TPR (株) 2020年3月期の動向

業績

(単位:百万円)
2020年
3月期
2019年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 178,530 192,619 (7.3) -
営業利益 13,923 18,309 (24.0) -
経常利益 16,400 21,765 (24.6)
親会社株主に帰属する当期純利益 7,318 11,515 (36.4)

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

研究開発費

(単位:百万円)
2020年3月期 2019年3月期 2018年3月期
全社 5,706 6,008 5,566
-TPRグループ (ファルテック除く) 3,221 3,390 3,192
-ファルテックグループ 2,485 2,618 2,374

主要研究開発拠点

-技術センター (長野工場内、長野県岡谷市)

研究開発活動

-低フリクション化、熱制御、軽量化への取り組みに加え、排気ガスクリーン化、代替燃料 (バイオ、CNG) 使用に対応した新製品の開発を推進している。

-製品の高精度化に対応したインラインでの計測自動化、革新的コストダウン、生産エネルギーの極小化へ対応した新工法の開発を進めている。

-海外拠点への新技術の移転構築、海外提携会社との協業による世界同一品質の実現、海外顧客への新製品および新技術PRを積極的に行っている。

-急速なEV化に対応し、非パワートレイン部品への取り組みを強化。アルミ、樹脂を中心とした軽量化複合製品とゴムを中心としたシール製品への新技術導入を積極的に実施している。

開発の主な成果
<パワートレイン部品>

  1. ピストンリング
    -超低フリクション & 低オイル消費リングの製品化 (低燃費対応)
    -高耐摩耗DLC(Diamond Like Carbon)被膜の製品化 (信頼性向上)
    -ピストンリング革新的コストダウン製造ラインの構築 (低価格対応)
  2. シリンダーライナー
    -小型エンジン用小径薄肉、高熱伝導ライナーの製品化 (低燃費対応、信頼性向上)
    -熱制御ライナーの製品化 (低フリクション対応)
    -低フリクション内周面性状の確立 (信頼性向上)
    -重力鋳造用アズロックライナーの製品化
  3. バルブシート、バルブガイド
    -高耐摩耗バルブシート材料の製品化 (代替燃料対応)
    -バルブシート革新的コストダウン製造ラインの構築 (低価格対応)
    -高熱伝導バルブの製品化

<非パワートレイン部品>

  1. 樹脂、ゴム製品
    -変速機用樹脂シールリングの製品化
    -自動車用ゴムシール部品の高精度化
    -バキュームポンプ用樹脂ベーンの製品化
  2. 鋳造応用製品
    -アズロックライナーの技術を応用したブレーキドラム用インサートの製品化

設備投資額

(単位:百万円)
2020年3月期 2019年3月期 2018年3月期
日本 4,349 4,477 4,103
アジア 3,522 3,152 2,057
北米 762 655 559
その他 54 33 23
ファルテックグループ 5,736 5,597 6,330
合計 14,426 13,916 13,074

 

設備の新設計画 (自動車関連製品事業)

(2020年3月31日現在)
会社名
事業所名
所在地 設備の内容・目的 投資予定金額
(百万円)
着手予定 完了予定 完成後の増加能力
同社
長野工場
長野県
岡谷市
研究開発・工場再配置、ピストンリング生産設備等 3,400 2020年4月 2021年3月 生産能力に影響を及ぼさない
PT. TPR Indonesia インドネシア
西ジャワ州
工場増設・ピストンリング生産設備等 1,200 2019年9月 2020年12月 10%増加
TPR工業 (株) 山形県
寒河江市
シリンダーライナー生産設備等 1,200 2019年7月 2021年3月 生産能力に影響を及ぼさない
TPR Vietnam Co., Ltd. ベトナム
ビンズオン省
各種製品の生産設備 860 2020年4月 2021年3月 45%増加
ファルテック 神奈川県
川崎市
自動車部品生産設備等 700 2020年10月 2022年1月 -
安慶帝伯格茨缸套有限公司
[Anqing TP Goetze Liner Co., Ltd.]
中国
安徽省
シリンダーライナー生産設備等 600 2020年1月 2020年12月 生産能力に影響を及ぼさない