CES 2021:日本企業によるオンライン展示 (1)
小糸製作所、パナソニック、ソニー、ココアモーターズ、ヒロセ電機など
2021/02/10
- 要約
- 小糸製作所:次世代ヘッドランプシステム「Dual View Machine-Vision」
- パナソニック:V2Xプラットフォーム「Cirrus」、AR HUD
- ソニー:EVプロトタイプ「VISION-S」の公道実験
- ココアモーターズ:小型モビリティ「WALKCAR」
- ヒロセ電機:パワートレインおよびADAS/自動運転向けのコネクター技術
- Global Mobility Service:FinTech + IoT による次世代自動車ローンシステム
- ヴィッツ(WITZ):MaaSに対する新しいサービス提案「SXiM (Shard eXperience in Mobility)」
要約
新型コロナウイルスの影響が新たな常識(New Normal)を生み出し始めている。年明け恒例となる電子機器見本市のCES 2021においても、多くの他イベント同様、コロナ禍による影響から生まれた初めてのオンライン開催となった。本レポートではCES 2021の全体的な特徴と、その中でも日本から参加した自動車技術関連会社の情報についてトピックスをまとめた。
CES 2021 ALL DIGITAL
2021年1月11日~14日に開催されたCES 2021 ALL DIGITALは、その名の通りデジタルトランスフォーメーションによるオンライン開催となった。CES事務局の発表によると、来場者数は80,746で167カ国からの参加があった。参加企業は1,943社、その中で約35%に当たる681社がスタートアップ企業であった。
オンラインになったことでのメリットも生まれた。CESは例年、米国ネバダ州ラスベガスで開催され、電子機器産業や自動車産業などに携わる人々が世界中からラスベガスに集まる大イベントであったが、海外からの参加には時間と労力が伴い、参加するには一定のハードルがあった。今回オンラインになったことで、これまでCESに参加したくても時間的、物理的に難しかった人が参加できる環境となったことは大きなメリットである。また、参加企業や技術・製品カテゴリーを簡単に検索できる点も大きい。
自動車関連展示(日本からの参加企業)
CES 2021 ALL DIGITAL の検索機能を使って、日本から参加している自動車技術関連企業を検索すると、19社がヒットした。この中から、本レポートでは取材協力を得た7社の出展内容に注目した。
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