上海モーターショー2021:外資メーカーの新エネルギー車(2)

Ford、GM、マツダ、Stellantis

2021/05/25

要約

Zephyr Reflection
Lincoln Zephyr Reflection コンセプトカー

  2021年4月19日に第19回上海モーターショー(会場:国家会展中心、National Exhibition and Convention Center)が開幕し、4月28日に閉幕した。延べ81万人が来場で、約1,000社が出展した今回のショーは、36万平方メートルの展示スペースに世界初公開となった128台を含めて1,310台が披露された。今年開催される世界で初めての国際級のモーターショーもあり多くの注目を集めた。本レポートでは、Ford、GM、マツダ、Stellantisが展示した新エネルギー車(以下、NEV)を中心に報告する。

 Fordは中国における事業計画「Ford China 2.0」に基づいて開発した最初のモデル 新型電動SUV「EVOS」をワールドプレミアした。あわせて、新型インテリジェント電動SUV「Mustang Mach-E」の中国国産モデル、高性能PHVのSUV「Escape(鋭際) PHEV」も公開した。Lincolnブランドでは世界初公開となるコンセプトカー「Zephry Reflection」を発表。また、新型「Corsair(冒険家)PHEV」も中国で初公開となった。

 GMはBuick、Chevrolet、Cadillacの3ブランドから新型44モデルを出展。このうち、Cadillacブランドからは「Ultium」EVプラットフォームをベースとした初のインテリジェント電動SUV「Lyriq」コンセプトカーを世界初公開し、BuickブランドはNEVのコンセプトカー「Electra」を公開した。

 マツダは、同社にとって中国初となるEV「MAZDA CX-30 EV」を設計参考モデルとして世界初公開。本モデルはマツダの新しい車両構造技術と電動化技術「e-SKYACTIV」をベースに開発された。

 StellantisグループではPeugeot、Citroen、Jeep、Maseratiが出展した。Peugeotは中国市場で新たなライオンエンブレムを採用すると発表した。同時に新型車「4008 PHEV 4WD」を含む新しいSUVファミリーを発売すると発表。Citroenは「C5 X(凡爾賽)」など全シリーズを出展。Maseratiは初のHV SUV「Levante鋒芒バージョン」をワールドプレミアした。

 

関連レポート:
上海モーターショー2021:上汽、東風、一汽(2021年5月)
上海モーターショー2021:北汽、長安、広汽、奇瑞(2021年5月)
上海モーターショー2021:中国新興EVメーカー (2021年5月)
上海モーターショー2021:Geely、長城汽車、BYD(2021年4月)
上海モーターショー2021:外資メーカーの新エネルギー車 (2021年4月)

 

このレポートは有料会員限定です。 残り 4 章
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。