北京モーターショー2012 (1): 中国新興自動車メーカー 8社の展示取材

奇瑞/BYD/吉利/長城/華晨/江淮/衆泰/力帆

2012/05/14

要 約

 
 「創造、革新、跨越」をテーマにした、2012年北京モーターショー (2012 Beijing International Automotive Exhibition: Auto China 2012)は、4月25日から5月2日まで (4月23日、24日プレスデー) 開催された。

 以下は、奇瑞汽車 (Chery)、BYD (比亜迪)、吉利控股集団 (Geely)、長城汽車 (Great Wall Motor)、華晨汽車 (Brilliance)、江淮汽車 (JAC)、衆泰控股集団 (Zotye)、力帆乗用車 (Lifan) の、民族系乗用車メーカー 8社の展示概要である。8社の展示モデルのうち、初披露モデル 21車種 (うち、新エネルギー車計 8車種)、それ以外の 2012年市販予定の新型量産車 計 8車種など、新型合計 30車種を報告する。

 加えて、新技術展示については、初披露された BYD の 2代目 PHV システム/リモートドライビングシステム/双方向充放電システム、長城汽車の次世代 PHV platform を報告する。


 なお、中国政府の新エネルギー車に対する曖昧な政策などの影響と思われるが、新興自動車メーカー8社の今回の新型新エネルギー車展示は 2011年上海モーターショー (Auto China 2011) に比べて半減した。


 今後、2回目は第一汽車/上海汽車/東風汽車等の大手民族系自動車メーカーの新型車展示概要、3回目は日米欧韓国などの外資系乗用車メーカーの新型車展示概要について、順次掲載していく予定。


>>>>>>> 関連レポート:
北京モーターショー2012取材レポート:

   上海汽車/東風汽車/第一汽車集団 (2012年5月31日掲載)、長安汽車/北京汽車/広州汽車/福建汽車(2012年5月31日掲載)、
   日米欧韓台乗用車メーカー16社 (2012年6月14日掲載)

上海モーターショー2011取材レポート:
   中国新興自動車メーカーの展示 (2011年5月17日掲載)、中国大手民族系自動車メーカーの展示 (2011年5月31日掲載)


中国新興自動車メーカー8社掲載モデル一覧

出展自動車メーカー新技術、新エネルギー車
(PHV, HV, EV)
新型量産車
奇瑞汽車
(Chery Automobile)
・奇瑞 @ANT (EV concept) ・奇瑞 TX, 新東方之子, 旗雲 5
・瑞麒 G2, G3
BYD Auto
(比亜迪汽車)
・秦 (PHV), e6 先行者 (EV)
・BYD DM Ⅱ System (2代目 PHV システム),
 BYD 双方向充放電システム,
 BYD リモートドライビングシステム
・F3 速鋭
吉利控股集団
(Geely)
・2代目 吉利・魔卡 (EV concept) ・全球鷹 GX7 帝豪 EX8, EV8 英倫 SC6
長城汽車
(Great Wall Motor)
・長城次世代 PHV platform (2代目),
 哈弗 E (HV concept)
・哈弗 H7, M4
華晨汽車集団
(Brilliance Auto)
・中華 H530 REEV
 金杯・大海獅 L EV
・中華 H230, 大中華Ⅱconcept
・金杯 智尚 S30,
江淮汽車
(JAC)
・新型和悦 iREV (PHV),
 同悦 iEV Ⅱ(EV)
・和悦 SC, 瑞鷹 Ⅱ
衆泰控股集団
(Zotye)
新型展示無し ・衆泰 Z300, T600
力帆乗用車
(Lifan Motor)
新型展示無し ・力帆 720, 530

注1: 新型量産車には、量産車に近いコンセプトカーを含む。

注2:  本文では以下の略語を用いる。
 EV :  Battery Electric Vehicle (電気自動車) 
 HV :  Hybrid Electric Vehicle (ハイブリッド車)  
  PHV :  Plug-in 式 HV (プラグイン・ハイブリッド車) 
 TCI :  Turbo Charging with Inter-cooling 
 TGDI :  Turbo charging with Inter-cooling and Gasoline Direct Injection 


奇瑞汽車: コンセプトカー @ANT/ SUV TX、新型小型ハッチバック 瑞麒 G2 を初披露


展示モデル
奇瑞@ANT  初披露。蟻 (アリ) をイメージしたコンセプトカー (2座席/バタフライドア、愛称"小螞蟻")。EV 仕様と、ガソリンエンジン仕様の 2種類がある。EV 仕様 (最高出力 7.5kW/最大トルク 72Nm) は、軽量のリチウムイオン電池を搭載。航続距離は最大 150km。エンジン仕様は、自社製ガソリンエンジン "SQR 372" (定格出力16kW/最大トルク34Nm) を搭載。2013年に試験運行開始予定。
 最大の特徴は、EV 仕様 1台の後ろに、エンジン仕様 1台を連結し、Range-Extended 式 EV となる点である。連結している前方の EV 仕様に、後方のガソリン車から走行しながら充電できるユニークな提案をしている。連結したモデルは、定格出力 7.5kW/最大トルク 72Nm。最小回転半径は7m (単体5.5m) で、走行速度は最高60km/h (単体100km/h)。
 クラウドコンピューティング技術で車載端末、携帯電話、パソコンを結びつけた最新テレマティックス機能を装備。車全体には軽いバイオ複合素材を使用し、ガラス部分にはセルフクリーニングガラスを採用。フロントガラスと一体化されたパノラマルーフには薄くて軽い太陽電池パネルを装備して車内電力消費をまかなう。 さらに、テレマティックスシステムを通じ、行き先が同じ他の奇瑞@ANT を探し出し、連結走行することで渋滞を減らすアイデアも提案している。
奇瑞 TX  初披露。自社の戦略車 "Tiggo (瑞虎)" の次世代 SUV のコンセプトカー。全長/全幅/全高/軸距は4465/2082/1670/2825mm (瑞虎より一回り大きい)。新型プラットフォーム/LED ランプを採用。自社製のTGDI エンジンと CVT を搭載。量産モデルは 2013年発売予定 (販売価格20~30万元)。
瑞麒 G2  初披露。5年間をかけて自主開発した小型ハッチバック (A0 クラス)。全長/全幅/全高/軸距は3995/1788/1555/2500mm。自社製の 1.6L DVVT エンジン ACTECO-E4G16 (最高出力 93kW/最大トルク 160Nm) と、5MT/CVT を搭載。ヒーティング機能付き電動格納式サイドミラー/サンルーフ/後退レーダー/6つのエアバッグを装備。2012年後半発売予定 (販売価格6万元から)。

注: 奇瑞汽車の尹同躍理事長兼総経理は、今回の北京モーターショーのインタービューで、2013年に同社が新型6車種 (含む奇瑞 TX 量産モデル) を発売すると表明した。



奇瑞汽車の@ANT

奇瑞汽車の@ANT
奇瑞汽車の@ANT: 蟻 (アリ) をイメージしたコンセプトカー。EV 仕様モデルとガソリンエンジン仕様モデルを連結し、Range-Extended 式 EV となる。


奇瑞汽車の TX


奇瑞汽車の TX
奇瑞汽車の TX: 2013年発売予定の“Tiggo (瑞虎)"次世代モデル(SUV)のコンセプトカー。


奇瑞汽車の瑞麒 G2


奇瑞汽車の瑞麒 G2
奇瑞汽車の瑞麒 G2: 2012年後半発売のA0クラスハッチバック。1.6L DVVT エンジン搭載、6つのエアバッグ装備。


 



BYD: 新型の PHVセダン "秦"/ F3 速鋭 と、 PHV と リモートドライビング等の技術を初披露


展示モデル 概要

(PHV)
 初披露。BYD の 2代目 PHV。BYD の新型 platform を採用し、BYDの新しい PHV システム (BYD DM Ⅱ System) を搭載。EV モードでの航続距離は最大 50km (初代 PHV "F3DM" は 60km)。最高速度は185km/h。0 → 100km/h 速度までの加速は 6.9秒。一般家庭電源 (電圧220V) によるフル充電は約5h。BYD 発表の走行コストは100kmあたり 16元で、約 2L の ガソリン価格と同水準。2012年後半発売予定 (販売価格約 21万元)。
 自社開発のリモートドライビングシステム、テレマティックス/クラウドコンピューティングなどの機能の付いた車載ネットワークプラットフォーム 「i」、エアバッグ 10個を搭載。インパネの上部に、運転手と表情/しぐさ/言葉でコミュニケーションができる人形ロボット 「BYD i ロボット」 1台を設置。
F3 速鋭  初披露。自社のリモートドライビングシステムを搭載した A+ クラスセダン (既存量産車 F3 ベース)。全長/全幅/全高/軸距は 4680/1765/1490/2660mm。1.5L 直噴ターボエンジン (BYD476ZQA)/ 1.8L エンジンと、6MT/6DCT を搭載。センサー 6つ を有する全方位駐車レーダー、エアバッグ 6つ、タイヤ圧力監視システム「TPMS」を装備。2012年後半の発売予定 (販売価格 8~10万元)。

BYDの秦

BYDの秦
BYDの秦: PHVセダン F3DM の次世代モデル。2012年後半発売予定 (販売価格約 21万元)。


"BYD i 技術ロボット"

BYDの秦に搭載したデュアルクラッチトランスミッション
BYDのPHV 「秦」のインパネの上部に装備された
"BYD i 技術ロボット":
運転手とは表情/しぐさ/言葉でコミュニケーションができる。

 BYD の秦に搭載したデュアルクラッチトランスミッション (DCT)

BYDのF3 速鋭

BYDのF3 速鋭
BYDの F3 速鋭: F3ベースに、自社のリモートドライビングシステムを搭載したA+クラスセダン。

 

BYD の新技術展示:

新技術 概要
BYD DM Ⅱ System
(2代目プラグイン
ハイブリッドシステム) *注
 初披露。BYD が自主開発した 2代目となる新しいプラグインハイブリッドシステム。初代より、システムの最高出力は 125kW から 223kW と 78.4%増、最大トルクは 400Nm から 440Nm と 10% 向上した
注: "BYD DM Ⅱ System" は 「BYD Dual Mode Ⅱ Technology System」の略称。"Dual Mode"は、車載蓄電池で駆動モーターを動かす "EVモード"と、これに加えエンジンと同時に動かす、加速などの場合に用いる "EV + エンジンモード" の、二つの運行モードを示す。なお、車が減速時のエネルギーが電気に転換されて、駆動用蓄電池に備蓄される。


BYD 初代 と 2代目 DM System 性能比較

DM (初代) DM Ⅱ(二代目)
電圧 (V) 330V 500V
搭載エンジン 1.0L の自然吸気型 1.5L 直噴ターボ付
エンジン最高出力 (kW) 50 113
駆動モーター最大回転数 (rpm) 6000 12000
駆動モーター最高出力 (kW) 75 110
変速機 5MT 6DCT
HVモード最高出力 (kW) 125 223
EV モード航続距離 (km) 60 50
駆動蓄電池容量 (kWh) 16 10

新技術 概要
BYD 双方向
充放電システム
(BYD two way
charge-discharge
system)
 モーター駆動制御、車両制御、送電網 から車両への充電、車両から送電網への送電、車両間の充電などの機能が一体化した、自主開発の新型マルチコントロール。
 これにより、① EV への大出力交流電力での充電が可能になった。② EV を移動型蓄電装置として活用できる。安定的に送電できるため、電源として 25kW 以下の電器設備負荷への電力供給が可能である。
BYD リモート
ドライビングシステム
(BYD Remote
Driving System)
 20m 可視範囲内で、リモコン操作により、エンジンの起動/停止、前進/後退/左右方向転換、変速 (低速運転制御) 、ブレーキ、駐車ができる。




BYD DM Ⅱ System

BYD DM Ⅱ System
BYD DM Ⅱ System: 世界初披露。自主開発した2代目PHVシステム。


BYD 双方向充放電システムのコントローラー
BYD 双方向充放電システムのコントローラーの展示



BYD 双方向充放電システム
BYD 双方向充放電システムの概念図






BYD リモートドライビングシステム

BYD リモートドライビングシステム
BYD リモートドライビングシステム: 20m 可視範囲内で、リモコン操作により、車両の基本運転ができる。

 

 



吉利控股集団: 初披露 の 2代目 吉利・魔卡 EV コンセプトカーと、自社初の量産 SUV 全球鷹 GX7 を展示


展示モデル 概要
2代目
吉利・魔卡
(McCar Ⅱ)
 EV コンセプトカー (4+1座席)。2011年上海モーターショーで発表した「吉利・魔卡」の 2代目。全長/全幅/全高は 3835/1700/1515mm。車両後部には EV オートバイ、自転車、ベビーカー、電動車椅子を同時に載せられる。
 動力システム (定格電圧 336V) は、リチウムイオン電池 (容量 16.8kWh)、駆動モーター (定格出力 30kW/定格トルク 90Nm) を搭載。航続距離は最大 120km (ECE モード)、最高速度は 120km/h。80%急速充電は 30分、一般電源での 95%充電は 5h。
全球鷹 GX7  全球鷹ブランドの、自社初の SUV (5+2 座席)。全長/全幅/全高/軸距は4540/1835/1700/2661mm。イタリアデザイナー Giugiaro が設計、オランダ PDE 社がシャシー改良を担当。成都工場で生産。2012年4月発売 (販売価格 9.29~12.99万元)。
 1.8L/2.0L/2.4L CVVT エンジンと 、5MT (JL-S170B)/6AT (DSIモデル) を搭載。8 Way 調整式運転席シート、ニーエアバッグを含む合計7つのエアバッグ、カーナビを装備。

注: 新エネルギー技術展示コーナーで、EV コンセプトカー 「吉利 EK」 のカットモデル、PHEV 「GPEC-EC7」 のカットモデルを展示。


吉利控股集団の2代目 吉利・魔卡

吉利控股集団の2代目 吉利・魔卡

吉利控股集団の2代目 吉利・魔卡

吉利控股集団の2代目 吉利・魔卡
吉利控股集団の 2代目 吉利・魔卡 ("McCar Ⅱ"): 吉利・魔卡の 2代目 EV コンセプトカー(4枚とも)。



吉利控股集団の全球鷹 GX7
吉利控股集団の全球鷹 GX7:イタリアデザイナー Giugiaro が設計した自社初のSUV。

 

 



長城汽車: 自社の次世代 PHV platform と、SUV哈弗の HVコンセプトカー/ハイエンドモデルを初披露


展示モデル 概要
長城
次世代 PHV
platform
(2代目)
 初披露。2代目ハイブリッドシステム (最高出力 180kW/最大トルク 490Nm) を搭載した次世代プラットフォーム。2011年4月に発表した 初代 は Range-Extended 式だったが、2代目はエンジンとモーターで駆動するパラレル式HV仕様。
 構成部品として、主に、① フロントドライブアクスルに、1.3Lの GW4B13 自社製エンジン (最高出力110kW/最大トルク 220Nm)、6DCT、BSG モーター (出力10kW)、 ② リアドライブアクスルに、駆動モーター (最高出力70kW/最大トルク 270Nm、最大回転数 12000rpm)、 減速器 (減速比 10.03)、 ③ 液体冷却式リチウムイオン系駆動用二次電池 (電圧 336V/容量 16.6kWh)、回生ブレーキシステムなどを組み合わせる。
哈弗 E
(HV concept)
 初披露。シザーズドアをデザインしたハイブリッド SUV のコンセプトカー (3ドア 2座席)。全長/全幅/全高/軸距は 4390/1855/1600/2600mm。車両重量1,600kg。最高速度は 190km/h (EVモードは130km/h)。EV モードでの航続距離は最大 80km。充電時間 (30%-100% 充電状態) は、一般家庭電源で4h、急速充電スタンドで 2h。
 動力システム (最高出力 180kW/最大トルク 490Nm) は、自社の次世代ハイブリッドシステム、サンルーフに組み込まれた太陽光発電システムを搭載。ワンタッチ式車載制御システム、EL 多機能ディスプレーを装備。ヒューマン・マシン・インターフェース (HMI) 技術も取り入れた。
哈弗 H7  初披露。 2010年北京モーターショーで発表した哈弗 SC60 をベースにした新型ハイエンドSUV (リアル4WD)。全長/全幅/全高/軸距は 4800/1938/1785/2915mm。排気ガス基準 Euro5 に適合。走行速度は最高 180km/h。2013年発売予定。
 2.0L の自社製 GW4C20 直噴ターボエンジン (最高出力 160kW/最大トルク 324Nm) と、6AT を搭載。クルーズコントロール (ACC)、全方位エアバッグセット、ヘッドライトシステム AFS (Adaptive Front-Lighting System)、モニターと前後レーダー付後退システム、スマートキーを装備。

注: 正式な発表ではないが、「騰翼」ブランド車はすべて、「長城」ブランドに変更して出展された。(例えば、「騰翼 C20 EV」 は「長城 C20 EV」 として展示されていた。)



長城汽車の次世代 PHV platform

長城汽車の次世代 PHV platform

長城汽車の次世代 PHV platform

長城汽車の次世代 PHV platform
長城汽車の次世代 PHV platform: 2代目プラグインハイブリッドシステム。


長城汽車の哈弗 E

長城汽車の哈弗 E
長城汽車の哈弗 E: PHV仕様SUV のコンセプトカー (3ドア2座席)。


長城汽車の哈弗 H7
長城汽車の哈弗 H7: 2013年発売予定の新型ハイエンドSUV (リアル4WD)。

 

 



華晨汽車集団: 中華H530 REEV、A0クラス中華 H230 を含む、初披露合計 4車種を展示


展示モデル 概要
中華 H530 REEV  初披露。伊 Pininfarina がデザインした中華H530 (2011年8月発売) をベースにした、Range-Extended 式 EV (Cクラス戦略セダン)。車両総重量1,890kg/車両重量1,500kg。最高速度は120km/h。航続距離は最大300km (EVモード (60km/h定速) で最大 60km)。2013年瀋陽でテスト運行開始予定。
 846cc の2気筒エンジン、駆動用二次電池 (総容量10kWh超)を搭載。運転席と助手席にフロント/サイドエアバッグ、後退レーダー、加速時滑り防止装置 MASR を装備。
金杯大海獅 L EV  初披露。トヨタ 旧型 Hiace をベースに、全長を伸ばしたロングサイズ EV 軽型バス (10座席)。全長/全幅/全高/軸距は 5420/1880/2285/3110mm。一回フル充電での航続距離は、欧州NEDC モードで最大 80km、40km/h定速走行モードで最大 110km。電圧 220Vの一般電源での充電 (0~100% 充電状態) は 11~12h。
 リン酸鉄リチウムイオン電池 (定格電圧 288V、総容量 35kWh)、駆動モーター (作動電圧 252~328V、定格出力 30/最高 65kW、定格トルク 124/最大 270Nm) を搭載。
中華 H230  初披露。A0 クラスの小型セダン (エントリーモデル)。全長/全幅/全高/軸距は4390/1703/1482/2570mm。1.5L自社製エンジン BM15 (最高出力77kW/最大トルク143Nm) と 5AMT を搭載。運転席/助手席エアバッグ、後退レーダーを装備。主な競合車種は奇瑞 風雲 2/MG 3/Chevrolet Sail。2012年8月発売 (販売価格 6~8万元)。
大中華Ⅱ
concept
 初披露。量産計画中のハイエンドモデル「大中華」の 2代目コンセプトカー (Bクラス、5座席)。全長/全幅/全高/軸距は 4910/1865/1480/2900mm。自社新型 platform を採用。リアウインドとサンルーフを一体化したパノラマルーフ、LED ヘッドランプを装備。
 その量産モデルは、Roewe 950/奔騰 B70/新型 Mazda 6/Sonata/Kia K5 が主な競合車種。自社製 2.0TGDI ターボエンジン/BMW モデルエンジンと 6ATの搭載を検討中。排気ガス基準 Euro 5 に適合。2014年発売予定 (販売価格 15~20万元)。

注: 華晨汽車集団は、プレゼンテーションで、開発中の A0クラス EV 乗用車 (今回出展なし) を2013年に瀋陽でテスト運行を開始する予定と発表した。

 


華晨汽車の中華 H530 REEV

華晨汽車の中華 H530 REEV
華晨汽車の中華 H530 REEV: Range-Extended 式 EV。デザインは伊 Pininfarina が担当。


華晨汽車の金杯大海獅 L EV

華晨汽車の金杯大海獅 L EV
華晨汽車の金杯大海獅 L EV: トヨタ 旧型 Hiaceベースのロングサイズ EV 軽型バス (10座席)。


華晨汽車の中華 H230

華晨汽車の中華 H230
華晨汽車の中華 H230: A0 クラスのエントリー小型セダン。


華晨汽車の大中華Ⅱ concept
華晨汽車の大中華Ⅱ concept: ハイエンド量産モデル「大中華」の2代目コンセプトカー。

 

 



江淮汽車: 新エネルギー車 和悦 iREV/同悦 iEV Ⅱと瑞鷹 Ⅱを含む、初披露4車種を展示


展示モデル 概要
新型和悦 iREV
(PHV)
 Range-Extended 式 PHV “和悦 plug-in” の量産モデル (4座席 Bクラス)。全長/全幅/全高は4590/1765/1465mm。車両総重量 1870kg/車両重量 1570kg。最高速度は 120km/h。航続距離は最大 350km 。EV モードでは最大 50km (60km/h 定速)。一般家庭電源での充電は 6h (急速充電機能はない)。燃費は同型ガソリン車より約 30% 向上。2011年12月の量産許可が政府公告にリストアップ済み。2013年初め頃発売の予定。
 1L の 3気筒 エンジン (最高出力 37kW/4000rpm)、他社と共同生産のリン酸鉄リチウムイオン電池 (電圧307V、総容量10.75kWh、単体容量35Ah)、駆動用永久磁石同期モーター (定格 307V、定格出力 30kW/最高出力 58kW)、発電用永久磁石同期モーター (定格出力 21.5kW/最高出力 33kW) を搭載。
同悦 iEV Ⅱ
(EV)
 初披露。2代目同悦 EV (4座席セダン、初代より合計 71項目改良)。全長/全幅/全高/軸距は 4155/1650/1445/2400mm。車両総重量1500kg/車両重量1200kg。2011年12月個人を含めて安徽省合肥市で合計 1,000台を試験販売した。販売価格は 7.5万元 (政府補助金差引後)。
 他社と共同生産のリン酸鉄リチウムイオン電池 (総容量15.2kWh/単体50Ah)、永久磁石ブラシレスモーター (定格電圧320V、定格出力11kW/定格トルク42Nm/定格回転速度3000rpm) を搭載。最大航続距離は、欧州NEDCモードで 100km、60km/h 定速走行で 150km。一般家庭電源での充電は 7h (急速充電機能がない)。
和悦 SC  初披露。上海同済同捷科技と提携し自主開発したスポーツカー (2ドア4座席/RR型、モデルコード"S-11")。全長/全幅/全高/軸距は4485/1860/1370/2700mm。2.4L ターボエンジン (最高出力121kW/最大トルク217Nm) と 三菱モデル 5MT “F5M42" を搭載。最高速度は205km/h。定速走行燃費 (メーカー発表) は7.8L/100km。2013年発売予定 (販売価格 20万元以上)。
瑞鷹 Ⅱ  初披露。フルモデルチェンジした瑞鷹の2代目。自主開発した新型プラットフォームを搭載。全長/全幅/全高/軸距は4430/1857/1660/2640mm。アイドルストップ機構、2.0L TCI ガソリン仕様/ 1.9L CTI 第3世代高圧コモンレール式 ディーゼルエンジンと 6MT/6DCT を搭載。スマートキーレスシステム、サイド/カーテンエアバッグを装備。2012年末発売予定 (販売価格 10~15万元)。

注1: 江淮汽車は、パワートレインコーナーで、新型エンジン合計 5機種 (1.3Lの 1.3E100アルコール燃料仕様、1.5L TGDI ガソリン仕様、2.0L TCI ガソリン仕様、3代目コモンレール式の1.9L CTI ディーゼル仕様、2.8L 国4 (Euro4相当) ディーゼル仕様)、独Hoferと共同開発した新型6速DCT (HFC DTF630 DCT) も展示した。

注2: 江淮汽車は2015年までの新エネルギー車5カ年計画で、2012年~2013年に、3代目同悦 EVを開発し、2013年からは新たな新型EVプラットフォーム開発に着手する計画を明らかにした。 また、駆動用二次電池/モーターと電子制御ユニット (ECU) の生産能力を備えていき、自主ブランド新エネルギー車の年間生産・販売10万台と、トップ 3入りの目標を掲げている。



江淮汽車の新型 和悦 iREV

江淮汽車の新型 和悦 iREV
江淮汽車の新型 和悦 iREV: Range-Extended 式 PHV "和悦 plug-in"の量産モデル (2枚とも)。


江淮汽車の同悦 iEV Ⅱ
江淮汽車の同悦 iEV Ⅱ: 2代目同悦 EV (4座席EVセダン)。初代より合計71項目改良。


江淮汽車の和悦 SC
江淮汽車の和悦 SC: 上海同済同捷科技と提携し自主開発したスポーツカー
 (2ドア4座席/RR型、モデルコード"S-11")。2013年発売予定 (販売価格 20万元以上)。



江淮汽車の瑞鷹 Ⅱ

江淮汽車の瑞鷹 Ⅱ
江淮汽車の瑞鷹 Ⅱ: フルモデルチェンジした瑞鷹の2代目。アイドルストップ機構搭載。2012年末発売予定 (販売価格 10~15万元)。

 

 



衆泰控股集団: 自社初のセダン 衆泰 Z300 と シティ SUV コンセプト 衆泰 T600 を展示


展示モデル 概要
衆泰 Z300  自社初のセダンとなる中型ファミリーカー (モデルコード“衆泰A01”、A+ クラス戦略車)。全長/全幅/全高/軸距は4565/1766/1493/2700mm。総合燃費 (メーカー発表) は6.7L/100km。グリル以外のフロントフェースの多くの部分は Civic 似、リアドア周りのラインは10代目 Corolla 似との報道もある。杭州市蕭山工場で生産、2012年5月発売予定 (販売価格 6.29万~6.99万元)。
 東安三菱発動機製 1.5L の 4A91S 型三菱 MIVEC エンジン (最高出力88kW/最大トルク147Nm) と5MT/4AT を搭載。LED リアコンビネーションランプや後退レーダーを標準装備するほか、エアバッグ 6つを装備。自社の新型 platform を採用。Lotus Engineering が シャシー の改良・調整を担当。
衆泰 T600  自社開発の中型シティ SUV 量産車のベースになるコンセプトカー (モデルコード:衆泰 B11)。全長/全幅/全高/軸距は4635/1892/1668/2800mm。外観はAudi Q5 似との報道もある。1.5Lの自社製ターボエンジン (最高出力115kW/154馬力) を搭載。複数のエアバッグ、クルーズコントロール、GPSカーナビを装備。浙江省の永康工場で生産、早ければ2012年内発売。


衆泰控股集団の衆泰 Z300


衆泰控股集団の衆泰 Z300
衆泰控股集団の衆泰 Z300:自社初のセダンとなる中型ファミリーカー (A+クラス戦略車)。



衆泰控股集団の衆泰T600
衆泰控股集団の衆泰T600: 自社中型シティ SUVコンセプトカー。量産モデルは早ければ2012年発売。

 

 



力帆乗用車: A+ クラス新型セダンとファミリーセダン 力帆520 の後継モデルを展示


展示モデル 概要
力帆 720  自主開発した新型セダン (A+クラス)。全長/全幅/全高/軸距は 4700/1765/1490/2700mm。走行速度は最高 180km/h。2012年6月前後発売予定 (販売価格 8~9万元)。
 自社製 1.8L CVVT エンジン LFB479Q (最高出力 94.3kW/最大トルク 159Nm) と 5MT を搭載。LED リアランプ、運転席と助手席エアバッグを標準装備。上位モデルは、前列サイドエアバッグ、カーテンエアバッグも装備。
力帆 530  ファミリーセダン “力帆520” の後継モデル。力帆520より、軸距が10mm大きく、ボディサイズも拡大している。1.3L VVT エンジンと 5MT を搭載。運転席と助手席エアバッグを標準装備。サイドエアバッグ、サンルーフ、後退レーダーはオプション装備。2012年後半の発売予定。

注: 力帆乗用車はプレゼンテーションで、今後、力帆820、大型SUV、MPV (今回はすべて未出展) を発売していき、新エネルギー仕様を含め、A0クラスからBクラスをカバーした乗用車ラインアップを構築していくと発表した。



力帆乗用車の力帆 720

力帆乗用車の力帆 720
力帆乗用車の力帆 720:自主開発した A+ クラス新型セダン。2012年6月前後発売予定 (販売価格 8~9万元)。



力帆乗用車の力帆 530

力帆乗用車の力帆 530
力帆乗用車の力帆 530: 新型ファミリーセダンで "力帆520" の後継モデル。2012年下半期の発売予定。

 

 



その他の主な2012年発売 (予定) の新型市販車8車種、新エネルギー車1車種の展示車概要


メーカー 展示モデル 発売時期
(予定)
全長/全幅/
全高/軸距
(mm)
エンジン
(最高出力/最大トルク),
変速機
備考
奇瑞汽車 新東方之子 2012年5月 4866/1840/
1500/2768
(軸距は旧型比
68mm長い)
ACTECO DVVT
1.8L (97kW/170Nm)/
2.0L (102kW/182Nm),
自社2代目CVT
 フルモデルチェンジした東方之子の新型 (公務/商務用向けセダン)。
旗雲 5 2012年4月 4770/1815/
1445/2700
ACTECO 1.8L (97kW/170Nm),
MT/CVT
 東方之子ベースでの旗雲シリーズ新型ファミリーカー (Bクラスセダン)。販売価格7.58万~10.18万元。
瑞麒 G3 2012年 4610/1760/
1478/2610
ACTECO DVVT
1.6L (93kW/160Nm),
CVT/MT
 奇瑞A5 platform ベースの新型セダン (Aクラス、モデルコード"奇瑞A22")。販売価格6.98万~8.68万元。2012年販売目標3.5万~5万台。
BYD e6 先行者(EV) n.a.
(2011年に、個人向けを含めて、
地域限定
販売開始)
4560/1822/
1630/2830
動力システム
(最高出力75kW) は、
自社製リン酸鉄
リチウムイオン電池
(容量200Ah)を搭載。
 BYD 初の量産 EV 仕様 Crossover の上級モデル。航続距離最大 300km。BYD 無料提供家庭充電装置でのフル充電は 6h。最高速度は140km/h。限定販売実績は、2010年 63台、2011年 401台。
吉利
控股集団
帝豪 EX8 2012年 4840/1845/
1715/2800
2.0L ω4D20型/2.4L
δ-4G24型,
6MT/6AT/7DCT
 帝豪ブランドの大型ハイエンド SUV (3列7座席、AWD)。成都工場で生産予定。
帝豪 EV8 2012年 4840/1830/
1750/2950
 帝豪ブランドの大型ハイエンド商用MPV (3列6/7/8座席)。済南工場で生産予定。
英倫 SC6 2012年 4340/1690/
1435/2502
自社製
β-4G型1.3L/1.5L,
5MT/4AT
 英倫ブランドコンパクトファミリーカー(セダン)。台州工場で生産予定。
長城汽車 哈弗 M4 2012年5月 3961/1728/
1617/2383
GW4G15型
1.5L(78kW/138Nm),
5MT (CVT追加予定)
 長城炫麗ベースのコンパクト小型 SUV (FF、2WD)。販売価格約 6万~7万元。
華晨汽車集団 金杯智尚 S30 2012年 3995/1725/
1644/2500
4A13型1.3L (65kW/120Nm)/
4A15型1.5L (75kW/135Nm),
5MT
 綿陽工場生産の小型シティ SUV。販売予定価格6万~8万元。

奇瑞汽車の新東方之子

奇瑞汽車の新東方之子
奇瑞汽車の新東方之子: フルモデルチェンジした東方之子の新型 (公務/商務用向けセダン)。


奇瑞汽車の旗雲 5

奇瑞汽車の瑞麒 G3
  
奇瑞汽車の旗雲 5: 東方之子ベースのBクラスファミリーセダン。 奇瑞汽車の瑞麒 G3: 奇瑞A5 platformベースのAクラス新型セダン。

BYDの e6 先行者

BYDの e6 先行者
BYDの e6 先行者: BYD 初の量産 EV仕様Crossoverの上級モデル。



吉利控股集団の帝豪 EV8

華晨汽車の金杯 智尚S30
吉利控股集団の帝豪 EV8:大型ハイエンド商用MPV。
アイドルストップ機構GSGオプション搭載。

 華晨汽車の金杯 智尚S30: 2012年内発売予定の小型シティ SUV。

 

                     <自動車産業ポータル、マークラインズ>