Draexlmaier Group (Fritz Draexlmaier GmbH & Co. KG) 2016年12月期の動向

業績

-2016年12月期の売上高は前年比横ばいの3,700百万ユーロ。

受注

-2015年、BMW 「7 Series」向けのアンビエントランプを受注。また、2013年にはBMW 「i3」向けに高圧スイッチボックスを開発。この製品は「5 Series」と「7 Series」のハイブリッドモデル「ActiveHybrid」にも搭載されている。(2016年3月7日付プレスリリースより)

受賞

-英国のSolihull工場がJaguar Land Roverより「JLRQ Award」を受賞したと発表した。Draexlmaierは、「Discovery」、「Range Rover」、「Range Rover Sport」向けにセンターコンソールとコックピットを生産しており、Jaguar Land Roverの生産ライン向けに供給している。(2015年10月1日付プレスリリースより)

-2015年の受賞は下記のとおり。

  • FCA 「Qualitas Award 2015」
  • Tesla Motors 「Supplier of the Year Award 2015」


-2013年、BMWから、「i3」 に供給した天然素材製ドアパネルに関して、「New Technology Experience」 部門で 「BMW Supplier Innovation Award 2013」を受賞。

-2013年、子会社のDraexlmaier MalaysiaがMercedes-Benzから 「Local Content Parts Supplier of the Year Award 2013」 を受賞。

-2012年、Volkswagenから 「VW Supplier Excellence Award」 を 「Parts Logistics」 部門で受賞。(2012年9月26日付プレスリリースより)

研究開発拠点

-ドイツのVilsbiburgのDraexlmaier Technology Center (DTZ) に、中央研究施設を保有。その他の研究開発はドイツのMunich、Ingolstadt、Boeblingen、米国ミシガン州デトロイトで実施。

-2016年9月、ミュンヘン工科大学のキャンパス内に設立された「GALILEO」に研究開発オフィスを開設すると発表。オフィスと研究室の面積は1,000平方メートル。2017年下期より75名のエンジニア、物理学者、設計者、技術者が自動運転、ビッグデータ、コネクティビティ、エレクトロモビリティ、Industry 4.0など将来の自動車産業における主要分野に取り組む。(2016年9月20日付プレスリリースより)

研究開発体制

-2,000名超が研究開発に従事。

-以下研究機関および大学と様々な研究プロジェクトを実施:

  • Fraunhofer Institute for Reliability and Microintegration (ドイツ、Oberpfaffenhofen)
  • Technical University of Munich Foundation (ドイツ)
  • Rhine-Westphalian Technical College (ドイツ、Aachen)
  • Technical College (ドイツ、Landshut)

製品開発

「electronica」出展
-2015年、ドイツのMunichで開催された 「electronica」 において電子部品やライトシステムを出展

  • 高強度高圧コネクター: 断面積16~50平方ミリメートル製品に対応。耐熱性が高く、広い温度領域での耐久性に優れる。EMCシールド付き、振動耐久性も高い。
  • オールラウンドコンタクト: 薄板状のコンタクトでプレススクリーン、給電レール、プラグインリレー等に適している。大電流や限られた搭載スペースに対応し、低い境界抵抗を有する。
  • LEDアンビエントライト: さまざまな色を使用した多様な空間照明効果を実現する上、従来の照明より高寿命。LED照明は小型であるため、多くの製品に適用可能。

(2014年11月7日付プレスリリースより)


Interior design for storage of high-visibility vests
-2014年6月、車に視認性の高い安全ベストの搭載を義務付ける新規制に対応した新たな内装デザインを発表した。この規制は2014年7月1日付で施行される。センターコンソールやドアパネルなど、車室内のさまざまな位置に安全ベストを収納できる。見えない場所に収納することで内装の見映えを損なうことがない。さらに、ハザードランプを付けると、光る矢印が表示されてベストの位置を示すなどの安全対策も施されている。衝突によりエアバッグが展開すると、ベストの収納部分が自動で開く仕組みになっている。(2014年6月24日付プレスリリースより)

国内投資

-2013年9月26日、Leipzigの生産拠点 「DMS Draexlmaier Modulsysteme GmbH」 を開設。延べ床面積は12,000平方メートルで従業員数は120名。DMS Draexlmaier ModulsystemeではPorsche 「Panamera」 向けにコックピット、ドアパネル、センターコンソールの生産およワイヤーハーネスの組み付けを行なう。2014年にはPorsche 「Macan」 向けのコックピット、センターコンソールの組立を開始する計画。(2013年9月26日付プレスリリースより)

海外投資

<米国>
-2016年11月、米国の第2工場カリフォルニア州Livermore工場に24百万ドルを投資すると発表。290,000平方フィートの既存工場のインフラ整備や、ドアパネルやトリム部品などの製造設備導入に充てる。射出成形やサブアッセンブリー、最終アッセンブリーなどの生産工程も含まれる。また同工場は、顧客の生産ラインに直接納品するための調整を行う物流センターとしての役割も果たす。2017年1月操業開始予定で、2年以内に300名の雇用を創出する見込み。(2016年11月9日付カリフォルニア地区開発リリースより)

-2015年9月、総額35百万ドルを投じて、米国サウスカロライナ州のDuncan工場をアップグレードすると発表した。16,560平方メートルの生産・ 物流棟を建設し、同工場のインフラおよび設備をアップグレードする計画。また、新たに従業員94名を雇用する。今回の拡張計画により、同工場の生産能力が大幅に引き上げられるほか、インストパネル、センターコンソール、ドアパネルなどの内装部品を組み立てる最新機器が導入される。さらに倉庫、共用スペース、食堂なども建設される予定。拡張は2015年11月に着工され、2016年9月に完了する見込み。(2015年9月21日付プレスリリースより)

<ニカラグア>
-2014年8月、ニカラグアのMasayaに第2工場を建設し生産能力を拡大した。投資額は10百万ドル。新工場では自動車用ハーネスを生産する。(2014年8月25日付プレスリリースより)

<ルーマニア>
-2014年4月、ルーマニアのPitestiに新工場を設立すると発表した。新工場では500名を雇用し、修理部品やワイヤー製品を生産する。(2014年4月30日付プレスリリースより)

<英国>
-2014年1月、同社の英国子会社であるDAU Draexlmaier Automotive UKがイングランドDordonにある産業施設を賃借する契約を結んだ。169,000平方フィートの施設を1平方フィートあたり5.75ポンドで15年間賃借し、Jaguar Land Roverとの既存プログラムに対応する。

<マケドニア>
-2012年7月、マケドニアのKavadarciに新工場を建設すると発表した。Draexlmaierにとって同国初の拠点として、高級自動車メーカー向 けにワイヤーシステムを生産する。生産開始時の従業員数は300名だが、今後数年間で約4,000名まで増員する計画。(2012年7月19日付プレスリ リースより)