LMC Automotive 2018年8月自動車市場月報(欧州)

2018年8月の西欧販売は26.6%増の101.5万台、季節調整済み年率換算販売は1,838万台/年に増加

2018/09/12

西欧主要17ヵ国の販売状況と直近の市場予測

※当レポートは自動車、パワートレイン分野の市場予測サービス専門の調査会社 LMC Automotive によるライトビークル市場トレンドレポートをマークラインズが翻訳したものです。

  • 西欧の8月の乗用車販売台数は前年同月比26.6%増の101.5万台となった。ただ、今回の急激な販売増加は基本的に新排ガス規制WLTPへの移行によって生じたものであり、今回限りの結果と言える。また、8月の季節調整済み年率換算販売台数は7月の1,472万台/年から過去最高の1,838万台/年に急伸したが、これも上記規制変更という特殊な状況下での数値であることを留意する必要がある。
  • フランス、スペイン
    フランスの8月の販売は前年同月比40.0%増、1~8月累計販売は8.9%増となった。スペインも同様に、8月の販売は前年同月比48.7%増、8月の季節調整済み年率換算販売台数は過去最高の194万台/年と強い伸びを示した。
  • ドイツ、英国、イタリア

    ドイツでは、WLTP移行に伴う販売増の規模は率のうえでは比較的小さく、8月の販売は前年同月比24.7%増であった。その一方、季節調整済み年率換算販売台数には大きなインパクトがあり、8月は437万台/年へ急激に増加した。英国の8月販売も前年同月比23.1%増と高い伸び率となったが、8月は通例最も販売が低調な月の一つであり、前年8月の販売が低い水準にあったことも伸び率を押し上げた。イタリアではWLTPの効果が比較的小さかったが、8月販売は前年同月比9.5%増と堅調に推移した。

  • 今後の展望
    西欧市場全体では、7月および8月のWLTP移行に伴う非常に高い水準の販売は、9月以降の反動減により相殺され、通年での効果はほとんどないとLMC Automotiveは予測する。ただ、オランダの販売予測を下方修正した影響で、8月時点の西欧全体の通年販売の予測は1.5%増とし、7月時点での1.6%増から引き下げた。

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