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(株) ジーテクト 2020年3月期の動向

要因

＜日本＞
-量産売上及び型設備売上の減少等により、売上高51,780百万円(前年同期比11.7％減)。営業利益は、減収影響や労務費の増加等により146百万円(前年同期比91.9％減)。

＜北米＞
-量産売上及び型設備売上の減少等により、売上高80,608百万円(前年同期比10.6％減)。営業利益は、売上減少の影響に加え、労務費増加、工場経費増等によりマイナス1,533百万円(前年同期は1,529百万円の利益)。

＜欧州＞
-得意先の大幅減産の一方、他社新機種の売上原単位・台数の増加やスロバキア工場稼働、金型売上等により、売上高20,689百万円(前年同期比0.8％増)。営業利益は、増量による労務費増加や新工場立上げコスト等により2,590百万円(前年同期比14.3％減)。

<アジア>
-アジア各国の自動車販売の不振を受けて生産台数が減少したこと等により、売上高34,729百万円(前年同期比17.4％減)。営業利益は、減収の影響が大きく、製造費用や販管費の削減が追い付かなかったこと等により、2,608百万円(前年同期比46.7％減)。

<中国>
-新型コロナウイルスの感染拡大防止のための政府の操業停止命令を受け、工場が操業停止に陥ったこと等により売上高44,283百万円(前年同期比10.5％減)。営業利益は減収影響が大きく4,725百万円(前年同期比10.8％減)となったが、政府による操業停止期間の製造費用を特別損失として814百万円計上し、573百万円の減益に留まった。

＜南米＞
-トヨタカローラの売上原単位の増加や型設備売上が寄与したこと等により、売上高8,124百万円（前年同期比11.8％増)。営業利益は要員増や解雇費用などの労務費負担の増加等により226百万円(前年同期比25.2％減)。

事業動向

2020年Vision「新G4-20（ジーフォー・トゥエンティ―）」
『G4-20』のアウトプットとして、クリアすべきハードルを明確にするため、5年後を目処として「連結売上高3,000億円」「連結営業利益200億円」の達成を具体的な目標として設定。第3次中期に向けて、「Genba」「Global」「Growup」「Green」の4つの領域を加速度的に進めるため、新たに3つのイノベーション「技術イノベーション」、「販売イノベーション」、「人事イノベーション」と「持続的な成長と進化」を追加。

>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)

受注

-2020年3月期の受注生産台数は、ホンダ向け441.3万台。

研究開発体制

-環境規制、安全、車両電動化に関する先行技術や新製品の研究開発は、2018年４月から稼働している日本のジーテクト東京ラボにおいて開発本部開発部がその役割を担う。

研究開発活動

-2020年3月期の研究開発テーマは以下の通り：

・先進技術開発

• マルチマテリアル化に向けた高強度軽量素材の成形技術開発（鉄/アルミ/複合材）
• 低歪の高速連続接合
• 異種材料接合技術
• 接着接合
• テーラードプロパティ

・電動化対応
・冷間ウルトラハイテンの加工技術開発
・ホットスタンプの加工技術開発
・溶接ラインにおける生産性・品質の信頼性向上の取り組み
・トランスミッション部品の開発