中国新興EVメーカー:IT企業の資金や協力を得てスピード開発

各社が電動SUVのインテリジェントコネクテッドカーを発表

2018/04/05

要約

  2018年1-2月の新エネルギー車(NEV:New Energy Vehicle)の生産台数は、前年同期比225.5%増の8.2万台、販売台数は前年同期比200%増の7.5万台と2017年に引き続き大幅増となった。1-2月販売台数上位3社は、北京新能源汽車股份(BJEV)、BYD、上海汽車乗用車といずれも中国大手自動車メーカーが占めているが、EV発展政策の後押しもあって、IT企業など自動車セクター以外の企業がEV製造に乗り出しており、今後は新興EVメーカーの動向も注視する必要がある。

 新興EVメーカーの多くは、投資ファンドの他、「BAT」と呼ばれるBaidu(百度)、Alibaba(阿里巴巴)、Tencent(騰訊)やEMS(電子機器受託サービス)世界最大手のFoxconn(富士康)などから融資を受けている。これらのメーカーは、開発拠点をグローバルに展開するとともに、人材を世界各国から集め、設立から比較的短い期間でモデル開発を行っている。

 本レポートは、多くの新興EVメーカーの中から、CES2018に出展した小鵬汽車(Xiaopeng)、Future Mobility Corporation (FMC)や既に2017年10月に電動小型SUV「Π(パイ)1」を発売した雲度新能源汽車(YUDO)など5社を取り上げた。

 

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