Malibu (Chevrolet)

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2024年05月09日(木)

・5月8日付のデトロイトニュースの報道によると、GMはサブコンパクトクロスオーバー電気SUVの新型シボレー「ボルトEV (Bolt EV)」の生産準備のため、カンザス州のフェアファックス(Fairfax)工場でのミッドサイズセダン・シボレー「マリブ(Malibu)」の生産を11月で終了することを明らかにした。

・同工場で生産されているコンパクトクロスオーバーSUVのキャデラック「XT4」の生産は、新型「ボルトEV」の生産に向けた改修により、2025年に工場が閉鎖されるまでは継続されるという。

・GM広報担当のKevin Kelly氏は声明の中で、「設備を含む工場改修を容易にするため、9世代に亘り1,000万台超をグローバルで販売してきた『マリブ』の生産を2024年11月に終了し、キャデラック『XT4』の生産も2025年1月に終了する」と述べた。さらに同氏は、「2025年後半に生産を再開する際、両モデルの新型車を同じ組立ラインで生産する」とコメントした。

・GMは以前、2023年12月にミシガン州オリオン(Orion)工場で現行「ボルト」シリーズの生産を終了した後、フェアファックス工場に約3億9,000万ドルを投資し、アルティウム(Ultium)プラットフォームベースの新型「ボルト」を生産すると発表していた。

・シボレーは「ボルトEV」と「ボルトEUV」で構成されていた現行「ボルト」シリーズの生産を終了したが、新型ではサブコンパクトクロスオーバー電気SUVのみを継続モデルとし、車名を「ボルトEUV」から「ボルトEV」に変更することが想定されている。

Based on Detroit News article on May 8, 2024

2023年11月14日(火)

・中国国家市場監督管理総局は11月10日、上汽GMがリコールの計画を届け出たと発表した。2024年5月31日から以下の車両について順次実施する。

  1. 2019年9月5日-2023年7月12日に生産されたビュイックブランド合計61万1,260台:対象車種は、2021年‐2023年型モデルの「エンビジョン(Envision、昂科威) S」、新世代「ラクロス(LaCrosse、君越)」、新世代「リーガル(Regal、君威)」の一部車両。2022年‐2023年型モデルの「エンビジョン(Envision、昂科威) Plus」、「エンクレープ(Enclave、昂科旗)」の一部車両。2023年型モデルの「エンビスタ(Envista、昂揚)」の一部車両。
  2. 2020年5月28日-2023年7月12日に生産されたシボレーブランドの合計19万5,819台:対象車種は、2021年‐2023年型モデルの「エキノックス(Equinox、探界者)」、「マリブ(Malibu、邁鋭宝) XL」の一部車両。2022年‐2023年型モデルの「ブレイザー(Blazer、開拓者)」の一部車両。2023年型モデルの「シーカー(Seeker、星邁羅)」の一部車両。
  3. 2020年4月9日-2023年6月15日に生産されたキャデラックブランドの合計32万7,006台:対象車種は、2021年‐2023年型モデルの「XT4」、「XT5」、「XT6」の一部車両および2023年型モデルの「GT4」の一部車両。

・燃料ポンプ制御モジュールの耐湿性能不良により、水濡れ後制御モジュールに水が浸入し内部の動作異常を引き起こす恐れがある。走行中にエンジンが停止する場合もあり、安全上のリスクがある。上汽GMはリコール対象車両に改良した燃料ポンプ制御モジュールを無償で交換するとしている。

中国国家市場監督管理総局のリリースに基づく

2023年09月21日(木)

・9月20日付のデトロイトニュースの報道によると、UAWがミズーリ州ウェンツビル(Wentzville)工場でストライキを開始した影響を受け、GMが2,000人の時間給従業員が従事するカンザス州フェアファックス(Fairfax)工場を休止すると発表した。
・ウェンツビル工場がフェアファックス工場に供給するプレス部品が不足していることが影響しているという。フェアファックス工場ではミッドサイズセダンのシボレー「マリブ(Malibu)」とコンパクトクロスオーバーSUVのキャデラック「XT4」が生産されている。
・GMが最後に提示した内容には、4年間で20%の賃上げや一時金などが含まれていたが、UAWのShawn Fain会長は不十分であると判断した。これに対し、GMのMark Reuss社長は、自社の契約案は記録的なレベルであり、組合の要求は実現不可能であると意見書で反論した。
・Reuss氏は、「GMは2035年までに電気自動車(EV)ラインナップを揃えるために邁進しており、EVの未来への移行という点で我々は極めて重要な時期にいる」と述べた。
・GMは既にシボレーのフルサイズピックアップトラック「シルバラード(Silverado)」、ミッドサイズSUV「ブレイザー(Blazer)」、コンパクトクロスオーバーSUV「エキノックス(Equinox)」のEVバージョンの生産を開始している。
・「シルバラードEV」は、シガン州ファクトリーゼロ(Factory Zero)とオリオン(Orion)工場のUAW組合員が生産に従事している。
・「エキノックスEV」と「ブレイザーEV」はメキシコで生産されている。
(Detroit News article on September 20, 2023)
キーワード:工場稼働状況、労働協約交渉