N.V. Bekaert S.A. 2014年12月期の動向

業績

(単位:百万ユーロ)
2014年12月期 2013年12月期 増減率 (%) 要因
売上高 3,215.7 3,185.6 0.9 1)
EBITDA 341.9 297.0 15.1 -


要因

1) 売上高
-2014年12月期の売上高は、前年比0.9%増。本業の売上高の伸びは同2.8%増だったが、為替変動、特にチリペソの為替差損がマイナス要因として働いた。

買収

-Pirelliのスチールコード事業を買収することで合意した。買収金額は255百万ユーロ。今回の取引では、Pirelli向けのタイヤコードの長期供給契約も締結された。取得するスチールコードの生産拠点は、イタリアのFigline Valdarno工場、ルーマニアのSlatina工場、トルコのIzmit工場、中国山東省の兗州 (Yanzhou) 工場、ブラジルのSumare工場。なお、それぞれの拠点における全ての人員および資産も今回の取引に含まれるという。 (2014年2月28日付プレスリリースより)

Pirelliスチールコード事業買収の概要

  • 5工場: イタリア、ルーマニア、トルコ、中国、ブラジル
  • 生産能力: タイヤコード150キロトン
  • 従業員: 2,127名
  • 売上: 300百万ユーロ *2015年1月以降に売上として反映

 

火災

-2014年11月、米国ジョージア州Rome工場にて出火。タイヤ用とゴムホース補強用のビードワイヤーを専門に生産していた。工場の再開までには2015年いっぱいかかる見通し。

研究開発費

(単位:百万ユーロ)
2014年12月期 2013年12月期 2012年12月期
合計 59.3 62.4 69.4



研究開発体制

-2014年12月31日現在、400名が研究開発に従事している。

-グローバル開発拠点は、ベルギーのDeerlijkおよび中国江蘇省・江陰 (Jiangyin) 市のテクノロジーセンター。

製品開発

銅-亜鉛-コバルトでコーティングされたタイヤコード
-銅-亜鉛-コバルトでコーティングされたタイヤコードの開発により、タイヤメーカーでコバルトフリーの合成ゴムを使用することができる。コバルトと塩の混合工程を廃止するメリットがある。サプライチェーンを通して使用されるコバルトの量を80%削減できる。

ウィンドワイパーの省部品化
-従来ウィンドワイパーは23部品で構成されていたが、高カーボンフラットスプリングワイヤーのコーティング技術により、6部品での構成が可能となり、50%の軽量化と空気力学特性の改善を実現した。

設備投資額

(単位:百万ユーロ)
2014年12月期 2013年12月期 2012年12月期
全社 154.5 96.8 127.3

 

各種データ

従業員数

2014年12月末 2013年12月末 2012年12月末
合計 24,127 21,790 22,549

 

製品別売上構成

 (単位:百万ユーロ)
  2014年12月期 2013年12月期 2012年12月期
ゴム強化製品 1,205.6 1,206.5 1,337.2
スチールワイヤー製品 1,851.5 1,788.2 1,927.3
ステンレス製品 143.5 180.6 180.0
コーティング、その他 15.2 10.3 17.1
合計 3,215.7 3,185.6 3,460.6

 

地域別売上構成

 (単位:百万ユーロ)
  2014年12月期 2013年12月期 2012年12月期
欧州、中東、アフリカ 1,063.8 1,040.2 1,044.1
北米 554.7 547.7 658.9
南米 631.3 644.6 812.3
アジア・太平洋 965.9 953.1 945.4
合計 3,215.7 3,185.6 3,460.6

 

アプリケーション別売上構成

 (%)
  2014年12月期 2013年12月期 2012年12月期
自動車 38 37 34
建築 22 23 26
エネルギー 14 13 13
装置 9 9 8
消費財 7 7 8
農業 7 7 7
基礎材料 3 4 5
合計 100 100 100

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