日信工業株式会社 2006年度の動向

ハイライト

業績
単位:百万円 2007年3月期 2006年3月期 増減率(%) 要因
売上高 187,878 166,796 12.6 下記1)参照
営業利益 20,666 17,661 17.0 下記2)参照
経常利益 21,618 18,374 17.7
当期純利益 12,375 9,046 36.8

要因
1) 国内市場における新規拡販及び06、07モデル車の販売好調、北米市場における07モデル車の新規獲得と06モデル車の販売好調及び為替影響、アジア市場におけるインドネシア市場の第3四半期からの復調、中国での生産拡大、他拠点の販売好調及び為替影響により、前期比で増収となり過去最高を更新

2) 増収効果に加えて積極的な原価低減活動を進めた結果、原材料高騰等による影響を受けつつも、営業利益、経常利益、当期純利益とも増加し、過去最高を更新

新工場建設
ブラジル四輪車市場の急拡大及び得意先からの需要に対応する為、NISSIN BRAKE DO BRAZILの四輪車用部品の生産拠点としてサンパウロ州に新工場を建設する。⇒ 詳細は設備投資


2007年度の課題
・中長期的な経営目標を達成すべく、当面の主な課題として以下の項目を設定
1. 物造り革新による低原価体質の確立
2. 環境、安心に向けた次世代商品の創出
3. 新たな成長拠点の育成
4. 為替変動に左右されない体質作りの加速
- 国内外各拠点の内作製品幅広げと拠点間の相互補完拡大
5. 国内・北米拠点の収益性改善
- 生産性向上
6. リスクマネジメント強化による「安心」企業体質作り
-環境マネジメントの全世界展開
-内部統制の充実

開発動向

二輪・四輪車を主とした自動車の軽量化と安全・快適性向上を目指し、基本ブレーキ及びメカトロ系自動制御システム開発、アルミ製品を軸とした軽量化設計技術、材料開発、製造工法開発に重点をおき、グローバルな生産を可能にする研究開発を推進。また、完成車メーカーとの共同取り組みにより、フルブレーキシステムの開発を推進。

  2007年3月期 2006年3月期 2005年3月期
研究開発費(百万円) 6,870 6,367 6,080
スタッフ数 - 451 396


四輪車用部品の主な研究開発成果
・メカトロ系自動制御システム開発:
坂道発進時の操作を容易にするヒルストップバルブが2社に1機種ずつ採用された。
安心・安全に寄与するABS/VSA(車体挙動安定化システム)の機種展開として4機種に新たに採用された。
・基本ブレーキ開発:
性能向上と軽量に寄与するタイロッドタイプ(軽量負圧ブースター)のマスタパワーの開発を行い1機種に採用された。

・軽量化技術開発:
軽量化に寄与するアルミ製ナックルが1機種に採用された。

設備投資

2007年3月期の設備投資費は、14,460百万円。

海外投資
ブラジル四輪車市場の急拡大及び得意先からの需要に対応する為、NISSIN BRAKE DO BRAZILの四輪車用部品の生産拠点としてサンパウロ州に新工場を建設する。総投資額は約11億円、2008年2月稼動予定。四輪車用ブレーキ製品の鋳造、加工、組立の一貫生産とアルミ製品の鋳造、加工を行う。(2006年10月24日付け同社プレスリリースより)

設備の新設計画 (2007年3月末時点) (四輪車部品用)
会社名・
事業所名
設備の内容 投資予定総額
(百万円)
着手年月 完了予定年月
上田工場 生産設備 3,854 2006年3月 2008年9月
東部工場 生産設備 1,070 2006年6月 2008年2月
室賀工場 生産設備 303 2006年9月 2007年12月
直江津工場 生産設備 1,153 2006年6月 2008年12月
開発センター 開発用設備 923 2006年3月 2008年2月
生産技術部 生技棟・生産技術設備 754 2007年2月 2007年12月
NISSIN BRAKE OHIO INC 生産設備 3,825 2007年1月 2008年3月
NISSIN BRAKE
GEORGIA, INC.
生産設備 2,446 2007年1月 2008年3月
NISSIN BRAKE (THAILAND) CO., LTD. 生産設備 3,329 2006年10月 2007年12月
P.T.CHEMCO HARAPAN NUSANTARA 生産設備 2,729 2006年4月 2007年12月
中山日信工業有限公司[Zhongshan Nissin Industry Co., Ltd.] 生産設備 2,305 2006年10月 2007年12月
NISSIN BRAKE VIETNAM CO., LTD. 生産設備 783 2006年7月 2007年12月