太平洋工業 (株) 2020年3月期の動向
業績 |
(単位：百万円) |
| 2020年 3月期 |
2019年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
| 全社 | ||||
| 売上高 | 165,969 | 145,030 | 14.4 | -新規売上の獲得やSchrader社の業績を通期で連結したこと等 |
| 営業利益 | 10,511 | 10,307 | 2.0 | -設備投資による減価償却費の増加等があるものの、売上増による利益増や原価改善等により増益 |
| 経常利益 | 11,130 | 11,767 | (5.4) | -円高に伴う為替差損の発生等 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 7,256 | 8,730 | (16.9) | -減損損失の計上等 |
買収
-2018年8月31日付で、Sensata Technologies Holding PLCより、フランスの自動車用バルブメーカーSchrader SASとその持株会社August France Holding Company SASの株式100％を取得。また、米国の自動車用バルブメーカーSchrader-Bridgeport International,Inc.の株式100%を、太平洋工業の米国100%子会社Pacific Industries USA Inc.が取得。
中期経営計画OCEAN-22
-同社グループは中期経営計画「OCEAN-20」を推進してきたが、連結売上高目標を１年前倒しで達成する目途がついたため、中期経営計画を上方修正し、「OCEAN-22」を策定
＜OCEAN-22＞
| OCEAN-20数値計画 | 2022年度 (目標) |
| 連結売上高 | 1,750億円 |
| -製品別売上高比率 | プレス・樹脂1,200億円 バルブ・TPMS545億円 |
| 連結営業利益率 | 7%台 |
| ROA | 6%台 |
研究開発費 |
(単位：百万円) |
| 2020年3月期 | 2019年3月期 | 2018年3月期 | |
| -プレス・樹脂製品事業 | 291 | 249 | 194 |
| -バルブ製品事業 | 1,223 | 852 | 612 |
| -その他 | 17 | 9 | 4 |
| -全社共通 | 410 | 366 | 301 |
| 合計 | 1,943 | 1,478 | 1,112 |
主な研究開発活動
| 事業セグメント | 担当部門 | 研究開発内容 |
| プレス・樹脂製品 | -技術企画センターの技術開発部 -プレス・樹脂事業本部のプレス技術部と樹脂技術部 |
-プレス製品：独自の冷間超ハイテンプレス工法を応用し、自動車の軽量化・低コスト化に貢献する1180MPa級超ハイテン材(トヨタで採用拡大傾向) -樹脂製品：ウレタン材料を使用しNV性能を向上させたオールウレタンエンジンカバーの開発や意匠部品の加飾技術開発 |
| バルブ製品 | -バルブ・TPMS事業部の技術部および生産技術部 | -バルブ製品：2018年に株式取得したSchrader社との協業による、競争力ある製品開発の推進 -TPMS製品：小型、軽量、低消費電力を実現したスナップインTPMS送信機を開発 -鍛圧プレス製品：板金成形の持つ生産性と冷間鍛造の持つ高精度を融合した板鍛造技術による、薄肉・軽量トランスミッション部品開発の推進 |
| 全社共通 | -技術企画センター | -金属塑性加工技術、接合技術の研究開発 -複合材料の研究開発 等 |
設備投資額 |
(単位：百万円) |
| 2020年3月期 | 2019年3月期 | 2018年3月期 | |
| プレス・樹脂製品事業 | 20,075 | 18,801 | 15,343 |
| -国内 | 13,922 | 9,852 | 7,812 |
| -海外 | 6,153 | 8,949 | 7,531 |
| バルブ製品事業 | 3,419 | 3,236 | 5,516 |
| -国内 | 2,501 | 1,458 | 3,529 |
| -海外 | 918 | 1,777 | 1,987 |
| その他 | 5 | 10 | 12 |
| 消去 | (49) | (77) | (40) |
| 合計 | 23,451 | 21,970 | 20,832 |
<プレス・樹脂製品>
-国内では、超ハイテン材対応を目的としたプレス設備導入や自動車の新型モデル用金型等の新製品対応・増産を中心に投資。
-海外では、米国・テネシー州における工場拡張やプレス設備導入を中心に投資。
<バルブ製品>
-国内では、TPMS本体組立ラインの改修や鍛圧プレス事業に関するプレス設備導入を中心に投資。
-海外では、韓国におけるコンプレッサー関連製品の新製品・増産対応を中心に投資。
設備の新設計画 |
(2020年3月31日現在) |
| 会社名・ 事業所名 (所在地) |
事業 セグメント |
設備の 内容・目的 |
投資 予定額 (百万円) |
着手 | 完了 予定 |
完成後の 増加能力 |
| 西大垣工場 (岐阜県大垣市) |
プレス・樹脂製品事業 | 新製品対応等 | 9,710 | 2018年 11月 |
2022年 ３月 |
プレス製品の生産能力20%増加。 |
| 東大垣工場 (岐阜県大垣市) |
プレス・樹脂製品事業 | 増産・合理化等 | 3,298 | 2018年 ８月 |
2022年 ６月 |
- |
| 養老工場 (岐阜県養老郡養老町) |
プレス・樹脂製品事業およびバルブ製品事業 | 増産・合理化等 | 1,289 | 2019年 ９月 |
2021年 |
鍛圧プレス製品の生産能力20%増加。 |
| 栗原工場,若柳工場 (宮城県栗原市） |
プレス・樹脂製品事業 | 増産等 | 2,493 | 2019年 ４月 |
2021年 11月 |
プレス製品の生産能力20%増加。 |
| 九州工場 (福岡県鞍手郡小竹町） |
プレス・樹脂製品事業 | 増産・合理化等 | 1,409 | 2020年 １月 |
2022年 ４月 |
- |
| 北大垣工場 (岐阜県安八郡神戸町) |
バルブ製品事業 | 増産・合理化等 | 4,076 | 2017年 ２月 |
2022年 ４月 |
TPMS製品等の生産能力20%増加。 |
| 美濃工場 (岐阜県美濃市) |
バルブ製品事業 | 増産・合理化等 | 265 | 2019年 12月 |
2021年 ６月 |
- |
| 本社等 | 全社 | 維持更新等 | 466 | 2020年 １月 |
2021年 ４月 |
- |
| PACIFIC MANUFACTURING OHIO,INC. (米国オハイオ州) |
プレス・樹脂製品事業およびバルブ製品事業 | 新製品対応等 | 2,846 | 2019年 ４月 |
2021年 ３月 |
- |
| PACIFIC MANUFACTURING TENNESSEE,INC. (米国テネシー州) |
プレス・樹脂製品事業 | 新製品対応等 | 10,108 | 2019年 ４月 |
2021年 ３月 |
プレス製品の生産能力280%増加。 |
| SCHRADER-BRIDGEPORT INTERNATIONAL,INC. (米国バージニア州) |
バルブ製品事業 | 新製品対応等 | 325 | 2019年 ４月 |
2021年 ３月 |
- |
| SCHRADER SAS (フランスドゥー県) |
バルブ製品事業 | 新製品対応等 | 571 | 2019年 １月 |
2020年 12月 |
- |
| 太平洋汽門工業股份有限公司 (台湾台中市) |
プレス・樹脂製品事業およびバルブ製品事業 | 新製品対応等 | 373 | 2019年 ４月 |
2021年 ３月 |
- |
| 太平洋バルブ工業 (韓国梁山市) |
バルブ製品事業 | 新製品対応等 | 106 | 2019年 ４月 |
2021年 ３月 |
- |
| 太平洋エアコントロール工業 (韓国牙山市) |
バルブ製品事業 | 新製品対応等 | 592 | 2019年 ４月 |
2021年 ３月 |
- |
| PACIFIC INDUSTRIES(THAILAND) CO.,LTD. (タイ チャチョンサオ県) |
プレス・樹脂製品事業およびバルブ製品事業 | 新製品対応等 | 124 | 2019年 ４月 |
2021年 ３月 |
- |
| PACIFIC AUTOPARTS(THAILAND) CO.,LTD. (タイ ラヨーン県) |
プレス・樹脂製品事業 | 新製品対応等 | 1,662 | 2019年 ４月 |
2021年 ３月 |
- |
| 天津太平洋汽車部件有限公司 (中国天津市) |
プレス・樹脂製品事業 | 新製品対応等 | 642 | 2019年 １月 |
2020年 12月 |
- |
| 長沙太平洋半谷汽車部件有限公司 (中国長沙市) |
プレス・樹脂製品事業 | 新製品対応等 | 527 | 2019年 １月 |
2020年 12月 |
- |
| 太平洋汽車部件科技（常熟）有限公司 (中国常熟市) |
バルブ製品事業 | 新製品対応等 | 12 | 2020年 １月 |
2020年 12月 |
- |
