車載LiDAR技術に関する動向

デンソー、トヨタ、リコーによる特許出願動向

2021/01/12

要約

  本レポートは、トヨタテクニカルディベロップメント株式会社(TTDC)が提供している「技術情報配信サービス-swimy」の特許情報をもとに、昨今の自動車業界を取り巻く技術トピックスに関するレポートをMarkLinesが作成した。TTDCは、知的財産(IP)事業と計測制御事業を展開。知的財産(IP)事業では世界の自動車開発に関する情報収集と解析を行い、研究企画のコンサルティングをはじめ、外国語特許の出願や技術翻訳を実施している。

  近年、レーザー光を照射して周辺物体までの距離を測定するLiDAR技術が注目されている。特に自動運転の分野において、周辺の車両や歩行者、障害物との距離を精度良く測定し、衝突を防止するための技術として注目されており、自動車業界にて開発が進んでいる。今回は、車両用のLiDARによる測距・検知技術(特許分類:G01S17/93)について、日本における各社の特許出願動向を示す。

  日本における車載LiDAR技術に関する出願件数は、2010年から2017年にかけて年々増加し、2018年は減少したが200件以上出願されている。出願人ごとの出願件数に注目すると、デンソー、トヨタ自動車、リコー、パイオニア、小糸製作所の順に出願件数が多い。出願件数上位3社の出願人について、TTDCが提供している「技術人材探索サービス-StellaSearch」(本文【StellaSearchとは】参照)により解析を行うと、アイデアおよびネットワークの値がともに高く、スコアトップとなる発明者として、デンソーでは酒井映氏、トヨタ自動車では原康洋氏、リコーでは鈴木修一氏が挙げられる。


トヨタテクニカルディベロップメント株式会社

技術情報配信サービス-swimy URL:https://ip.toyota-td.jp/service6/
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