自動車向け半導体:ADAS・自動運転向け高性能システム

NVIDIA、Mobileye、Qualcomm、ルネサス、デンソーなどのSOC開発動向

2020/03/17

要約

  トヨタとデンソーは2019年12月、次世代半導体の研究開発を行う会社を2020年までに設立すると発表した。自動車メーカーと電装メーカーが半導体の研究開発に乗り出す背景には、次世代の自動車システムにおいて今まで以上に半導体技術の役割が重要になってきたことを示している。


  本稿では国内外の自動車向け半導体メーカー再編動向と、次世代の自動車半導体への各社取り組みについて考察していく。スマートフォン向け半導体の需要増加と高性能化に伴い、自動車向け半導体も「デバイスとしての半導体」から「システムとしての半導体」(SOC: System On Chip)へと変わってきた。最近ではスマートフォンと連携する車載情報器やADAS向け構成の半導体に向け、AI&自動運転時代のエッジコンピューティング対応が競争領域となっている。

img img
キャビンインフォテインメントシステム Quad View ナビゲーション

(Faurecia Clarion Electronicsの展示より)

 

関連レポート:
CES 2020:変化をとげる車室内体験 (2020年2月)
CES 2020:ADAS対AVに対する新たな期待 (2020年2月)
2019年の自動運転業界を振り返って (2020年1月)
GoogleのAndroid Automotive OS、2020年からOEM3社が採用 (2019年12月)
ELIV 2019 – 自動車エレクトロニクスの国際会議 (2019年12月)
SAE China 2019 (2):コネクテッドカーの発展と適用 (2019年12月)

 

このレポートは有料会員限定です。 残り 6 章
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。