Freudenberg SE 2019年12月期の動向

業績

(単位:百万ユーロ)
  2019年
12月期
2018年
12月期
増減率 (%) 要因
売上高 9,467.8 9,455.4 0.1 1)
税引前利益 828.5 835.3 (0.8)

要因

1) 売上高
-2019年12月期の売上高は、前年比0.1%増の9,467.8百万ユーロ。為替影響がプラスに働き約150.6百万ユーロの増収効果を創出した。また、Freudenberg IT Business Groupの売却影響も、その他の買収により相殺された。

 

買収

-同社は、Filcの株式を100%取得する最終契約に署名したと発表した。FilcはスロベニアSkofja Lokaを本拠とする自動車業界および建設業界向けのニードルパンチ不織布・ラミネート材料メーカー。スロベニアではSkofja Lokaのほか、Mengesと Lendavaにも拠点を有し、米国オハイオ州Daytonに販売オフィスを構える。買収により、同社は機能性材料事業を強化し、欧州でのポートフォリオと技術拡張を目指す。(2019年11月27日付プレスリリースより)

-同社は、ドイツWolnzachに拠点を置くスタートアップFRICTinsの買収を発表した。買収には摩擦係数を高めるFRICTinsの革新的技術などが含まれ、これにより軽量でコンパクトなコンポーネント設計と、最大5倍のトルクとせん断力の伝達が可能となる。これらの機能はeモビリティアプリケーションで重要な関連性があり、部品接続の性能要件が増加している。Freudenbergはこの技術に硬質粒子コーティングプロセスと特殊不織布を組み合わせ、エンジン、シャシー、パワートレイン製品に活用する。摩擦係数を最大8倍に増やすことで、スクリュージョイントとプレスフィットの性能を大幅に改善するという。現在この製品はWolnzach工場でパイロット生産中だが、同社は今後数カ月以内に工業規模の生産を開始する計画。(2019年10月14日付プレスリリースより)

-同社は、英国の繊維メーカーLow & Bonarの株式100%を取得すると発表した。買収によりFreudenbergはスパンレイド不織布に関する知見の強化を図る。Low & Bonarはアジア、欧州、北米に11カ所の生産施設を保有しており、Freudenbergのグローバル市場強化戦略の理想的なパートナーになるという。(2019年9月20日付プレスリリースより)

-Freudenberg Filtration Technologiesは3月末に中国佛山市のApollo Air-Cleanerの株式75%を取得した。(2019年5月29日付プレスリリースより)

-同社は、グループ傘下のFreudenberg Sealing TechnologiesがXALT Energyの持株比率を31.8%から50.1%に引き上げたと発表した。XALT Energyは米国ミシガン州Midlandに本社を置き、商用車向けエネルギー貯蔵ソリューション用のリチウムイオン製品を開発、製造する企業。今回の取引により、Midland拠点の生産能力拡大と、新モビリティ技術の研究開発投資を可能にするという。またFreudenbergは、今後数年間でXALT Energyの残りの全株式を取得するというオプションも確保した。(2019年2月4日付プレスリリースより)

 

業務提携

-同社のシールおよび振動制御技術部門のFreudenberg Sealing Technologiesは、欧州長距離バスオペレーターのFlixBusと燃料電池バス開発で提携すると発表した。両社は、バッテリーと燃料電池を組み合わせた長距離バスおよび大型商用車向けハイブリッドシステムの開発を目指し、当初は30台のバスにシステム性能を検証するためのハイブリッドパワートレインを装備する計画。また、両社はドイツの水素・燃料電池技術革新プログラムの枠組みの中での公的資金獲得も目指す。プロジェクトにおいて、FlixBusは燃料補給なしに最低500km走行でき、20分以内に水素補給できる燃料電池車両の開発を目指すとしている。(2019年9月2日付プレスリリースより)

-Bentelerと同社グループ傘下のVibracousticは、Eシャシーソリューション開発のための戦略的パートナーシップを締結したと発表した。Vibracoustic のNVHシステムに関する専門知識を活用し、開発サイクルをスピードアップすることでBentelerは騒音と振動を最適化するシャシーソリューションの提供を目指す。事前検証済みのフロントおよびリアアクスルシステムは、電気自動車の高い機能性と品質を保証するという。両社の共同ソリューションは、上海モーターショーに出展予定。(2019年4月11日付プレスリリースより)

 

最近の動向

-グループ傘下のVibracousticは、市場調査機関YouGovによる調査結果を発表した。回答者の3分の2(67%)は新車購入の際に「快適性と利便性」が非常に重要であるとしており、続いて「使いやすさ」(60%)、「ドライビングダイナミクス」(54 %)、「環境適合性」(44%)、「加速」(42%)、「最高速度」(26%)が重要であるという結果となった。特にミレニアル世代(35-44歳)では76%が快適性を、75%が使いやすさを重要視しているという。また、最高速度を重要だとする回答は、ドイツでは20%、米国では22%、中国では36%で、加速についてはドイツ35%、米国と中国はともに45%だった。(2019年11月7日付プレスリリースより)

-シールおよび振動制御技術部門Freudenberg Sealing Technologiesは、最新ソリューションをBattery Show Europeに出展すると発表した。同社は燃料電池スタック用のシーリングソリューションやパウチセル用の特殊樹脂シールなどを発表する。また、同社が過半数の株式を保有する米国のXALT Energyとの共同展示も予定する。そのほか、リチウムイオン電池の安全性を高めるFreudenberg Performance Materialsの製品も公開する。(2019年5月7日付プレスリリースより)

 

受注

-同社は、グループ傘下のXALT EnergyがNFl Groupの米国子会社Motor Coach Industries (MCI)と提携すると発表した。XALT EnergyはMCIの長距離電気バス「MCI D45 CRTe LE CHARGE」向けに高エネルギーリチウムイオンバッテリーパックを供給する。このバスは、カリフォルニア州などの民間および公共交通機関が次世代パワートレイン技術とアクセス性改善のテストに使用する。XALTの戦略的パートナーのバス会社New Flyerはこのバッテリーを使用して北米全土で電気バスを運営している。またMCIは、ペンシルバニア州Altoonaでこのバッテリーのテストを実施する。このほか、欧州大手の長距離バス会社FlixBusもテストを行う予定。FlixBusは革新的な都市間長距離サービスモデルを米国で拡大しており、テスト完了後はMCIの電気バスを発注する見込み。(2019年11月26日付プレスリリースより)

 

受賞

-同社の北米の自動車用フィルター部門は、「Supplier Performance Award」をホンダより受賞した。8年連続の受賞となった。

-日本バイリーンのフロアマット部門は、日産よりベストパフォーマンス賞を受賞した。4年連続の受賞となる。

-日本バイリーンは、ケーヒンよりコスト競争力賞で優秀賞を受賞した。

 

研究開発費

(単位:百万ユーロ)
  2019年12月期 2018年12月期 2017年12月期
全社 480.9 444.3 427.8

ー同社は、研究開発活動の有効性評価を行った。全売上高に対する新製品 (導入から4年未満) シェアの割合で評価を行う。201912月期は34.7%で前年は33.6%であった。

 

研究開発体制

-2019年、平均3,784名の従業員が研究開発活動に従事した。

 

研究開発施設

-同社グループ傘下のVibracousticは、ドイツのWeinheimに材料開発センター を開設したと発表した。同社の自動車業界での騒音・振動・ハーシュネス (NVH) 分野での競争力を更に高める目的。25名の材料専門家が同社の製品エンジニアと協業して、試作材料開発の補助や広範囲に及ぶテストを広さ2,200平方メートルの施設で行う。新施設では材料の専門家が分析的・物理的な試験や腐食試験を実施し、自動車メーカーが定める品質・耐久性・パフォーマンス基準への適合を確認するほか、レオロジー実験室では材料の変形性・流動性の評価なども行う。また試作エリアでは、開発された新混合材の更なる試験が行われる。(2019年7月11日付プレスリリースより)

-同社のシールおよび振動制御技術部門Freudenberg Sealing Technologiesは、ドイツWeinheimのテスト施設に電気モーターで使用される重負荷のラジアルシャフトシールリングのトルク摩擦を測定する設備を導入したと発表した。このテストスタンドは、水冷式の高回転スピンドルドライブによるトルク、摩擦のないエアベアリングが半径方向および軸方向に装備されたテストドラムなど、測定の高精度を保証する特性があり、最大36,000 rpmの回転速度で摩擦トルクを測定できるだけでなく、広範囲の周波数でシールの電気インピーダンスを捕捉するという。(2019年2月19日付プレスリリースより)

 

研究開発動向

-同社は、再生可能燃料のための技術ソリューション開発のため、ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク(Baden-Wurttemberg)州政府、カールスルーエ工科大学および産業パートナーが主催する研究イニシアチブへの参加を発表した。Freudenberg Groupは、自動車が代替燃料にどのように、またシーリング材がさまざまな媒体にどのように反応するかという問題に焦点を当てる。実験では、同社は合成燃料オキシメチレンエーテル(OME)にさらされた後のシーリング材料の反応を調査している。実験用燃料は、10-30%のOME混合物を有する標準ディーゼルを使用、またベンチマークとして純粋なOMEと100%化石ディーゼルを使用した実験も行われた。(2019年3月7日付プレスリリースより)

製品開発

SUV向けテクニカルファブリックカーゴカバー
-Freudenberg Performance Materials部門は、SUV向けテクニカルファブリックカーゴカバーを開発した。この製品は通常のカーゴカバーより軽量で、ノイズを軽減させた他、外見上のデザイン性も向上させた。また、プラスチック製カバーと比較して、揮発性有機化合物を発生させないため、空気の質も改善させる。

ニッケル亜鉛コーティング代替の環境に優しいコーティング
-Freudenberg Chemical Specialities部門のSurTecブランドは、防食性に強く環境に優しいコーティングを開発・導入した。この新しいコーティング技術は、従来使用されて来たニッケル亜鉛コーティングに置き換わるものとなるよう開発された。

商用車およびオフハイウェイ車両向け燃料電池スタック
- Freudenberg Sealing Technologies部門は、ドイツのミュンヘンにある燃料電池イノベーションセンターで、30kWから100kWまでの燃料電池スタックの開発を行っている。この部門は、水素およびメタノールの両方のシステム開発を行っている。最初のシステムは、2021年初頭にデモンストレーションの目的で投入される予定。量産は2024年から開始される見込み。この燃料電池スタックは商用車およびオフハイウェイ車両向けとなり、一般乗用車向けの燃料電池スタックよりずっと大出力となる。

Levitorqアキシャルスラストワッシャー
-同社のシールおよび振動制御技術部門のFreudenberg Sealing Technologiesは、Levitorqアキシャルスラストワッシャーの設計を最適化したと発表した。新機能の「スクープ (scoop)」によって強化されたLevitorqは、ワッシャーの下で潤滑油を収集、押し出し、より高い臨界速度とパフォーマンスをもたらす。同社は設計パフォーマンス最適化のため、パワートレインで使用される潤滑剤の種類と可用性に基づいて、複数の「スクープ」機能を設計した。ポリマー材料はアイドリング状態でも摩擦係数が低くなるよう設計されている。この新型ポリマー製スラストワッシャーは9倍のポンプ性能と3倍の臨界速度を備えており、飛沫潤滑などのアプリケーションに最適だという。(2019年12月3日付プレスリリースより)

ステアリングコラムブッシュ
-同社グループ傘下のVibracousticは、不要な振動を防ぎ優れた快適性をもたらすステアリングコラムブッシュを開発したと発表した。この製品はアルミコア周辺にエラストマー層を備える創造的な設計で、押し引きする方向に高い防振性をもたらす。コンパクトな形状で、半径がディスク半径の約半分のため、設計スペースが大幅に増加する。ブッシュは耐久性があり、剛性の低下率は寿命全体で10%と低く、ステアリングコラムの座屈も防ぐという。(2019年11月12日付プレスリリースより)

ウェッジシール
-同社のシールおよび振動制御技術部門のFreudenberg Sealing Technologiesは、モノチューブショックアブソーバー用の代替シールコンセプトとなるウェッジシールを開発したと発表した。この製品はくさび形の設計により、従来二部式シールで使用される保持リングが不要になるため、シール構造が非常に簡素化される。ストック、組み立て、結合が必要なコンポーネントが少ないため、アブソーバーの製造プロセス中の物流と設置が容易になる。またこの新シールは動作温度範囲を2-4度下げることができ、従来よりも同等以上に機能するという。ウェッジシールシステムは炎による試験を通過し、現在は大手自動車メーカーの量産モデルに採用されている。ウェッジシールと並行して、同社はシールの動作温度範囲をさらに拡大する新ポリマー材料を使用した二部式シールの開発にも取り組んでいる。(2019年10月29日付プレスリリースより)

薄型高エネルギー密度バッテリーパック
-同社は、グループ傘下のXALT Energyが薄型の高エネルギー密度バッテリーパックをブリュッセルで開催のBusworldに出展したと発表した。バッテリーパック「XPAND Low Profile (XLP)」は、高さや奥行きが制限されているバス、トラック、列車に設置可能。高さ185 mm、幅612 mm、長さはエネルギー容量に応じて360-1,080 mmで、中・大型トラックおよびバスのフレームレールに収まるように設計されている。この設計により自動車メーカーは、長距離アプリケーションに必要な大量のエネルギー貯蔵に対応するために、配送トラックとバスの床を再設計する必要がなくなるという。この製品は2021年から米国ミシガン州のMidland工場で生産開始予定。(2019年10月17日付プレスリリースより)

次世代導電性シール
-同社のシールおよび振動制御技術部門のFreudenberg Sealing Technologiesは、ハウジングとシャフト間の耐久性のある電気接続を確保するように設計され、電気と電磁放射によるベアリングの損傷を防ぐ新型の導電性シールを開発中であると発表した。今後数カ月以内に最初のモデルが投入される予定。電動パワートレインのシールに関する新要件を満たすため、同社は電流浪費の要素を評価・比較するテスト手順を開発した。なお同社は数年にわたってベアリングの損傷を防ぐ電気自動車(EV)用の特殊な繊維を使用した導電性不織布ディスクを生産している。(2019年9月19日付プレスリリースより)

自動運転車の騒音・振動・ハーシュネス対策製品
-同社グループ傘下のVibracousticは、自動運転車における騒音・振動・ハーシュネス (NVH) の解決を目的に、先進的なマウントやブッシュ、可変エアスプリング、シートダンパーを開発したと発表した。ドライバーや同乗者は、運転操作が部分的もしくは完全に自動運転車側へ移行されると、NVHに対する感度が高まるという。同社のマウントやブッシュは、アクスルや車体からシートやステアリングに伝達される振動を抑制する。電子制御の切り替え可能なエアスプリングは、車高を常に一定にするため継続的にモニタリングを行うほか、走行場面に応じて異なる硬さに迅速に切り替えることが可能で半自動運転から完全自動運転への移行に最適な技術となる。またシートダンパーは、所定のスペースに格納可能で、シート背面に搭載される画面の振動を抑制する。そのうえ、シリコンラバー製で形状もカスタムでき、100%リサイクル可能でコスト効率が高い。(2019年9月6日付プレスリリースより)

PEEK材開発
-同社のシールおよび振動制御技術部門のFreudenberg Sealing Technologiesは、超高温使用環境向けのPEEK材を開発したと発表した。同社のシール部門の材料開発者は、自動変速機のシールリングやスラストワッシャーに適用する新高性能ポリマー材の開発に数年間を費やし、ポリマーのベース原料に複数種追加することで最適な材料を開発したという。新素材であるQuantix 55-14は、高性能ポリマーPEEK材をベースに開発され、金属部品との接触による摩耗を低減させた。この材料は、クラッチと変速機内部との間にオイルを含むフィードスルーとして機能するシールリングに使用される。(2019年7月9日付プレスリリースより)

Battery Show Europe出展技術
-同社のシールおよび振動制御技術部門Freudenberg Sealing Technologiesは、最新ソリューションをBattery Show Europeに出展すると発表した。同社は燃料電池スタック用のシーリングソリューションやパウチセル用の特殊樹脂シールなどを発表する。また、同社が過半数の株式を保有する米国のXALT Energyとの共同展示も予定する。そのほか、リチウムイオン電池の安全性を高めるFreudenberg Performance Materialsの製品も公開する。(2019年5月7日付プレスリリースより)

樹脂製シールド製品開発
-Freudenbergは、樹脂素材を使ったシールド開発を行っていると発表した。電磁波影響から守られる必要がある電子部品には、従来ではアルミニウムがシールドとして大部分で使用されていたが、アルミニウムの使用は、電気自動車における同材料の使用を増加させ、車の運動性能が悪化しコストも上昇する。今回、伝導率の低さゆえにシールドとして使用されることがなかった樹脂材について、Freudenbergの技術者は、伝導率の高いコーティングを樹脂材に施す研究開発を行っており、同社は将来的にはアルミニウム製のシールドを部分的に樹脂製のものに置き換えていくとしている。(2019年4月9日付プレスリリースより)

切り替え可能3チャンバー式エアスプリング
同社グループ傘下のVibracousticは、 スポーティでしっかりとしたサスペンションと、ツーリングカーに求められる快適な乗り心地の切り替えが可能な3チャンバー式エアスプリングを開発したと発表した。 3チャンバー式エアスプリングは個々のエアチャンバーのオン・オフの切り替えにより、運転状況に応じてエアスプリングの剛性を4段階に設定することが可能だという。Porscheは新型SUV「Cayenne」にこの新型エアスプリングを取り入れたアダプティブ・エアサスペンションをオプション採用した。Vibracousticは将来的にデュアルチャンバーシステムのエアスプリングも提供する予定。(2019年1月23日付プレスリリースより)

 

設備投資額

(単位:百万ユーロ)
  2019年12月期 2018年12月期 2017年12月期
全社 362.1 378.6 501.5

ドイツ国内投資

-同社グループ傘下のVibracousticは、ドイツHamburg工場拡張を2019年下半期に開始した。この投資によりエアスプリングの生産能力を拡充し、プレミアムカーメーカーからの需要増に対応する。

-同社は、2019年内に370百万ユーロのプロジェクト投資を行う計画であると発表した。この内125百万ユーロについては、ドイツ国内での有形固定資産への投資であり、内30百万ユーロはドイツのWeinheimでの投資となる。2019年第1四半期については、Freudenbergは既に140百万ユーロを、過半数株保有の米国企業XALT Energyと中国のフィルター製造企業のApolloに投資実行している。Freudenbergの戦略は、ポートフォリオを選択的に発展させ、買収をすべての事業グループで行っていくことである。その戦略の目的は、米国・欧州・アジアでの売上貢献度が同程度の事業で、業績変動が大きいものと小さいものを組み合わせ、バランスさせたポートフォリオを構築することにあるという。(2019年4月10日付プレスリリースより)

 

海外投資

-同社の台湾子会社で桃園市拠点のFreudenberg Far Eastern Spunwebは、新しいスパンレイド製造ラインを導入する。2020年第1四半期に導入を完了させる予定で、自動車内装向け製品等の製造を補助する。

-同社のパフォーマンスマテリアル部門は、中国子会社Freudenberg & Vilene Nonwovens (Suzhou) Co. Ltd.における生産ラインを新規に導入した。主にアジア自動車市場に向けたヘッドライナーの需要に対応する。

-2019年5月、同グループは、2018年の中国への投資額が2017年比29%増となる約300百万元に達したと発表した。主な投資先は、NVH製品を製造するVibracousticの重慶工場新設や、NOK-Freudenberg (China)の長春のシーリング製品工場新設、蘇州および台湾拠点の自動車用内装部品の新製造ライン導入など。またFreudenberg Performance Materials20193月、蘇州にヘッドライナーの新生産ラインを導入済。このほか、Freudenberg Filtration Technologies3月末に佛山市のApollo Air-Cleanerの株式75%を取得している。(2019529日付プレスリリースより)

-日本バイリーンとの中国合弁会社Freudenberg & Vilene Nonwovensが蘇州工場に自動車用ヘッドライナーの生産ラインを新たに導入したと発表した。新生産ライン導入により、不織布の年間生産量を約800万平方メートルに増強する計画で、中国および東南アジア市場向けに製品を供給する。不織布を使用したヘッドライナーは表面処理により機能性を追加し、最新の自動車設計の要件を満たすという。(201935日付プレスリリースより)