デトロイトモーターショー2016(1):米国メーカーの展示取材

様々なセグメントの多様なモデルを出展; Chevrolet Bolt、Buick Envision、 Chrysler Pacifica

2016/02/04

要 約

Gears
"Gears"と称するFCAの展示
Fordの展示を見る人々
Fordの展示を見る人々

 2016年北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー2016)は2016年1月11日から24日まで開催された(一般公開は16~24日)。来場者は81万5,575人で、この13年間で最多であった。


 今年のデトロイトモーターショーへの出展にあたり、米国3社を含む多くのメーカーが斬新な展示方法を考案した。デトロイトで強い印象を与えることに重点を置き、約2億ドルがショーの展示に投じられた。たとえばFordの展示には2階建てのLEDの壁が出現し、FCAは円形の3-D映像スクリーンを設置。巨大なスクリーンは、他の多くのメーカーの展示にも見られた。


 米国3社は様々なセグメントのモデルを出展し、柔軟性の高さを示すとともに、特定の市場についてはその地位をさらに強化した。GMはBolt EV をはじめとする多様なクロスオーバーと、ハッチバックのCruzeを発表した。FCAはミニバンのPacificaを世界初披露し、ミニバンセグメントに変革を起こそうとしている。そしてFordは、改良型Fusionの高性能車、プラグインハイブリッド車、プレミアム車を出展した。


 本レポートは、デトロイトモーターショー2016を取材した3本のレポートの1本目で、GM、Ford、FCAなど米国メーカーが出展したモデルを紹介する。今後掲載する予定の2本目は欧州メーカー、3本目はアジアメーカーが開発したモデルを取り上げる。


関連レポート: デトロイトモーターショー2015
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