アルゼンチン:ブラジル向け輸出の不振で生産減少
景気低迷・インフレが続き2015年1-7月販売も3.5%減の35万台
2015/09/11
- 要 約
- アルゼンチン:ブラジルへの輸出が減少し、2015年1-7月の生産は12%減の32万台
- メーカー別自動車販売:大半のメーカーが大幅減少、トヨタは販売増加
- アルゼンチン政府:国産車を対象とした販売促進策 Pro Cre Autoを実施
- 自動車メーカー (Ford, GM, Daimler, Renault-日産, ホンダ) の動向
- 資料
要 約
アルゼンチンでは、景気低迷、インフレ、外貨不足等により自動車産業が打撃を受けている。最大輸出国であるブラジルの経済低迷の影響も大きい。また、アルゼンチン政府の保護主義的な政策も自動車産業に影響を与えている。
アルゼンチンの2014年の販売は前年比36.3%減の61万台、生産は22.0%減の62万台。販売では、政府の輸入規制策で輸入車販売が大きく減少。生産は、外貨規制により自動車部品の輸入が停滞したことと、最大輸出先のブラジルでの販売が不振だったために縮小した。
2015年に入ってからも生産・販売とも不振が続いている。2015年10月の大統領選後に発足する新政権が、輸入規制の緩和など自動車産業に好影響を与える政策を導入することが期待されている。
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ブラジル:経済低迷により2015年販売見通しは21%減の278万台(2015年8月)
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