・MAN Truck & Busは5月13日、2021年に気候保護イニシアチブ「Science Based Targets initiative (SBTi)」に参加し、2030年までに温室効果ガス(GHG)排出量を70%削減する(スコープ1と2)という気候変動目標を設定しており、2023年までに51.2%の削減を達成したと発表した。
・また、2030年までに車両1キロメートルあたりのフリートからのGHG排出量を28%削減する(スコープ3)ことも目指しており、こちらも2023年までに12.8%の削減を達成している。
・2023年には、同社のGHG排出量の96%が製品の使用段階で発生したものであった。このため同社は、代替ドライブへのシフトを推進している。
・目標達成のため、同社はエネルギー供給システムのアップグレードに重点を置き、太陽光や風力などの自然エネルギーへの移行、エネルギー効率の改善に取り組んでいる。南アフリカ工場とトルコのアンカラ(Ankara)工場では太陽光発電システムが設置され、ポーランドのクラクフ(Krakow)工場では暖房システムが木質ペレットのような二酸化炭素排出量の少ないものに変更された。ニュルンベルク(Nuremberg)工場も地域の暖房ネットワークに接続され、ミュンヘン(Munich)工場では地熱エネルギーの導入が計画されている。
・電力購入契約による再生可能エネルギーの比率が高められており、太陽光や風力エネルギーの直接購入が増えるとともに、エネルギー供給の安定性も確保されている。MANは、原材料が不足する中、効率的な原材料の使用、部品の再利用、廃棄物のリサイクルを推進し、生産廃棄物のリサイクル率95%を達成するなど、循環経済モデルを重視している。