インド(上):自動車産業を10年間で4倍に拡大する構想

Automotive Mission Plan 2026

2015/12/21

要 約


Maruti Suzukiがインドで生産し世界で販売する戦略車Baleno
(東京モーターショー2015から)

 本レポートは、インド自動車産業全体の動向について報告する。各自動車メーカーの最近の動きや計画については、別途報告する予定。

 インド政府とインド自動車工業会(SIAM)は、2015年9月、インド自動車産業の今後10年間にわたる総合的なビジョン "Automotive Mission Plan (AMP 2026)" を発表した。インド自動車産業の規模(年間生産高)を、10年間で現状(2014年4月~2015年3月期)の3.5~4倍に拡大する構想。インドでは、海外からの投資を促進する "Make in India" プログラムを進めており、AMP 2026は、そのエンジンの役割を果たすことが期待されている。

 インドの国内市場は、2013-2014年度に減少したが、2014年5月にモディ首相就任後上向き、2015年4~11月期には前年同期比8.7%増加した。

 LMC Automotive社によると、インドでの生産台数は2018年に500万台規模に到達する。レポート末尾に、同社の2018年までの生産台数予測を掲載した。

 各自動車メーカーは、多くの新興国市場で減速が懸念されているなか、インドを特に有力な市場として注力する方針。


関連レポート:
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