Linamar Corporation 2019年12月期の動向

業績

 (単位:百万カナダドル)
  2019年12月期 2018年12月期 増減率 (%) 要因
全社
  売上高 7,416.6 7,620.6 (2.7) -
  営業利益 624.5 819.9 (23.8) -
輸送事業部門
  売上高 5,636.0 5,734.3 (1.7) 1)
  営業利益 388.2 473.7 (18.0) -


要因
1) 輸送事業部門の売上高
-同部門の2019年12月期売上高は、前年比1.7%減の5,636.0百万カナダドル。減収要因は以下の通り。

  • GM米国工場における全米自動車労働組合(UAW)加盟従業員のストライキによる販売減
  • プログラム終了に伴う販売減
  • 主要3市場における乗用車台数減、および北米における中大型トラックの台数減
  • 2019年第4四半期のマイナスの為替影響(2019年1~9月期はプラスの為替換算効果)

-なお、現在進行中のプログラムによる販売は、上記要因による減収を一部相殺した。

 

研究開発活動

-軽量化技術、設計・開発・製造における改善、環境対応車/コネクティッド技術の各分野における主な研究開発活動は以下の通り。

軽量化技術
-同社独自の製造プロセス、材料、設計を採用し、以下の製品・技術において省燃費・低CO2負荷ソリューションを実現。

  • 車体構造部品用高圧ダイカスト技術(従来の板金部品と比べて45%軽量化)
  • 鍛造ギアの設計・加工を最適化し、ニアネットシェイプを実現

設計・開発・製造における改善
-革新的な設計およびエンジニアリングにより、以下の省コストソリューションをOEMへ提案。

  • モーター、ギアボックス、インバーターを統合した、コンパクトなハイブリッド車/電動車用eAxleシステム
  • ハイドロフォーミング加工カムシャフトASSYを内包した、一体成型アルミキャリアハウジング(同社技術を活用)

環境対応車/コネクティッド技術
-以下の次世代ソリューションを開発中。

  • DSRC(狭域通信)ワイヤレスネットワークを介した、リアルタイムAWD用短距離車車間通信
  • 燃料電池車用水素貯蔵タンクの次世代開発・製造手法

 

設備投資額

 (単位:百万カナダドル)
  2019年12月期 2018年12月期 2017年12月期
全社 525.4 537.3 410.0