デトロイトモーターショー2015 (1):米国メーカーの展示取材

市場回復に自信を示す米国メーカーは高級車と高性能車を出展

2015/02/06

要 約

Ford's Innovation Park
Fordの展示の一角を占めるInnovation Park
Crowds around the Ford GT
Ford GTを取り囲む人々

 2015年の北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー2015)は、2015年1月12日から25日まで開催された(一般公開は17~25日)。来場者は80万8,775人で、ここ12年では最多であった。

 「自動車の街」デトロイト市が最近財政破綻から脱却し、2014年の自動車販売が過去最高水準であったため、モーターショー会場は昨年に引き続き楽観的な回復ムードに包まれていた。今回のモーターショーは、過去のショーと比べると大掛かりな展示が目を引いた。特に米国メーカーのFordとGMの展示はこの傾向が強く、多数のスクリーンや対話型ディスプレイを使った展示をしていた。

 米国3社が出展したモデルにも、自動車業界の自信が色濃く反映している。FordはFord GTやShelby GT350Rなど高性能モデルの新型車を出展。GMは、Buick CascadaやCadillac CTS-Vなどの高級車を披露するとともに、コンセプトカーのChevrolet BoltとBuick Avenirを初公開。FCAはAlfa Romeoの小型スポーツカー4Cのオープンカーバージョンである4C Spiderを初披露し、同ブランドの米国での復活を強く印象づけた。

 本レポートは、デトロイトモーターショー2015に関する3本の取材報告レポートの1本目で、Ford、GM、FCAなど米国メーカーが出展したモデルを取り上げる。今後掲載する予定の2本目は欧州メーカー、3本目はアジアメーカーの展示モデルについて報告する。


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