ドイツ3社の新型車装備:インターネット接続機能の設定拡大

渋滞時運転支援システム、道路標識検知システム等、高度な運転支援装備が増加

2014/10/28

要 約

Mercedes-Benz C-Class
Mercedes-Benz C-Class (デトロイトモーターショー2014にて)

 以下は、Daimler, BMW, Volkswagenが、2013年秋以降に欧州市場で発売した新型乗用車の主要装備の設定概要である。取り上げた新型車は合計11車種で、ブランド別ではBMWが3車種、Mercedes-Benz が2車種、smart, MINI, VW, SEAT, Skoda, Audiが各1車種である。新型車には高級車や大型車が少なかったが、多くのモデルが先進的な運転支援装備を搭載するとともに、車載システムまたはスマートフォンとの連携でインターネット接続を可能にしている。

 走行安定性装備では、路面状況や運転スタイルに応じて走行モードを選択することにより、アクセルレスポンスや電動ステアリングの特性を変更するDrive Selectの設定が拡大。サスペンションの種類によっては、モードに応じてダンピング特性を変更できるものもある。燃費向上装備では、減速時の運動エネルギーを電気エネルギーに変換するBrake energy regenerationの設定が拡大。

 視認性確保では、BMW i8 が世界で初めてLaser headlightsを採用。LEDよりも消費電力が少なく、照射距離は長いため、BMWは他のモデルにも採用を拡大する計画。

 衝突安全装備では、衝突を感知すると、車両にブレーキをかけて二次衝突を防ぐAutomatic post-collision braking systemをVWとその傘下のSEAT、Skodaが各社のモデルに設定した。

 運転・駐車支援装備では、車の周囲の画像を、車の上から見たような1つの画像に加工して表示するSurround viewの採用が増加。また、渋滞時の低速運転で先行車との車間距離と車線を自動的に維持するTraffic jam assist, 速度制限等の道路標識を検知して、ナビ画面等に表示するTraffic sign assistの設定も拡大した。

 快適・利便性装備では、速度メーターやナビゲーション画面の表示レイアウトを選択できるDigital instrument clusterの設定が拡大。テレマティクスシステムでは、スマートフォンのアプリケーションを利用して、車両の施錠・解錠、空調の始動などを遠隔操作できる機能の採用が拡大した。

Daimler, BMW, VW が新型車に設定した主な先進装備 (2013年秋以降に欧州発売した新型車)

走行安定性
(燃費向上を含む)
Drive select M-Benz C-Class, BMW i3/2 Series Coupe/i8, MINI,
VW Passat, SEAT Leon X-Perience, Audi TT
Brake energy regeneration BMW 2 Series Coupe, VW Passat, Skoda Fabia, Audi TT
視認性確保 Laser headlights BMW i8
衝突安全性 Automatic post-collision
braking system
VW Passat, SEAT Leon X-Perience, Skoda Fabia
運転・駐車支援 Surround view M-Benz C-Class, BMW i8, VW Passat
Traffic sign assist M-Benz C-Class, BMW i3/2 Series Coupe/i8, MINI,
VW Passat, Audi TT
Traffic jam assist BMW i3, VW Passat
快適性・利便性 Digital instrument cluster BMW i3/i8, VW Passat, Audi TT
Remote access via smartphone M-Benz C-Class, BMW i3/i8, VW Passat

(注) Brake Energy Regeneration についてはガソリン車のみを記載した (EV, PHV は除く)。

  
新型車装備レポートシリーズ
 米国の新型車装備 (2014年7月掲載)
 日本の新型車装備 (2014年7月掲載)、  Hyundai/Kia の新型車装備 (2014年3月)、
 ドイツ3社の新型車装備 (2013年11月掲載)、欧州メーカーの新型車装備 (2014年1月掲載) 




Daimler: C-Classにインターネット接続の新システムMercedes connect me を採用

 Daimler は、Mercedes-Benzブランドの小型SUV GLAと小型セダン C-Class にドライバー用ニーエアバッグや歩行者との衝突時に衝撃を緩和するActive bonnet等の衝突安全装備を標準装備。C-Classには、走行モードに応じてエアサスペンションの調整を行うAirMATIC Agility Packageや新しいインターネット接続サービスMercedes connect meを設定した。

 smartブランドの新型fortwo/forfourには、強い横風を検知すると、ブレーキで調整して車線逸脱を防ぐCrosswind Assistを標準装備。スマートフォンと車両をスムーズに連携させるComprehensive smartphone integrationを採用した。

Daimler:2013年12月~2014年下期に欧州発売するM-Benz/smartブランド乗用車の主要装備

◎は全仕様に標準装備、○は一部仕様に標準装備、△はオプション設定。
モデル Mercedes-Benz smart
GLA C-Class fortwo/
forfour
Compact
SUV
Compact
sedan
Subcompact
car
発売時期 13年12月 14年 2月 14年11月
走行安定性
(燃費向上を含む)
Acceleration Skid Control
Crosswind Assist
Agility Select with a choice of driving modes (下表1)
AirMATIC Agility Package (2015年Q1より)
4MATIC Package with Downhill Speed Regulator
ECO start/stop function
視認性確保 Intelligent Light System
Headlamp Assist - automatic headlamp activation
Adaptive High-beam Assist
LED daytime driving lights
Automatically dimming driver's door mirror
Automatically dimming rear-view mirror
Rain-sensing windscreen wipers
衝突安全性 Pre-Safe anticipatory safety system
Dual-stage airbags for driver and front passenger
Side airbags for front seats/Windowbags
Airbags and sidebags for driver and front passenger
Knee airbag for driver
Pelvisbags for driver and front passenger
Sidebags for outer rear seats
Crash-responsive emergency lighting
Adaptive brake lights
Adaptive Brake System with hold function
Active bonnet
運転支援
駐車支援
Parktronic with Active Park Assist
360°camera system (2015年Q1より)
Reversing camera
Distronic Plus
Cruise control with Speedtronic variable speed limiter
Attention assist
Blind Spot Assist/Lane-Keeping assist
Active Lane Keeping Assist
Traffic Sign Assist with Wrong-Way Alert (下表2)
Collision Prevention Assist
Collision Prevention Assist Plus (下表3)
Forward collision warning
快適性
利便性
Two-zone automatic climate control
Tunnel detection (下表4)
Air-Balance Package (下表5)
Front seats - heated
Easy-Pack tailgate
Head-up display
Remote boot release
Touchpad (下表6)
COMAND Online system (インフォテインメントシステム)
Mercedes connect me (下表7) ○△
Emergency call system (eCall)
Comprehensive smartphone integration
Real-time navigation

資料:2014年10月中旬の Daimler on-line catalog (英国)
(注) smart fortwo/forfour は発売前のため、装備搭載状況は Daimler 新車発表 リリース (2014年7月16日付) による。

 

Daimler:主な先進装備
(1)
Agility Select
 5つの走行モード (Comfort, Eco, Sport, Sport+, Individual) から好みのモードを選択し、エンジンおよび変速機の反応を調整する機能。AirMATIC Agility Packageを設定している場合は、サスペンションの調整も可能。
(2)
Traffic Sign Assist with Wrong-Way Alert
 フロントガラスの内側上部に装着したカメラにより、道路上の道路標識を記録し、ナビゲーションシステムの情報と照らし合わせ、インストルメントクラスターおよびナビゲーションシステムの地図画面に表示する。制限速度、追い越し禁止、進入禁止標識に対応し、ドライバーがそれに反して車を動かすと、警告を発する。
(3)
Collision Prevention Assist Plus
 先行車と衝突の危険があり、ドライバーが適切な対応をとらない場合、時速200kmまでは自動ブレーキをかけて衝突被害の軽減を図る。停止している車に対しては、時速50kmまでは自動ブレーキをかけ、時速40kmまでは追突を防ぐことができる。
(4)
Tunnel detection
 トンネル判別機能。GPS情報とナビゲーションの地図情報からトンネルの位置を判別し、トンネル内では自動的に空気再循環装置のフタを閉じ、内気循環に切り替える。トンネルを出ると、自動的にフタを開ける。
(5)
Air-Balance Package
 空気清浄化のため、酸素イオンにより車室内のウイルス、細菌、胞子を低減・除去するとともに、イオン化とフィルターにより二酸化硫黄、NOx, 芳香族炭化水素のレベルも低減する。さらに4つの芳香から好みの香りを選んで、車内に拡散することもできる。香りの強さと拡散する時間は各自で調整できる。
(6)
Touchpad
 新開発のタッチパッドは、センターコンソールのダイヤル式コントローラーの近くにあり、スマートフォンと同じように直接画面を指で触って、ナビゲーションや空調、オーディオ等を操作できる。また、どの言語であっても手書きで文字や数字の入力が可能。画面を操作すると、ユーザーは振動等の触覚フィードバックを与えられる。
(7)
Mercedes connect me
 2014年夏に導入した新オンラインサービス。基本サービスは、車載通信モジュールにより自動緊急通報システム、車両故障時の支援サービスを提供するほか、車両が検知した保守の必要個所をサービス工場に送信し、工場は顧客に連絡して入庫予定を調整する。オプションサービスは、スマートフォンのアプリケーションを利用して車両の駐車位置確認、遠隔操作による車両の施錠・解錠、暖房の設定、燃料残量等の確認などを提供。

 

 



BMW:i3とi8にBMW i 専用のインターネット接続システムを採用

 BMWは電気自動車のi3とプラグインハイブリッド車のi8に様々な先進装備を採用した。i3には車間距離だけでなく車線も自動的に維持する渋滞時運転支援システムのTraffic Jam Assist、i8には量産車としては世界初のレーザーヘッドランプを採用。また、両モデルに標準装備したインターネット接続システム BMW ConnectedDrive には、BMW i ブランド専用の機能が含まれている。

 小型クーペの2 Series Coupeには、燃費を向上させるBrake Energy RegenerationとAuto Start Stop functionを標準装備。道路標識検知システムや自動ブレーキ等の運転支援システムも設定した。

 新型MINIにはMid, Sport, Greenの3種から走行モードを選択できるMINI Driving ModesをMINI車としては初めて採用。スマートフォンを介して様々なオンラインサービスを受けられるMINI Connectedも設定した。

 

BMW i3 BMW 2 Seriesクーペ
BMW i3 (デトロイトモーターショー2014にて) BMW 2 Seriesクーペ (デトロイトモーターショー2014にて)

 

BMW:2013年11月~2014年6月に欧州発売したBMW/MINI ブランド乗用車の主要装備

◎は全仕様に標準装備、○は一部仕様に標準装備、△はオプション設定。
モデル BMW MINI
i3 2 Series
Coupe
i8 MINI
EV
compact
hatchback
Compact
coupe
PHV
sports
car
Subcompact
hatchback
発売時期 13年11月 14年 1月 14年 6月 14年春
走行安定性
(燃費向上
を含む)
Driving Experience/Performance Control
(Comfort, Sport, Sport+, Eco Pro)
Eco Pro mode/Eco Pro+ mode
MINI Driving Modes (Mid, Sport, Green)(下表1)
Dynamic Damper Control
eDrive mode
Brake Energy Regeneration
Auto Start Stop function
視認性確保 Rain sensor with automatic wiper and headlight activation
Adaptive Headlights
Adaptive LED Headlights
Laser Headlights (下表2)
High-beam Assistant
Rear-view mirror, automatically dimming
Exterior mirrors - automatically dimming
衝突安全性 Airbags - driver and front passenger
Side airbags - front/Head airbags - front and rear
Battery safety cut-off
Dynamic brake lights
(flashing function for emergency stop)
運転支援
駐車支援
Park distance control - rear
Park distance control - front
Reversing assist camera/Rear-view camera
Surround-view
Park Assist
Active Cruise Control with Stop & Go function
Adaptive Cruise Control
Speed Limit Info (including Passing Info display)/
Road sign detection
Traffic Jam Assist (下表3)
Collision/Pedestrian Warning with braking function
Lane Departure Warning
快適性
利便性
Automatic air conditioning with two-zone control ○△
Head-up display
Digital instrument cluster
Seat heating, front
Touch Controller
BMW/MINI Emergency Call
BMW ConnectedDrive/MINI Connected
(インフォテインメントシステム) (下表4)
BMW ConnectedDrive for BMW i (下表5)

資料:2014年10月中旬の BMW/MINI on-line catalog (英国)
(注) Brake Energy Regeneration と Auto Start Stop function についてはガソリン車のみを記載した (EV, PHV は除く)。

 

BMW:主な先進装備
(1)
MINI Driving Modes
 Mid, Sport, Green の3種から好みのモードを選択することにより、アクセルレスポンスやステアリングの特性マップ、ATのシフトスケジュール等を変更できる。Dynamic Damper Control を装着していれば、ダンパーの減衰力も電子制御される。AT車でGreen モードを選択すれば、アクセルペダルから足を離すと、エンジンとトランスミッションを切り離し、惰性走行することによって燃料消費を節約する「コースティング機能」が作動する。
(2)
Laser Headlights
 レーザーヘッドランプが量産車に搭載されるのはBMW i8 が世界初。ドイツのOsram社と共同開発した。従来のLEDヘッドランプよりも消費電力が30%少なく、大きさや重量も少ない。また、LEDヘッドランプの約2倍となる600mの距離を照らすことができる。カメラを使用するデジタルハイビームアシスタントにより、対向車や先行車のドライバーが眩しくないよう光量を調節する。
 レーザーヘッドランプは、レーザーダイオードと蛍光体で構成される。数個の高性能ダイオードが、特殊レンズを介して1本に束ねたビームをヘッドランプ内の蛍光リン物質に放射。同物質が、ビームを従来の光源の10倍の強度となる非常に明るい白色光に変換する。BMWは、今後、他のモデルにも採用を拡大する計画。
(3)
Traffic Jam Assist
 渋滞時運転支援システム。時速0-40kmで作動し、渋滞時のアクセル、ブレーキ、ステアリング操作を自動的に行う。フロントガラス上部のカメラを利用し、Active Cruise Control with Stop & Go (時速0-140kmで作動) と連携して作動。Traffic Jam Assistは、先行車との車間距離をだけでなく、車線も維持する。両側の白線が検知できることと、ドライバーがステアリングを握っていること(必要であれば運転を代われる状態にあること)が前提条件。
(4)
BMW ConnectedDrive/ MINI Connected
 BMW ConnectedDrive:SIMカードによるインターネット接続で、リアルタイムの天気やニュース、交通情報へのアクセス、目的地検索、自動緊急通報サービス等が可能。また、スマートフォンを車に接続することにより、車載システムでスマートフォンのアプリケーションを利用し、音楽等を楽しむこともできる。
 MINI Connected:専用のアプリケーションをダウンロードしたスマートフォンを車に接続することにより、インターネットと車を接続する。スマートフォンを介して、SNS、ニュース、目的地検索、音楽等を利用できる。
(5)
BMW ConnectedDrive
for BMW i
 BMW ConnectedDriveに含まれる、BMW i ブランドのEV, PHV専用機能。主にナビゲーションとエネルギーマネジメントに関するサービスを提供する。
 Range Assistant (航続距離アシスタント): ルートプラン作成と実際の走行を支援する。ナビゲーションシステムで選択した目的地が航続距離の範囲を超えている場合、ドライバーにECO PRO/ECO PRO+モードへの切り換えを促し、より効率的な代替ルートを計算する。途中で充電する必要がある場合には、付近にある公共充電ステーションを探す。
 Dynamic range display (航続距離自動表示): ドライバーは刻々と変化する情報をもとに、目的地にたどり着けるかどうか、目的地に到着したときのバッテリー残量はどの程度か、などを極めて高い精度と信頼性で把握することができる。このための計算はBMWのサーバーで行い、結果をSIMカード経由でナビゲーションシステムに伝え、表示する。
 Intermodal route guide: モビリティプラン作成時に、車の駐車場所から目的地まで距離がある場合、徒歩だけではなく様々な近距離公共交通機関の利用も考慮する。BMWによると世界初。
 Remote app for BMW i: このアプリケーションにより、スマートフォンから、車両の航続可能距離やバッテリー残量のチェックが可能。さらに、車を充電ステーションまたはBMW i ウォールボックス(家庭用充電設備) に接続した後は、スマートフォンから充電プロセスを操作できる。この他、スマートフォンからの遠隔操作で、乗車前に室内温度を調整したり、航続可能距離を延ばすためにバッテリーを温めておいたりすることも可能。

 

 



VW:Passatに先進的な運転支援装備を設定

VW Passat
VW Passat (VW プレスリリースより)

 VWは、中型セダン/ステーションワゴンのPassatに多数の先進的な運転支援装備を採用。ドライバーが急病等で運転できなくなった場合、自動で車両を停止させるEmergency Assist、渋滞時に先行車との車間距離と車線を自動的に維持するTraffic Jam Assist、トレーラー牽引時のバック駐車を支援するTrailer Assist等を設定した。また、VWの新テレマティクスシステムCar-Netを設定した。

 小型Crossover車のSEAT Leon X-Perienceには、タッチスクリーンで操作するインフォテインメントシステムEasy Connect systemを設定。小型ハッチバックのSkoda Fabiaには、スマートフォンと車を連携させる統一規格MirrorLinkを、Skoda車で初めて採用した。


VW:2014年6月~11月に欧州発売するVW/SEAT/Skodaブランド乗用車の主要装備

◎は全仕様に標準装備、○は一部仕様に標準装備、△はオプション設定。
モデル VW Passat SEAT Leon
X-Perience
Skoda Fabia
Midsize
sedan/
station wagon
Small
crossover
Small
hatchback
発売時期 14年 10月 14年 6月 14年11月
走行安定性
(燃費向上
を含む)
Dynamic Chassis Control (Normal, Comfort, Sport)
Driver profile selection (Eco, Sport, Normal, Individual)
Electronic differential lock system
4Drive System
Battery regeneration
Start/stop function
視認性確保 High beam assist
LED headlights with automatic range adjustment/
with dynamic light assist
LED headlights with projection technology ○△
LED daylight running lights ○△
Dusk sensor, automatic driving lights/light sensor ○△
Rain sensor ○△
Automatic dimming driver's door mirror
Automatic dimming interior rear-view mirror ○△
衝突安全性 Driver's and front passenger's airbags
Front side airbags
Curtain airbags
Driver's knee airbag
Rear side impact airbags, outer
Automatic hazard light activation
Automatic Post-Collision Braking System/
Multicollision Brake
Pre-crash preventive occupant protection ○△
運転支援
駐車支援
Parking sensors - front and rear ○△
Parking sensor - rear
Park assist
Rear view camera
Area view (下表1)
Driver alert/Tiredness recognition/
Fatigue detection system
Lane Assist
Side scan
Adaptive cruise control
Front Assist
City Emergency Braking
Pedestrian Monitoring
Emergency Assist (下表2)
Traffic Jam Assist (下表3)
Trailer Assist (下表4)
Traffic Sign Display with speed limits and no overtaking zones
快適性
利便性
3 zone electronic climate control
Heated front seats
Heated steering wheel
Head-up display
Active Info Display (fully digital instrument cluster) ○△
Discover Navigation Pro/radio system
Car-Net (下表5)
Easy Connect system (下表6) ○△
Bolero infotainment system - MirrorLink (下表7)
SmartGate (下表8)

資料:2014年10月中旬の VW/SEAT/Skoda on-line catalog (英国)

 

VW:主な先進装備
(1)
Area view
 車の前後左右に装着した4つのカメラで取得した車の周囲の画像を、車の上から見たような1つの画像に加工し、車載ディスプレイに映し出す。このシステムにより、難しい運転状況でも、運転操作が容易になる。
(2)
Emergency Assist
 緊急時車両自動停止システム。Lane AssistとAdaptive Cruise Controlの機能を組み合わせたシステム。急病など、何らかの医学的理由でドライバーが運転 (操舵、アクセル、ブレーキ) できなくなった場合、ドライバーの異常を検知したシステムが警告を発するとともに、自動的に運転を代わる。車を車線から逸脱しないようにしながらブレーキをかけ、ハザードランプを点滅させて、安全に車を停止させ、衝突のリスクを最小限に抑える。VWによると世界初。
(3)
Traffic Jam Assist
 渋滞時運転支援システム。Lane AssistとAdaptive Cruise Controlの機能を組み合わせたシステムで、停止・発進を繰り返す渋滞での運転を、より快適なものにする。車載カメラで車線両側の白線が検知可能な自動車道路において、時速60km以下で作動。先行車との車間距離と車線を自動的に維持する。ドライバーがステアリングを握っている(常に運転を代われる状態にある)ことが条件で、手がステアリングから離れるとシステムが注意を促す。
(4)
Trailer Assist
 牽引アシストシステム。トレーラー牽引時のバック駐車を支援する。ギアをリバースに入れた後、曲がる角度と進行方向を設定すれば、システムがステアリング操作を行う。ドライバーはアクセルとブレーキのみを操作すればよい。 VWによると乗用車では世界初。
(5)
Car-Net
 VWが2014年型モデルから搭載を開始したテレマティクスシステム。オプションのDiscover Navigation Pro システムと連携して、車とインターネットを接続し、様々なオンラインサービスを提供する。
 「安全・安心」分野では自動緊急通報システム、盗難車両の追跡サービス等を提供。「家族保護」では、たとえば子供に車を貸した場合、設定速度や地域を当該車が超えると、持主のスマートフォンに通知する。「遠隔車両アクセス」では、スマートフォンにより遠隔地から車の解錠、目的地を車載ナビに送信、駐車場所の確認等を行う。「車両診断・保守」では車両の状態を診断し、サービスセンターとのスケジュール調整を行う。
(6)
Easy Connect system
 SEATのインフォテインメントシステム。タッチスクリーンで操作することにより、サウンドシステム、ナビゲーションシステム、走行モードの変更等にアクセスすることができる。
(7)
Bolero infotainment system - MirrorLink
 Bolero infotainment system にインストールされた MirrorLink (スマートフォンと車載器との連携のための統一規格) により、スマートフォンと車両をスムーズに接続する。MirrorLinkの使用はSkodaとしては初めて。スマートフォンと車両をUSBでつなぎ、MirrorLinkを起動すると、スマートフォンに保存された音楽や、MirrorLink対応のアプリケーション (ナビ等) を車載ディスプレイで操作・利用することができる。
(8)
SmartGate
 SmartGateは、スマートフォンから車両情報へのアクセスを可能にする。スマートフォンに当該アプリケーションをインストールすれば、燃料消費量や平均速度など車両情報をWiFiでダウンロードでき、運転効率や費用を分析することができる。


 Audi ブランドでは小型スポーツクーペのTTに、走行モードを選択できるAudi DriveSelectと、燃費を向上させるStart-stop systemとenergy recuperationを標準装備。フルデジタル表示のインストルメントクラスター Audi Virtual Cockpitも搭載した。また、携帯電話と車をスムーズに接続するAudi Phone Boxと、高速データ通信LTEでインターネット接続を可能にするAudi connectも設定した。

 

Audi TT Audi Virtual Cockpit
Audi TT (Audi プレスリリースより) フルデジタル表示のインストルメントクラスター Audi Virtual Cockpit (Audi プレスリリースより)

 

VW:2014年3月に欧州発売したAudiブランド乗用車の主要装備

◎は全仕様に標準装備、○は一部仕様に標準装備、△はオプション設定。
モデル Audi TT
Compact
sports coupe
発売時期 14年 3月
走行安定性
(燃費向上を含む)
Audi Drive Select (Comfort, Auto, Dynamic, Efficiency, Individual)
Progressive steering
quattro (permanent all-wheel drive)
Start-stop system with energy recuperation
視認性確保 Xenon headlights with automatic headlight range control
LED headlights ○△
Matrix LED headlights
High Beam Assist
LED daytime running lights
Auto-dimming rear-view mirror
Auto-dimming driver's door mirror
Light and rain sensors
衝突安全性 Front airbags
front side airbags
運転支援
駐車支援
Audi Parking System, rear
Audi Parking System plus, front and rear
Park assist
Audi side assist
Audi lane assist
Audi active lane assist
Speed limit display
快適性
利便性
Automatic Air Conditioning with integrated digital displays (下表1)
Audi Virtual Cockpit (下表2)
Audi Phone Box (下表3)
MMI Navigation Plus
MMI control panel with MMI touch
Audi connect (下表4)

資料:2014年 10月中旬の Audi on-line catalog (英国)

 

Audi:主な先進装備
(1)
Automatic Air Conditioning with integrated digital displays
 エアコンの送風口はタービンのような丸い形をしているが、その中央に調節ダイヤルがあり、ダイヤルの回転やクリックにより空調を調節する。各ダイヤルの表面にはデジタルディスプレイが組み込まれており、設定状況を確認することができる。このダイヤルで、シートヒーター、温度、風向、風の強さ等の調整ができ、ダッシュボードが整理された。
(2)
Audi Virtual Cockpit
 フルデジタル表示のインストルメントクラスター。ドライバーの正面に12.3インチのTFTスクリーンを設置し、ドライバーは2種の画面モードのいずれかを選択して表示する。classic モードではスピードメーターとタコメーターが前面に表示される従来のスタイル、infotainment モードではメーター類は小さく表示され、空いたスペースにナビゲーションの地図等が表示される。操作は、ステアリング上のスイッチ、音声、MMIタッチパネルで行う。タッチパネルでは、手書きで文字や数字の入力も可能。
(3)
Audi Phone Box
 センターアームレストの電話用トレイ、Audi Phone Box には、汎用平面アンテナが組み込まれている。携帯電話は近距離にある平面アンテナと交信し、平面アンテナは信号を増幅して車両のアンテナに飛ばす。これにより、携帯電話をUSB等で接続しなくても、トレイに置くだけで車両とスムーズにリンクさせることができる。
(4)
Audi connect
 オプションのマルチメディアインターフェースMMI Navigation Plusと共に使用し、高速データ通信LTEにより、車内からのインターネット接続を可能にするテレマティクスシステム。タッチスクリーンまたは音声コマンドにより、情報、娯楽、Google Earthナビマップ等にアクセスできる。また、車両自体が無線ホットスポットとなり、乗員は各自のモバイルデバイスでインターネットに接続することができる。

                     <自動車産業ポータル、マークラインズ>