自動車部品工業株式会社 2006年度の動向

ハイライト

業績
単位:
百万円
2007年
3月期
2006年
3月期
増減率 (%) 要因
全社
売上高 55,432 47,376 17.0 <エンジン部品事業>
建設機械市場では、国内需要は引き続き堅調に推移し、海外においても需要が拡大。

<自動車用部品事業>
トラック市場では、自動車NOx・PM法に伴う新車代替が減少し、国内需要は前年をやや下回ったが、海外は北米を中心に堅調に推移。売上高は25,229百万円と前年同期比8.6%の増収。

<その他事業>
売上高は633百万円と前年同期比5.4%の減収。
営業利益 2,968 2,751 7.9 <自動車用部品事業>
増収効果はあったが、売上維持・拡大に向けての投資費用増加、原材料価格高騰による資材費の値上げ等により営業利益は1,616百万円と前年同期比13.5%の減益。

<その他事業>
営業利益は120百万円と前年同期比36.1%の増益。
経常利益 3,012 2,664 13.1 -
当期純利益 1,782 1,632 9.2 -


2008年3月期の課題
・プロペラシャフトに重点を置いた他系列への拡販活動
・更なる開発力・技術力向上による高水準の品質維持
・継続的なコストダウン活動による商品競争力向上
・アジア地域を基盤とした海外事業の拡大 など

開発動向

2007年3月期の研究開発費は432百万円

開発体制
開発部門を中心に株式会社ジェイ・ビー・ケー・サービスと連携してパワートレーン各種装置の自動車用関連部品の研究・開発に取組む。
・先行開発製品の一部についてはいすゞ自動車株式会社との共同開発

(エンジン部品事業)研究開発費は43百万円
・いすゞ自動車株式会社の産業エンジン・アッセンブリーの製造拠点として、また、エンジンの性能評価の委託実験を通して生産性・品質向上などの開発支援を行っている。さらに、そのノウハウを活かして自動車メーカーのエンジンについての性能評価についても受託。
・動弁系部品については、これまで商取引のなかった自動車メーカーからの開発、受注を進めている。

(自動車用部品事業)研究開発費は389百万円
・中型、小型トラック用トランスミッションの出力トルクアップに呼応した各種プロペラシャフト及び架装用途に合わせたパワー取り出し方式の各種パワーテイクオフ、また自動車用エンジン部品のフライホイール及びフレックスプレート等の開発
・これまで商取引のない自動車メーカーへの受注展開を進めており、客先仕様の大型および小型プロペラシャフトの開発も行っている。

技術導入 (2007年3月現在)
契約技術 相手先 契約期間
ノースピン・ディファレンシャルの製造技術 Eaton Corporation (米国) 2006年4月16日~2009年4月15日

設備投資

2007年3月期の設備投資金額は1,675百万円
(エンジン部品事業 )430百万円
- 産業用エンジン内容部品生産設備の能力増強に伴う投資

(自動車用部品事業)1,244百万円。
- トラック用ロッカーアーム新規受注及びプロペラシャフト生産設備の品質向上及び合理化を目的とした投資

設備の新設(自動車用部品事業)
会社名/事業所名 設備の内容 投資予定
総額
(百万円)
着手年月 完了予定
年月
本社・海老名工場
(神奈川県海老名市)
エンジン部品加工設備他 1,658 2007年4月 2008年3月
伝動装置部品加工設備他 397 2007年4月 2008年3月
真岡工場
(栃木県真岡市)
機関関係部品加工設備他 431 2007年4月 2008年3月
ジブヒンインドネシア
(インドネシア・カラワン)
機関関係部品加工設備他 64 2007年4月 2008年3月
タイジブヒン
(タイ・チョンブリ)
伝動装置部品加工設備他 404 2007年4月 2008年3月