米国の燃費規制と自動車メーカーの対応(2)

米国3社の燃費対策:小型車の拡充とエンジンの小型化が進行

2011/10/26

要 約

 2011年10月13日付レポート「米国の燃費規制と自動車メーカーの対応(1)」で、2012~2016 MY Light VehiclesのCO2排出量および燃費規制の概要を確認し、その影響と自動車メーカー各社が採用すると見込まれる燃費向上技術全般についてレポートした。

 詳細は、http://www.marklines.com/ja/report/rep1014_201110をご参照ください。


 本レポートは、「米国の燃費規制と自動車メーカーの対応(2)」として、米国3社(GM、Ford、Chrysler)が米国で販売する各モデルの燃費向上対策について報告する。

 規制を管轄するEPA(Environmental Protection Agency)とNHTSA(National Highway Traffic Safety Administration)は、2016 MY規制を達成する技術は既に開発され一部商品化されており、これら技術の採用を拡大することで目標達成が可能としている。また自動車メーカーは、各社のモデルチェンジまたは中間でのマイナーチェンジ計画に合わせて燃費向上技術を順次採用していくが、ガソリン直噴エンジン、6速DCT、アイドリングストップなど有力な燃費向上技術の多くを、2012~2013年に採用するとしている。


 GMは、Chevroletブランド小型3車種に加え、Cadillac、Buick、GMCブランドにも小型車を設定する。また1.0L~1.5Lの直噴ターボエンジンを開発中とされる。中型・小型車では、マイルドハイブリッドシステムのeAssist採用を拡大する。大型SUVとピックアップトラックでは、8速AT、Four-mode ハイブリッドシステムを搭載する計画。

 Fordは、直噴・ターボ搭載のEcoBoostエンジンと6速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)を大幅採用し、走行性能を保ちながら燃費を向上させる計画。2012年から欧州で採用する3気筒1.0L EcoBoostエンジンを、米国にも導入する。また2012年から、北米販売車にStart-Stopを採用すると発表した。7~8速ATの採用も検討している。

 Chryslerは、Fiatの省燃費技術を取り入れ、従来の大型車中心のラインアップを、ここ2~3年の間に大幅改造する。



2012~2016 MYの、3社の燃費目標と、燃費向上技術の搭載率予測

 3社の乗用車およびLight truckの、2011 MY規制による燃費目標と実績見込み、および2012~2016 MY規制による燃費目標は下記。

 またEPAとNHTSAは、2016 MYでの各社の燃費向上技術の搭載率を予測している。

米国3社の、乗用車の2012~2016MY規制による燃費目標(mpg)

2011 MY 2012 MY 2013 MY 2014 MY 2015 MY 2016 MY
目標 実績見込み
GM (注1) (DP)29.9 31.6 32.7 33.5 34.2 35.4 36.9
(IP)30.8 31.0
Ford 29.8 32.3 32.9 33.7 34.4 35.6 37.1
Chrysler 28.3 29.7 32.6 33.3 34.1 35.2 36.7
Average(注2) 30.4 33.4 33.3 34.2 34.9 36.2 37.8
資料:Environmental Protection Agency/Department of Transportation (2010.5.7)、MY 2011の燃費目標と実績見込みは、HNTSAが2011年4月28日に発表した"Summary of Fuel Economy Performance"による。
(注) 1. GMの乗用車の2011年目標と実績について、DPは北米生産車(Domestically manufactured)、IPは輸入車(Imported)。
2. Averageは、米国3社以外を含む全米販売車の平均値。NHTSAは、2016 MYで37.8 mpg(16.1km/L)を達成するようにこの数値を管理する。
米国3社の、Light Trucksの2012~2016MY規制による燃費目標(mpg)
2011 MY 2012 MY 2013 MY 2014 MY 2015 MY 2016 MY
目標 実績見込み
GM 22.7 23.2 24.2 24.8 25.2 26.1 27.2
Ford 23.3 24.3 24.8 25.4 26.0 27.0 28.1
Chrysler 24.7 24.4 25.7 26.2 26.8 27.8 29.0
Average 24.4 24.8 25.4 26.0 26.6 27.5 28.8

 

2016 MY Light Vehiclesにおける、燃費向上技術の搭載率(EPA/NHTSAの予測)

(各技術搭載車の、各社の販売台数合計に対する比率%)
ガソリン直噴 気筒休止 ターボ Diesel 6速AT DCT Start-Stop Hybrid 軽量化
GM 67 25 14 0 8 61 61 0 6
Ford 84 21 19 0 27 60 61 0 6
Chrysler 79 13 17 0 31 52 54 0 6
米国全体 60 13 15 1 12 55 42 4 4

資料:Environmental Protection Agency/Department of Transportation (2010.5.7)
(注) 米国全体は、米国3社以外の自動車メーカーを含む全米販売車での搭載率。

 



GM:小型車を拡充、eAssist搭載車を拡大

 GMは2011~2013 MYで、小型車を大幅拡張する。ChevroletブランドでSpark(Miniクラス)、Sonic(Subcompactクラス)、Cruze(Compactクラス)を投入。これまで小型車を持たなかったCadillac、Buick、GMCブランドにも設定する。

 また、1.0L~1.5Lの直噴ターボエンジン・ファミリーを開発し、2010年代を通して導入していく計画。。

GM:小型車のラインアップを拡充、Cadillac/Buick/GMCブランドにも設定

セグメント モデル Model
Year
エンジン トランスミッション EPA燃費(mpg)
(プラットフォームなど) City/highway/combined
Mini car Chevrolet Spark 2013 1.2L
2013(年) Electric
Subcompact
car
Chevrolet Sonic 2012 1.8L
1.4Lターボ
5速MT/6速AT
6速MT

(5速MT)26/35/-

Subcompact
CUV
GMC Granite 2013 1.4Lターボ
2.0Lターボ/2.5L
6速MT
Compact
car
Chevrolet Cruze 2012 1.8L
1.4Lターボ
6速MT
6速MT/6速AT
25/36/ -
26/38/ -
Cruze Eco(注1) 1.4Lターボ OD付6速MT 28/42/ -
Chevrolet Cruze 2014 ディ-ゼル
Buick Verano 2012 2.4L
eAssist
21/31/ -
Cadillac ATS 2013 3.0L/3.6L/4気筒
Compact
CUV
Buick Encore 2013
資料:GM広報資料 2011.1.10、Automotive News 2010.3.29/2011.7.25/2011.10.17
(注) 1. Cruze Ecoは、オーバードライブ付MT、軽量なアルミ製ホイール、低転がり抵抗タイヤ、Lower front grille air shutterなどを搭載し、42 mpg highwayの燃費を実現した。米国では現在、"40 mpg(17.0km/L) highway"が、一つの象徴的な数値(an iconic number)として注目されている。
2. GMは、3気筒・4気筒、1.0L~1.5Lの直噴ターボエンジンを開発し、2010年代末までに搭載する計画とされる(3気筒エンジン車は、北米以外の地域で発売する)。

 

GM:中型車以上の燃費向上計画

 GMは、2011年11月時点において米国販売するLight vehicleに、2.0L/2.4L/3.0L/3.6Lのガソリン直噴エンジンを搭載している。ターボ装着は、Buick Regalが搭載する2.0L、Chevrolet Cruze/Sonicが搭載する1.4Lエンジンに限定されているが、今後多くのモデルにターボを装着しダウンサイズしたエンジンを投入するとされる。

 GMは、マイルドハイブリッドシステムであるeAssistを、Buick LaCrosse/Regalに設定。2012 Buick LaCrosseは、eAssist付2.4Lエンジンを標準エンジンとし、同じ2.4Lエンジンを搭載する2011 MYに比べ、city/highwayとも燃費を6 mpg向上させた。

 今後Chevrolet Malibu/Equinox/Impala、GMC Terrainなど中型車中心に幅広く搭載していく計画で、GMの燃費向上策の重要な位置を占めている。

 2014 MYでフルモデルチェンジする大型SUVとFull-size Pickupに、8速ATを搭載し、またTwo-mode HVを発展させたFour-mode HVを設定する計画。Full-size Pickupには、V6ターボエンジンを搭載するとされる。

その他Chevroletブランドの、燃費向上技術採用

(主要モデルの、ベース仕様について記載。以下の表も同様。)
セグメント モデル Model
Year
エンジン トランスミッション EPA燃費(mpg)
(プラットフォームなど) City/highway/combined
Midsize car Malibu 2012 2.4L
V6 3.6L
6速AT
6速AT
22/33/ -
17/26/ -
Malibu Eco 2013 eAssist
Midsize CUV Equinox
(注1)
2012 2.4L直噴 6速AT 22/32/ -
2014 eAssist
Large car Impala
(注2)
2012 V6 3.6L直噴 6速AT 18/30/ -
2014

eAssist or

Plug-in Hybrid

Large CUV Traverse 2012 V6 3.6L直噴 6速AT (全車AWD)16/23/ -
2013~
2014
V6 3.0L
Large SUV Suburban 2012 V8 5.3L 6速AT 15/21/ -
2014 8速AT
Tahoe 2012 V8 5.3L
V8 6.0L Hybrid
6速AT 15/21/ -
20/23/ -
2014
Four-mode Hybrid
8速AT
Full-size
Pickup
Silverado 2011 V8 4.8L
V6 4.3L
V8 6.0L Hybrid
4速AT
4速AT
14/19/ -
15/20/ -
20/23/ -
2014

V6ターボ

Four-mode Hybrid

8速AT
Volt 2012 Plug-in Hybrid
資料:GM website、Automotive News 2011.7.25
(注) 1. 2011 Equinoxは、V6 3.0Lエンジン(燃費は17/25)を設定してしたが、2012 MYでは廃止した。
2. 2011 Impalaは、4速ATと、3.5Lエンジン(燃費は18/29)と3.9Lエンジン(17/27)を搭載していた。

 

その他Cadillacブランドの、燃費向上技術採用

セグメント モデル Model
Year
エンジン トランスミッション EPA燃費(mpg)
(プラットフォームなど) City/highway/combined
Midsize car CTS 2012 V6 3.6L直噴
V6 3.0L直噴
6速AT
6速MT
17/25/ -
18/27/ -
2014 (Alphaプラットフォームベース)
Midsize CUV SRX 2012 V6 3.6L直噴 6速AT -
Large car XTS 2013 V6 3.6L + PHV
V6 ツインターボ
Large CUV 未発表 2014 (Lambdaプラットフォームベース)
Large SUV Escalade
Escalade Hybrid
2012 V8 6.2L
V8 6.0L Hybrid
6速AT 14/18/ -
20/23/ -
Escalade 2014 Four-mode Hybrid、8速AT、など

資料:Cadillac website、Automotive News 2011.7.25

 

その他Buickブランドの、燃費向上技術採用

セグメント モデル Model
Year
エンジン トランスミッション EPA燃費(mpg)
(プラットフォームなど) City/highway/combined
Midsize Regal 2012 2.0L直噴ターボ
2.4L直噴
2.4L直噴eAssist
6速AT
6速AT
6速AT
18/29/ -
19/31/ -
36 highway
LaCrosse 2012 V6 3.6L直噴
2.4L直噴eAssist
6速AT
6速AT
17/27/-
25/36/ -
Large CUV Enclave 2012 V6 3.6L直噴 6速AT 17/24/ -

資料:Buick website、Automotive News 2011.3.22/2011.7.25
(注)Buick Regalはmidsizeセダンだが、2011 MYからV6エンジンを設定していない。

 

その他GMCブランドの、燃費向上技術採用

セグメント モデル Model
Year
エンジン トランスミッション EPA燃費(mpg)
(プラットフォームなど) City/highway/combined
Midsize CUV Terrain 2011 2.4L直噴
3.0L直噴
6速AT
6速AT
22/32/ -
17/24/ -
2014 eAssist
Large CUV Acadia 2011 V6 3.6L直噴 6速AT 17/24/ -
2013 V6 3.0L直噴
Large SUV Yukon 2011
2012
V8 5.3L
V8 6.0L Hybrid
6速AT 15/21/ -
20/23/ -
2014
Four-mode Hybrid
8速AT
Full-size
Pickup
Sierra 1500 2011 V8 4.8L
V8 4.3L
V8 6.0L Hybrid
4速AT
4速AT
14/19/ -
15/20/ -
20/23/ -
2014 V6ターボ 8速AT

資料:GMC website、Automotive News 2011.3.22/2011.7.25

 



Ford:EcoBoostエンジンと6速DCTで燃費を向上

 Fordは、直噴ターボ装着エンジンのEcoBoostと6速DCTを中心に燃費を向上させ、参入している全てのセグメントで燃費のリーダーになるとしている。2013年末までに、北米販売車の90%以上にEcoBoostエンジンを標準またはオプション設定する計画。

 2012年から欧州で採用する3気筒1.0L EcoBoostエンジンを、2013~2014 MYのFocusとFiestaに搭載する計画。

 また、2012年から北米販売車に、Auto Start-Stop(アイドリングストップ)を搭載すると発表した。7速AT、8速ATも研究中で、いずれ搭載するとされる。

F-150とExplorerに、EcoBoostエンジンを搭載

 2010 F-150は3機種のV8エンジンの構成であったが、2011 MYはV6 3.7Lエンジンを標準エンジンとし、V6 3.5L EcoBoost、2機種の新V8エンジン(合計4機種)の構成に変更した。2011 F-150のラインアップは、2010 MYに比べ燃費が20%向上するとしている。

 EcoBoostエンジン搭載車は2011年1月に出荷を開始し、5~7月にはF-150販売全体の41%を占め、またV6 3.7Lエンジンが15%で、V6エンジンがF-150販売の50%超を占めている。

 また2011 Explorerは、body-on-frame構造から乗用車とプラットフォームを共有するCrossoverに変更し、エンジンのラインアップを変更し、燃費を大幅改善した。

F-150の、2011 MYと2010 MYのエンジン比較

2011 F-150 2010 F-150
エンジン、変速機、燃費
(city/highway)
V8 6.2L + 6速AT(13/18) V8 5.4L E85 + 6速AT (10/14)
V8 5.0L + 6速AT(15/21) V8 5.4L + 6速AT (14/20)
V6 3.7L + 6速AT(17/23) V8 4.6L + 4速AT (15/19)、
V8 4.6L + 6速AT (15/21)
V6 3.5L EcoBoost + 6速AT(16/22)
資料:Ford website、Automotive News 2010.7.19/2010.8.16/2011.8.15
(注) 1. 燃費は、それぞれ標準車(RWD、Regular Cab)の燃費を示す。
2. Fordによれば、V6 EcoBoostエンジンは、V6の燃費でV8のパワーとトルクを発揮する。2011 F-150に搭載するV6 3.5L EcoBoostエンジンの性能は、同じ2011 F-150が搭載するV6 3.7Lエンジンを凌駕し(燃費はほぼ同じ)、V8 5.0Lエンジンに匹敵する(下表参照方)。

 

2011 F-150が搭載する、3機種のエンジン性能の比較
V6 3.5L EcoBoost V6 3.7L V8 5.0L
燃費 (city/highway) mpg 16/22 17/23 15/21
最高出力 365hp 302hp 380hp
最大トルク 420 lb.-ft. 278 lb.-ft. 380 lb.-ft.

 

Explorerの、2011 MYと2010 MYの比較

2011 Explorer 2010 Explorer
エンジン、変速機、燃費
(city/highway/combined)
(V8は廃止) V8 4.6L + 6速AT(15/21/-)
V6 3.5L + 6速AT(18/25/20) V6 4.0L + 5速AT(14/20/-)
2.0L EcoBoost + 6速AT(20/28/23) なし
プラットフォーム 乗用車ベース body-on-frame
四輪駆動 V6が必要(EcoBoostは前輪駆動のみ) 条件なし
牽引力 (V6エンジンで)5,000ポンド(2,268kg) 7,000ポンド(3,175kg)

資料:Ford website、Automotive News 2011.7.26/2011.8.2
(注)Fordは、2011 Explorerは乗用車ベースに変更したが、燃費のよい洗練されたSUVであり、特にV6エンジンを搭載する四輪駆動仕様車はOff-road性能を維持したSUVである、と訴求している。

 

その他のFord/Lincolnブランド車

 Fordは、2011年末までに、Fordブランドの5モデル(F-150、Explorer、Edge、Taurus、Flex)とLincolnブランドの2モデル(MKS、MKT)にEcoBoostエンジンを設定する。

 従来V6エンジンを搭載していた中型CUV Ford Edgeと大型セダンTaurusに、4気筒2.0L EcoBoostエンジンを搭載した。Taurus姉妹車のLincoln MKSにも4気筒EcoBoostを設定する見込み。

 V6 2.5L/V6 2.7L EcoBoostも開発中。また、2012年に欧州でFocus/C-Maxに搭載する3気筒1.0L EcoBoostエンジンを、北米で販売するFord Focus/Fiestaに搭載する計画とされる。

 なお、Lincolnブランドでは、将来8速AT搭載を検討している。

 

その他Fordブランドの、燃費向上技術採用

セグメント モデル Model
Year
エンジン トランスミッション EPA燃費(mpg)
(プラットフォームなど) City/highway/combined
Subcompact
car
Fiesta 2012 1.6L 6速DCT 29/39/33
5速MT 29/38/33
Fiesta SE with
SFE package
(注1)
1.6L 6速DCT 29/40/33
Fiesta(注2) 2013
~14
直3 1.0L
EcoBoost
Compact
car
Focus 2012 2.0L 直噴 6速AT
5速MT
28/38/31
26/36/30
Focus SE with
SFE package
(注1)
2012 2.0L 直噴 6速DCT 28/40/33
Focus Electric 2012 Electric
Focus(注2) 2013
~14
直3 1.0L
EcoBoost
Compact
minivan
C-Max 2013 Hybrid
C-Max Energi 2013 Plug-in Hybrid
Midsize
car
Fusion 2012 V6 3.5L
V6 3.0L
直4 2.5L
6速AT
6速AT
6速MT
18/27/21
20/28/23
22/32/25
Fusion Hybrid 2012 Hybrid e-CVT 41/36/39
Fusion 2014~
2015
V6 2.5L EcoBoost
Midsize
CUV
Escape 2012 直4 2.5L
V6 3.0L
Hybrid
6速AT
6速AT
21/28/23
19/25/21
34/31/32
2013 (欧州FordのKugaベース)
Edge 2012 V6 3.5L
V6 3.7L
2.0L EcoBoost
6速AT
6速AT
6速AT
19/27/22
19/26/22
21/30/24
Large car Taurus
(注3)
2012 V6 3.5L EcoBoost
V6 3.5L
6速AT
6速AT
(AWDのみ)17/26/ -
(FWD)18/28/ -
2013 V6 3.5L EcoBoost
2.0L EcoBoost
Large CUV Flex
(注3)
2012 V6 3.5L EcoBoost
V6 3.5L
6速AT
6速AT
(AWDのみ) 16/23/18
(FWD) 17/24/19
資料:Ford Website、press releases 2011.2.25/2011.3.14、Automotive News 2011.8.29
(注) 1. Ford Fiesta SE with SFE packageとFord Focus SE with SFE packageは、それぞれ6速DCT、低転がり抵抗タイヤ、空気抵抗を軽減するアンダーボディーシールドなどを搭載し、40 mpg highwayを達成した(SFEは、Super fuel economyの略)。
2. 欧州Fordは、3気筒1.0L EcoBoostエンジンを開発し、2012年に欧州で販売するFocusとC-Maxに搭載する(2011 Frankfurtモーターショーで発表)。また欧州Fordは、4気筒1.6L EcoBoostエンジンをMondeoなどに搭載している。
3. Fordは、Ford TaurusとFlexには、AWD車のみにEcoBoostエンジンを設定している。次表のLincoln MKSとMKTも同様。

 

Lincolnブランドの、燃費向上技術採用

セグメント モデル Model
Year
エンジン トランスミッション EPA燃費(mpg)
(プラットフォームなど) City/highway/combined
Compact Small Crossover 2013 (欧州FordのKugaベース)
Midsize car MKZ
MKZ Hybrid
2012 V6 3.5L
Hybrid
6速AT
e-CVT
18/27/21
41/36/39
MKZ 2014~
2015
V6 2.7L EcoBoost
Midsize CUV MKX 2012 V6 3.7L 6速AT 19/26/22
Large car MKS 2012 V6 3.5L EcoBoost
V6 3.7L
6速AT
6速AT
(AWDのみ)17/25/ -
(FWD) 17/25/ -
2013 V6 3.5L EcoBoost
 2.0L EcoBoost
Large CUV MKT 2012 V6 3.5L EcoBoost
V6 3.7L
6速AT
6速AT
(AWDのみ)16/23/18
(FWDのみ) 17/24/20

資料:Ford Website、Automotive News 2011.8.29

 



Chrysler:Fiatのプラットフォームと省燃費技術を大幅に採用

 従来のChrysler Groupのラインアップは、ガソリンを大量に消費する、高出力エンジンを搭載する大型車が中心であったが、2009年11月に策定した中期経営計画で、Fiatの省燃費技術を大幅に取り入れ、2010~2014年の間に平均燃費を25%向上させると発表した。

 Chryslerは、FiatのCompactプラットフォームを延長・拡大したCUSW(Compact U.S. Wide)プラットフォームベースで、一連のCompactクラス車と中型車を生産する。

 燃費向上技術では、FiatのMultiAir技術を導入して、Fiat 500とDodge Caliber後継車に搭載する1.4Lエンジンに続き、4気筒2.0L/2.4LエンジンやV6 Pentastarエンジンにも導入する。トランスミッションでは、DCTを大幅に搭載する計画で、後輪駆動用8速AT、前輪駆動用9速ATも採用する。

 2012 MY Chrysler 300とDodge Chargerは、ZFが開発した8速ATを搭載し、highway燃費31 mpgを達成した。6速DCTは、2012 MY期間中に、Chrysler200とDodge Avengerに設定、9速ATも2014 MYの200/Avenger後継モデルから搭載する見込み。

 2012年初めに、Dodge Caliber後継Compact carを発売する。MultiAirや6速DCTなど、Fiatから導入する技術一式を搭載し、FiatがChryslerに50%超出資する条件(米国政府との契約)の一つとなっているCombined燃費 40 mpgの車の米国生産を、このモデルで実現する計画。

Chryslerブランドの、燃費向上技術採用

セグメント モデル Model
Year
エンジン トランスミッション EPA燃費(mpg)
(プラットフォームなど) City/highway/combined
Compact
car(注1)
未発表 2014 (CUSWプラットフォームベース)
Midsize car 200(注2) 2012 直4 2.4L 6速AT
4速AT
20/31/ -
21/30/ -
V6 3.6L 6速AT 19/29/ -
2012
(中間)
6速DCT
200後継車(注2) 2014 (CUSWベース) 9速AT
Large car 300 2012 V6 3.6L 8速AT
5速AT
19/31/ -
18/27/ -
V8 5.7L 5速AT 16/25/ -
Minivan Town & Country 2012 V6 3.6L 6速AT 17/25/ -
資料:Chrysler website、Automotive News 2011.8.8
(注) 1. Chryslerブランドは、現在このセグメントに参入していない。
2. 中型乗用車Chrysler 200/Dodge Avenger(次表)の後継車は、延長し幅を広げたCUSWプラットフォームベースで開発する。

 

Dodgeブランドの、燃費向上技術採用

セグメント モデル Model
Year
エンジン トランスミッション EPA燃費(mpg)
(プラットフォームなど) City/highway/combined
Subcompact
car
次期型Puntoを
輸入販売
2014
Compact car Caliber 2012 直4 2.0L 5速MT 24/32/ -
CVT 23/27/ -
Caliber後継車
(注1、2)
2013 1.4L MultiAir 6速DCT 40 mpg combined
直4 2.0L級(改良型)
Midsize car Avenger 2012 直4 2.4L 6速AT 20/31/ -
4速AT 21/30/ -
V6 3.6L 6速AT 19/29/ -
2012
(中間)
6速DCT
2014 (CUSWベース) 9速AT
Midsize CUV Journey 2012 V6 3.6L 6速AT 17/25/ -
直4 2.4L 4速AT 19/26/ -
Large car Charger 2012 V6 3.6L 8速AT
5速AT
19/31/ -
18/27/ -
V8 5.7L 5速AT 16/25/ -
Large SUV Durango 2012 V6 3.6L 5速AT 16/23/ -
V8 5.7L 5速AT 14/20/ -
未発表 8速AT
資料:Chrysler website、Automotive News 2011.8.8
(注) 1. Caliber後継車となるCompact sedanは、FiatのCUSWプラットフォームベース。MultiAir、6速DCTなどFiatから導入する技術一式を搭載し、combined燃費 40 mpgを実現し、イリノイ州のBelvidere工場で生産する。
2. 2013 MYで搭載する改良型4気筒2.0L級エンジンは、FiatのMultiAirなどの技術を導入する見込み。

 

Jeepブランドの、燃費向上技術採用

セグメント モデル Model
Year
エンジン トランスミッション EPA燃費(mpg)
(プラットフォームなど) City/highway/combined
Subcompact B-Jeep(仮称) 2014 (Fiatのプラットフォームベース)
Compact Compass/Patriot
後継車
2014 (CUSWプラットフォームベース)
Small SUV Liberty 2014 (CUSWプラットフォームベース)
Midsize CUV Grand Cherokee 2012 V6 3.6L 5速AT 17/23/ -
V8 5.7L 6速AT 14/20/ -
未発表 V6 3.6L 8速AT

資料:Chrysler website、Automotive News 2011.8.8

 

Ram/Fiatブランドの、燃費向上技術採用

セグメント モデル Model
Year
エンジン トランスミッション EPA燃費(mpg)
(プラットフォームなど) City/highway/combined
中型商用バン Ram CV 2012 V6 3.6L 6速AT 17/25/ -
Full-size
pickup
Ram 1500 2012 V8 4.7L FFV
V8 5.7L
6速AT
6速AT
14/20/ -
14/20/ -
2014 V6 3.6L 8速AT
小型商用バン 2014 (FiatのDobloベース)
大型商用バン 2014 (Fiat DucatoまたはIveco Dailyベース)
Fiatブランド
Mini car 500 2012 1.4L MultiAir 5MT 30/38/33
500 Electric 2012

資料:Chrysler website、Automotive News 2011.8.8

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