・4月19日付のデトロイトニュースの報道によると、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、夜間照明という条件下において高速道路でフォード「マスタングマッハE (Mustang Mach-E)」に使用されていた同社の部分自動運転支援システムBlue Cruiseに関連した2件の死亡事故の調査を開始したと発表した。
・NHTSAによると、調査はBlue Cruiseがどのように運転タスクを実行するかを評価し、カメラベースのドライバーモニタリングシステムの評価も行うという。
・調査対象は2021~2024年型の「マスタングマッハE」で、合計13万50台となる。
・2024年2月24日にテキサス州サンアントニオ(San Antonio)で発生した事故の調査をすでに進めている米国運輸安全委員会(NTSB)は、予備調査報告書でBlue Cruiseが作動していたと断定した。
・テキサス州の事故は2月24日午後9時50分頃にサンアントニオの州間高速道路10号線で発生し、「マスタングマッハE」が3車線の真ん中に停車していた1999年型ホンダ「CR-V」の後部に衝突し、「CR-V」の運転手が死亡した。
・「マスタングマッハE」が関与した2件目の事故は、3月3日午前3時20分頃ペンシルベニア州フィラデルフィアの州間高速道路95号線で発生した。「マスタングマッハE」が左車線を走行中、先にトヨタ「プリウス(Prius)」と衝突して停車中だった現代自動車「エラントラ(Elantra)」に追突し、車外に立っていた運転手2人が死亡した。
・ペンシルベニア州での事故に関する警察のニュースリリースによると、捜査が進行中で、「マスタングマッハE」を運転していた23歳の女性は飲酒および薬物の影響下での運転による殺人罪で起訴される可能性があるという。
(Detroit News and other sources on April 29, 2024) (NHTSA report on April 25, 2024)