感染症の影響により、連結業績予想は未開示。
 

研究開発費

 (単位:百万円)
  2020年3月期 2019年3月期 2018年3月期
全社 90,560 88,807 77,647
-自動車部門 38,949 37,987 39,414


-自動車部門の取り組みは、ディーゼルエンジンや、ハイブリッド車・電気自動車・燃料電池自動車など電動車向けの電動コンプレッサーおよび電源機器などの開発。

 

製品開発

-「圧縮技術」と「電動車の電源活用」をテーマに、同社の製品や技術を東京モーターショーに出展すると発表した。圧縮技術では、ターボチャージャーを組み合わせて省燃費と高出力を両立させた環境に優しいエンジンや、カーエアコン用コンプレッサー、水素燃料電池車 (FCV) の発電に必要な空気を吸引・圧縮して発電装置に送る酸素供給エアコンプレッサーなどを展示する。電動車の電源活用では、ハイブリッド車 (HV) やプラグインハイブリッド車 (PHV) などの電動車を6台接続して高出力の電力をエレベーターなどの設備に供給する「ACインバーター結合器」や、燃料電池バス (FCバス) などの大電力供給能力を活用する「外部給電器 (V2L)」など、開発中の製品を含めた電源活用技術を紹介する。(2019年10月7日付プレスリリースより)

>>>展示会情報

 

設備投資額

 (単位:百万円)
  2020年3月期 2019年3月期 2018年3月期
全社 255,015 218,154 216,048
-自動車部門 69,239 68,201 80,726

 

海外投資

<中国>
-同社初となるカーエアコン用電動コンプレッサーの海外生産を2020年初旬から中国で開始すると発表した。中国のコンプレッサー生産拠点である豊田工業電装空調圧縮機 (昆山) 有限公司 (TACK、江蘇省昆山市) と烟台首鋼豊田工業空調圧縮機有限公司 (YST、山東省烟台市) にそれぞれ電動用生産ラインを新設する。TACKは20年3月、YSTは21年6月に生産を開始し、生産立ち上げ時の年産能力はそれぞれ約40万台を見込む。(2019年10月11日付日刊自動車新聞より)

 

設備の新設 (自動車部門)

-コロナウイルスの影響により、2021年3月期の設備の新設、除却等の計画は決定していない。