デトロイトモーターショー 2012: 米国の自動車メーカーの展示取材

GMとChryslerは小型車を、Fordはハイブリッド車を展示

2012/02/09

要 約

 以下は2012年北米国際自動車ショー(以下デトロイトモーターショー:2012年1月9日から22日までデトロイトで開催)での、米国の自動車メーカーが展示したコンセプトカーと市販(予定)車の概要である。米国からはGM、FORD、Chrysler/Fiatグループ(デトロイト3) と、電気自動車メーカーのVIA モータースなどが出展。デトロイト3は、ハイブリッド車 (HV) や電気自動車 (EV) など環境に対応したモデルのほか、新型の小型乗用車や小型SUVを披露した。

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GM:小型SUVのEncoreやCadillac ATSなど新モデルや新型Malibuなど多数展示

 GMは高級車ブランドのCadillac、スポーツ車やSUV、コンパクトカーを扱うChevrolet 、中型の乗用車やSUVを扱うBuickのブランド毎に展示を行った。

 

小型クロスオーバー車の2013年型Buick Encore (アンコール)

 GM は2013年初頭に販売予定の、5人乗り小型クロスオーバー車Buick Encoreを展示した。ホイールベース(2,555mm)とトレッド(前後とも1,540mm)は、トヨタRAV-4(それぞれ2,560mm、1,560mm)とほぼ同じサイズで、リモートエンジンスタートやデュアル ゾーン エアコンなど一クラス上の装備を標準もしくはオプションで設定する。140hpの4気筒1.4Lターボエンジンと、小型車向けに開発されたコンパクトな6速AT、高効率オルタネータ、電制リターンレス燃料システムなどが標準設定される。車両の組立ては韓国で行われる予定とのこと。


2013年型Encore (アンコール)
2013年型 Buick Encore (アンコール)

 

2013年新型 Chevrolet Malibu Eco

 GMは、Chevrolet Cruzeと共に米国販売台数が最も多い2013年新型Malibuを展示した (年間約20万台) 。GMはトヨタカムリとの比較広告を使い、新型Malibuの燃費の良さをアピールしていた。直噴2.4Lエンジン (182hp/172lb・ft) に6速ATを搭載し、BuickのRegalとLaCrosse で既に実績のある、アイドルストップ機構、回生ブレーキ、モーター兼発電機 (発電時15kW/電動アシスト時約11kW(15hp))、Liイオン電池(115V、0.5kWh、最大出力15 kW)からなる、eAssist と呼ぶマイルドハイブリッドシステムを搭載し、city/hwy燃費を25/37mpgと、前年モデルよりそれぞれ+3/+4mpg向上させた。

 GMは、2012年3月頃から新型Malibuの販売を、まずeAssistシステムを搭載するMalibu Ecoモデルから開始し、2012年夏頃に2.5Lガソリンエンジン搭載車を、更に少し遅れて2Lターボエンジン搭載車を順次販売する予定とのこと。


2013年新型Chevrolet Malibu Eco
2013年新型Chevrolet Malibu Eco


2013年型Malibu Eco搭載のeAssist付き直噴2.4L EcotecエンジンとLiイオン電池
2013年型Malibu Eco搭載のeAssist付き直噴2.4L EcotecエンジンとLiイオン電池

 

Chevrolet Sonic RS

 2011年からミシガン州の工場で生産を開始したサブコンパクトカーのSonicに、「a new generation driver」向けとしてRS仕様が、2013年モデルとして追加される。Sonic RSは、エンジンを他仕様の1.8Lエンジン(138hp)から、Chevrolet Cruzeで採用されている1.4Lのインタークーラー付きターボEcotecエンジン(138hp)にダウンサイズし、city/hwy燃費を29/40mpgへと、それぞれ+4/+5mpg向上させた。RSは前後のバンパーやフロントグリル、アルミホイールの形状なども変更した。Sonicはセダンとハッチバックの2タイプが設定されるが、Sonic RSはハッチバックのみが設定される。


2012年後半に販売開始予定の2013年型Chevrolet Sonic RS
2012年後半に販売開始予定の2013年型Chevrolet Sonic RS


 GMはこのほかに若者向けのコンセプトカー、2ドアのChevrolet code130RとTRU140Sの2モデルを展示した。同社は約9,000人の「Young Potential Customers」にどんな新車に乗りたいか、聞き取り調査を行い、その結果に基づき2台のコンセプトクーペを試作した。4人乗りFRクーペのCode130RはeAssistターボエンジン搭載を想定した骨太なスタイル。もう一台の4人乗りFFスポーツクーペTRU140Sは、Chevrolet Cruzeとプラットフォームを共有、アイドルストップ機構付きの直噴エンジンを搭載し、流線型で温和なイメージの車である。いずれも現時点で量産の予定はない。


code130R
code130R


TRU140S
TRU140S

 

Cadillac ATS

 GMは新車Cadillac ATSの生産を2012年夏にミシガン州で開始する。小型高級4ドアセダンのATSは、アルミ製エンジンフードやマグネシウム製エンジンマウントブラケット、高張力鋼の採用などで車体の大幅な軽量化を図り、このクラスで最も軽量な3,400lbs(1,542Kg)以下に抑えたとのこと。競合モデルはBMW 3シリーズなどを想定しており、後輪駆動と四輪駆動が設定される。

 GMの開発陣は、ドイツのニュルブルリンク サーキット場などを使いながら、徹底的にハンドリング性能の実験やテスト走行を繰り返したとのこと。ATSのエンジンは4気筒エンジンと6気筒エンジンが、またトランスミッションは6速ATと6速MTが用意される。エンジンの主要スペックは下表の通り。2Lターボエンジンの排気量1リッター当りの最高出力(130hp/L)はSUBARU IMPREZA WRX(305hp/2.5Lターボ)や日産 GTR(530hp/3.8Lツインターボ)並みの高出力である。(いずれも米国仕様)


Cadillac ATS 搭載エンジンスペック

2.0L 直4 ターボ 2.5L 直4 3.6L V6
最高出力 (GM推定値) 270hp 202hp 320hp
最大トルク (GM推定値) 260 lb・ft 191 lb・ft 267 lb・ft
ターボ型式 ツインスクロール
(インタークーラー付き)
なし なし
燃料噴射 直噴 直噴 直噴
バルブ駆動 DOHC, VVT DOHC, VVT DOHC, VVT
圧縮比 9.2 11.4 11.1

VVT: variable valve timing 可変バルブタイミング機構


2013年型 Cadillac ATS
2013年型 Cadillac ATS


2013年型Cadillac ATSのボディフレーム
2013年型Cadillac ATSのボディフレーム

 

コンセプト車Chevrolet MIRAY

 GMは、韓国ソウル市にあるGM Advanced Studioがデザインした2人乗りスポーツカーのコンセプト車MIRAYを展示した。2011年のソウルモーターショーに初出展されたMIRAYは韓国語で「未来」を意味するとのことで、近未来的な外観に加え、パワートレーンには1.5Lターボエンジンと、前輪を駆動する2つの電気モーター (2x15kW)、Liイオン電池(1.6kWh)からなるHVを採用。アイドルストップ機構や回生ブレーキも搭載しているとのこと。


2人乗りスポーツカー MIRAYコンセプト
2人乗りスポーツカー MIRAYコンセプト

 

GMが展示した主要なガソリンエンジン

2.0L 直4ターボ 2.4L 直4 3.6L V6 6.0L V8 6.2L V8
スーパーチャージャー
主な搭載車種 Buick Regal Buick LaCrosse Cadillac CTS Cadillac Escalade
Hybrid
Chevrolet
Camaro ZL1
タイプ 直噴4バルブ
DOHC
直噴4バルブ
DOHC
直噴4バルブ
DOHC
2バルブ
OHV
2バルブ
OHV
可変バルブ機構
(VVT)
VVT付き VVT付き VVT付き VVT付き なし
最高出力 220hp 182hp 318hp 332hp 580hp
最大トルク 260lb・ft 172lb・ft 275lb・ft 367lb・ft 556lb・ft
特徴 インタークーラー
ツインスクロール
ターボ
eAssistシステム
付き
 Two-mode
Hybrid
水冷式スーパー
チャージャー
燃費(city/hwy) 18/29 mpg 25/36 mpg 18/27mpg 20/23mpg 14/19mpg
変速機 6速AT 6速AT 6速AT 4速AT 6速MT


Buick Regal に搭載されている2.0L 直4ターボガソリンエンジン
Buick Regal に搭載されている2.0L 直4ターボガソリンエンジン


Buick LaCrosseに搭載されている2.4L 直4ガソリンエンジン
Buick LaCrosseに搭載されている2.4L 直4ガソリンエンジン eAssist付き


Cadillac CTSに搭載されている3.6L V6ガソリンエンジン
Cadillac CTSに搭載されている3.6L V6ガソリンエンジン


Cadillac  Escalade Hybridに搭載されている6.0L V8ガソリンエンジン
Cadillac Escalade Hybridに搭載されている6.0L V8ガソリンエンジン


に搭載されている6.2L V8スーパーチャージャー付きガソリンエンジン
Chevrolet Camaro ZL1に搭載されている6.2L V8スーパーチャージャー付きガソリンエンジン

 



FORD:主力中型セダンのFord Fusionの新型モデルのHVとPHVを展示し、Focus EVも出展

 

Ford Fusion

 Fordは、主力モデルのFusionの次期2013年型モデルを初公開した。中型セダンのFusionはGMのChevrolet Malibu、トヨタ カムリ、ホンダ アコードなどの競合車で、Fordではその燃費の良さをアピールしている。フロントのデザインは欧州の高級車を思わせる大きなフロントグリルを採用し、大幅な刷新を図った。燃費向上を狙い、エンジンの排気量を下げ、ターボ過給で出力を補うダウンサイジングを図った。現行モデルが直4の2.5LとV6の3.0Lの自然吸気エンジンを搭載するのに対し、次期モデルでは1.6Lと2.0Lのいずれもターボ付きEcoBoostエンジンを採用。1.6L搭載車の燃費はcity/hwyで26/37mpgと、現行2.5Lエンジン搭載車と比べ+3/+4mpg向上している。

 Fusionにはガソリンエンジン搭載車のほか、HVモデルと「Fusion Energi」と呼ぶPHVが追加される。ガソリン車とHVは2012年後半に、PHVは2013年初めに販売予定とのこと。Fordはこのほか、Microsoft社と開発したMyFord Touchと呼ぶ車とドライバー間の情報通信システムをFusionに搭載。運転中に、携帯電話や通信機器とのテキストメッセージなどの情報のやり取りを、音声だけを使い操作できるようにした。


2013年新型Fusion
2013年新型Fusion


Fusion搭載のエンジンスペック(Fusionの車両組立工場は米国ミシガン州とメキシコの2工場)

1.6L 直4
EcoBoost
2.0L 直4
EcoBoost
2.5L 直4
Duratec
(参考)
トヨタカムリ
2.5L 直4
(参考)
ヒュンダイソナタ
2.4L直4
仕様 直噴4弁
DOHC1.6L
吸排気VCT
直噴4弁
DOHC2.0L
吸排気VCT
4弁DOHC2.5L
吸気側VCT
4弁DOHC2.5L
Dual VVT
直噴4弁
DOHC2.4L
Dual CVVT
生産国 英国 スペイン メキシコ 米国 米国
ターボ 付き 付き なし なし なし
T/M 6速AT
(オプション:6速MT)
6速ATパドル
シフト付き
6速AT 6速AT 6速AT
最高出力(推定) 179hp 237hp 170hp 178hp 198hp
最大トルク(推定) 172lb・ft 250lb・ft 170lb・ft 170lb・ft 184lb・ft
city/hwy燃費(予定) 26/37 mpg 23/33 mpg 23/33 mpg 25/35 mpg 24/35 mpg

VCT: variable camshaft timing 可変バルブタイミング機構
VVT: variable valve timing 同上
CVVT: continuously variable valve timing 同上


FusionのHV/PHV仕様

  Fusion HV Fusion PHV (参考)
カムリHV
(参考)
ヒュンダイ
SONATA HV
エンジン アトキンソン
サイクル2.0L
アトキンソン
サイクル2.0L
アトキンソン
サイクル2.5L
アトキンソン
サイクル2.4L
システム最高出力 185hp(予測) 185hp(予測) 200hp 206hp
T/M eCVT eCVT eCVT 6速AT
HVシステム 回生ブレーキと
start-stop 機能付き
回生ブレーキと
start-stop 機能付き
回生ブレーキと
start-stop 機能付き
回生ブレーキと
start-stop 機能付き
バッテリー Liイオン電池 Liイオン電池 ニッケル水素電池 Liポリマー電池
city/hwy燃費(予定) 47/44 mpg 100 mpge
(PHVモード)
43/39 mpg
(LEモデル)
35/40 mpg

 

Lincoln MKZ

 Fordは2012年後半に販売が予定される、Lincoln MKZの次期モデルのコンセプト車を出展。MKZは前出のFord Fusionとプラットフォームを共有する中型セダンで、現在の箱型デザインから、一クラス上のフルサイズ高級セダンMKSに似た丸みを帯びたスタイルに近づいた。FordではMKZをこれまでのComplex (複雑) なデザインから「Elegant Simplicity(エレガントでシンプル)」に変えようとしたとのこと。MKZと同じく2012年にマイナーモデルチェンジを予定している大型セダンのMKSやクロスオーバーSUVのMKTに搭載される燃費志向のEcoBoostエンジンや可変ダンピング サスペンションなどが、MKZにも搭載される予定。


2013年新型リンカーンMKZコンセプト
2013年新型LincolnMKZコンセプト

 

Ford C-MAX

 Fordは5人乗りの小型MPVのC-MAXのHVとPHV(C-MAX Energi) だけを2012年後半から米国で販売すると、2011年に発表した。当初は、欧州で発売されているガソリンエンジン搭載車を米国でも販売する予定であった。今年のデトロイトモーターショーでこれらHVとPHVの2モデルを展示した。Ford Fusionと同様、HVとPHVの外観上の相違点は、フロントドアとリフト ゲートにあるロゴマーク (HybridかEnergiか)と、左前フェンダーにある充電口の開閉扉の有無だけである。

 HV、PHVとも2.0Lアトキンソンサイクルエンジンと電制CVT、2機のモーターにLiイオン電池を搭載。HVのcity/hwy燃費は41/36mpg(予測値)で、PHVの航続可能距離は500マイル以上を目標にしている、とのこと。


Ford C-MAXのPHV (Energi)
Ford C-MAXのPHV (Energi)

 

Focus EV

 FordはFocusにEVを追加し、2011年から生産を開始した。Focus EVのガソリン換算燃費は、5人乗りのEVとしては初めて100mpgeに達するとのこと。また240Vの急速充電技術により、日産リーフの約半分の3~4時間で充電が可能で、一日に何回か充電することで走行距離を更に伸ばすことが出来るとのこと。家庭用120V電源でも充電が可能。FordではFocus EVの受注を2011年11月からカリフォルニア、ニューヨーク、ニュージャージーの3州で開始。2012年から他の15の州でも受注を開始する。Focus EVの仕様概略は次の通り。

 最高出力:143hp、最大トルク:184lb・ft、最高速度:84mph、水冷式Liイオン電池容量:23kWh

 バッテリーセルは韓国LG Chem社製で、バッテリーはその子会社のCompact Power Inc (米国ミシガン州)で組み立てられる。


Ford Focus EV
Ford Focus EV

 

2013年型Lincoln MKSとLincoln MKT

 Fordは2012年夏にマイナーチェンジして販売開始予定の、フルサイズ高級セダン2013年型Lincoln MKSとフルサイズのクロスオーバーSUV Lincoln MKTを展示した。MKSはエンジンフードやフロントバンパー、内装のデザインを新たにし、CCD (continuous controlled damping) と呼ぶ電制可変ダンパーをサスペンションに標準装備し、乗り心地と運動性能を両立。V6 3.7Lエンジンの出力を2012年モデルから300hpにアップ (+26hp) した上で、高速燃費を+3mpg向上させ、city 19mpg/hwy 28mpgとした。

 クロスオーバーSUV のMKTはフロントグリルとバンパーが新しいデザインに変更。MKSとMKTには355hpのEcoBoost 3.5L V6ターボエンジンがオプション設定され、MKTにはこのEcoBoostエンジン搭載車に電制可変ダンパー(CCD)が設定される。軽量化のため、セダンのMKSのトランクリッドにはコンポジットを圧縮成型した樹脂部品が使われ、またMKTのリフトゲート(バックドア)は、内側パネルがマグネシウム、外側パネルがアルミで作られている。


2013年型リンカーンMKS
2013年型Lincoln MKS


2013年型リンカーンMKT
2013年型Lincoln MKT

 



クライスラー/FIATグループ:FIATとプラットフォームを共有したDodge DARTを初公開

 

2013年型Dodge Dart

 クライスラーはイタリアFiat傘下のアルファロメオGiulietta (ジュリエッタ)とプラットフォームを共有するコンパクトセダン、2013年型Dodge Dartを出展した。Dartはジュリエッタに対して全長と全幅を伸ばし、室内容積を確保。LEDをテールランプに採用し、インパネに大型液晶パネルを使用するなど小型車ながら内外装とも高級感のあるデザインを取り入れた。またホワイトボディの68%に高張力鋼を使用し、車体剛性アップを図った。エンジンはインタークーラー付き1.4Lターボ、Tigersharkと呼ぶ2.0L、2.4Lの3機種、トランスミッションは6速AT、6速MT、6速DCT(Dual Clutch Transmission)から選択できる。1.4Lターボと2.4Lエンジンの吸気側には、MultiAirと呼ぶFiatが開発した油圧電子制御を用いた可変バルブリフト技術が使われ、燃費と出力の向上、CO2削減を図ったとしている。Dartは2012年夏に発売の予定。


2013年型 Dodge Dart斜め前から
2013年型 Dodge Dart斜め前から


2013年型 Dodge Dart後ろから
2013年型 Dodge Dart後ろから


2013年型 Dodge Dart内装のカットモデル
2013年型 Dodge Dart内装のカットモデル


Dartに搭載されるエンジン仕様

2.4L 直4 2.0L 直4 1.4L 直4ターボ (参考) Fiat500搭載
1.4L 直4
仕様 4弁SOHC 2.4L 4弁DOHC 2.0L 4弁SOHC 1.4L 4弁SOHC1 .4L
ターボ なし なし 付き なし
MultiAirシステム 付き なし 付き 付き
最高出力(推定) 184hp 160hp 160hp 101hp
最大トルク(推定) 171 lb・ft 145 lb・ft 184 lb・ft 98 lb・ft
city/hwy燃費
(予定)
2012年1月時点で未公表 27/34 mpg(6速AT)
30/38 mpg(5速MT)

MultiAir システム:Fiatが開発した油圧電子制御による可変バルブリフト (吸気側) 技術


Tigershark 2.4L 直4ガソリンエンジン
Tigershark 2.4L 直4ガソリンエンジン


Tigershark 2.0L 直4ガソリンエンジン
Tigershark 2.0L 直4ガソリンエンジン


Dart 搭載の1.4L 直4ターボ付きガソリンエンジン
Dart 搭載の1.4L 直4ターボ付きガソリンエンジン


Fiat500搭載の1.4L 直4ガソリンエンジン
Fiat500搭載の1.4L 直4ガソリンエンジン

 

700Cミニバン コンセプト

 クライスラーは米国でのミニバン販売シェアー約5割を持ち、「Town & Country」や「Dodge Grand Caravan」がよく知られる。今回展示した700Cコンセプトはこれら箱型のミニバンに対して、エンジンフード位置と車高を下げ、フロントガラスからルーフまでの曲線と、運転席窓の後方部ラインとが2本の平行な流線になるようなデザインとした。今回展示されたこの700Cはコンセプト車であり、次期型のクライスラーミニバンが、この空力スタイルを採用するかは未定であるとのこと。


クライスラー700C コンセプト
クライスラー700C コンセプト

 



Tesla Motors: EVのモデルSを展示

 TeslaはEV Model Sと、そのシャシーを展示した。サスペンションはフロント、リアともにアルミ製のマルチリンク。Model Sは7人乗り (大人5人、子供2人) の4ドアセダンで、3種類の容量のLiイオン電池が用意される。最も大きい85kWhの電池を搭載した場合、航続距離は 300マイル(480km)まで達するとのこと。Model S は、NUMMI(かつてのGMとトヨタの合弁会社)の旧工場の一部を使って生産される。年間生産台数は20,000台で、2012年中に5,000台を生産する計画。米国での販売は2012年夏に開始される予定。


Tesla MotorsのモデルS  前から
Tesla MotorsのモデルS 前から


Tesla MotorsのモデルS  後方から
Tesla MotorsのモデルS 後方から


Tesla Motorsのシャシー(写真手前が車両後方)
Tesla Motors モデル Sのシャシー(写真手前が車両後方)

 



VIA Motors: 市販車にLiイオン電池やモーターを追加し Extended-Range EV (トラック) に改造

 VIAモータースは、市販のGMの大型ピックアップトラックやSUV、バンをベースにして、ガソリンエンジンを発電専用に変更、24kWhのLiイオン電池と402hpのモーター、発電機、制御装置などを搭載し、GMのVoltと同じExtended-Range electric vehicle (PHV) に改造して販売するベンチャー企業である。VIAはデトロイトモーターショーでは初めて、3台のモデルを出展した。エンジンを始動せずEV走行で40マイルまで走行が可能。またエンジンで発電をしながら、家庭(停電時など)や屋外での作業用に、電力を供給することが可能なインターフェースの取り付けが可能。航続距離は最大で400マイル(約640Km)。平均燃費は100mpgで、2012年から企業向けに販売を開始する予定とのこと。


GMのピックアップをベースにしたExtended-Range EV
GMのピックアップをベースにしたExtended-Range EV


外部への電力供給用のインターフェース
外部への電力供給用のインターフェース

 



CODA AutomotiveのEV

 Coda Automotiveは中国製小型セダンの車体をベースにしたEVを製造するベンチャー企業で、2011年11月に生産を開始し、2012年2月から販売を開始すると発表した。構成部品の多くは中国製で、最終車両組立ては、米国カリフォルニア州での工場で行うとのこと。Liイオン電池とモーター(134hp/221lb・ft) により、フル充電から最大で150マイル(バッテリー容量36kWh使用時)の走行が可能。床下と後部座席下に搭載する電池の重量は約300Kgで、フル充電までに6時間(220V)を要するとのこと。


CODAのEVの透視模型
CODAのEVの透視模型


トランクルームに置かれた制御装置類 (Lear製)
トランクルームに置かれた制御装置類 (Lear製)

                     <自動車産業ポータル、マークラインズ>