CATARC提携レポート 中国新エネルギー車動向 2015年3月

2015年2月生産は減少幅が前年比で縮小

2015/04/01

中国国内生産 (概要)



このレポートは北京CATARC科学技術センター*のレポートをマークラインズが編集・翻訳したものです。


図1 電動車の生産台数 (2014年1月~2015年2月)

 2015年2月の中国における電動車生産台数は前年同月比で234.6%増、前月比で28.6%減の5,903台(334台の鉛蓄電池搭載車を含む)となった。2月の生産は春節(旧正月)の影響により前月比で減少したものの、減少幅は前年に比べ縮小した。2015年2月は中国の自動車生産全体が減少したが、新エネルギー車(EVおよびPHV)の比率は0.33%と、前月比と横ばいであった。











中国国内生産

表1 電動車の車種別生産台数 (2015年2月)

 
HV
PHV
EV
合計
乗用車
525
1,661
2,207
4,393
バス
1
694
659
1,354
特殊車両
0
0
156
156
合計
526
2,355
3,022
5,903

図2 電動車の車種別生産比率 (2015年2月)

PHV

 2015年2月の乗用PHV生産台数は1,661台となった。乗用PHVを生産しているのはBYD、上海汽車(SAIC)、広州汽車(GAC)、華晨BMWの4社で、BYDが61.6%、上海汽車が25.0%を占めている。

 2015年2月のPHVバス生産台数は694台となった。PHVバスを生産している自動車メーカーは鄭州宇通(Yutong)、金龍聯合汽車工業(蘇州)(King Long United Automotive Industry (Suzhou))、中通客車(Zhongtong Bus)、一汽客車(FAW Bus)、北汽福田汽車(Beiqi Foton Motor)、廈門金龍聯合(Xiamen King Long)などの12社で、上位5社はPHVバス生産の64%を占めた。

EV

 2015年2月の乗用EV生産台数は2,207台で、EV生産の73.0%を占めた。乗用EVを生産している自動車メーカーは9社あり、主なメーカーでは北京汽車(BAIC)が673台、衆泰汽車(Zotye Auto)が543台、奇瑞汽車(Chery)が593台(329台の鉛蓄電池搭載車を含む)、BYDが244台生産した。

 2015年2月のEVバス生産台数は659台で、EV生産の21.8%を占めた。EVバスを生産している自動車メーカーは15社あり、主なメーカーでは鄭州宇通(Yutong)が177台、廈門金龍旅行車(Xiamen Golden Dragon Van)が125台、申龍客車(Shenlong Bus)が60台、南京金龍(Nanjing King Long Bus)が49台生産した。

 2015年2月のEV特殊車両生産台数は156台で、EV生産の5.2%を占めた。EV特殊車両を生産している自動車メーカーは8社あり、主なメーカーでは北京汽車(BAIC)が82台、重慶瑞馳(Ruichi)が29台、長安汽車(Hebei Changan)が11台生産した。

電動車輸入

 2015年2月の電動車輸入は全てが乗用車で、台数は196台と前月比で75.3%減少した。内訳は乗用EVが72台(うち、68台がTesla Motors Model S、4台がBMW i3)、乗用HVが124台(うち、64台がPorsche、40台がトヨタ)である。



国内動向

北京市、18%の駐車スペースを新エネルギー車専用に

 北京市政府は2015年3月8日に「北京市居住公共サービス施設配置指標」と「北京市居住公共サービス施設配置指標の実施方針」を発表した。今後、新設または改装する住居地域に駐車場を設置する際は駐車スペースの18%を新エネルギー車専用としなければならない。新エネルギー車専用駐車場の基準を満たしていなければ、その地域の住居販売が禁止となる。

電動車の充電インフラ整備計画

 中国国家能源局は電動車の充電施設における将来的な建設計画を盛り込んだ「充電基礎施設の建設指導方針」を発表した。同計画は、2014年末までに原案が策定された「電動車の充電インフラ整備計画」をベースに策定されている。

 新たな計画では2020年までに500万台の新エネルギー車が普及するのを前提に、1.2万ヵ所の充電施設と450万ヵ所の充電スタンドを設置する。また、2015年は充電設備の国内基準改定も進めている。

東風汽車、EV風神E30/E30Lを発売

 東風汽車は2015年3月6日、風神ブランドのEV E30とE30Lを発売した。ベース価格はE30が15.98万元、E30Lが19.98万元で、いずれも新エネルギー車の補助金が受けられる。まだ湖北省武漢市でしか販売されていないが、2015年3月下旬からは上海などでも販売を開始する。

 風神E30Lは2ドアの4人乗り。ボディとフレームはアルミ製で、車両重量は995kg。ボディサイズは全長2,995 X 全幅1,540 X 全高1,585mm、ホイールベースは2,160mm。航続距離は150km、最高速度は80km/h。

 風神E30はE30Lの2人乗りバージョンで、後部サイドガラスが短くなっている。航続距離は120km、最高速度は80km/h。充電時間は急速充電で30分、普通充電で8時間。

長安汽車、EV「逸動純電動」を発売

 長安汽車は2015年3月6日、初の新エネルギー車となる「逸動純電動(Eado EV)」を重慶で発表した。逸動純電動はメーカー希望価格23.49万元の「精英型」と同24.99万元の「尊貴型」を設定。国および地方政府から補助金を受けると価格は「精英型」が14.49万元、「尊貴型」が15.99万元となる。

 動力システムには永久磁石同期モーター(最大出力90kW、最大トルク280Nm)と三元系リチウムイオン電池(容量80Ah)を搭載。航続距離は200km。

山東省済南市、EV用充電施設の料金規定を発表

 山東省済南市政府は2015年2月7日、充電施設の料金規定を発表した。料金は1kWh当たり最大1.45元で、対象は定員7名未満のEV。この料金規定は2015年2月10日より導入され、試行期間は1年となっている。

出典:
Energy-saving and new energy vehicle network www.chinaev.org
CATARC Beijing Operations

*1 CATARC (China Automotive Technology & Research Center; 中国自動車技術研究センター)は国務院国有資産監督管理委員会に所属する国営企業で、自動車業界標準及び技術法規の策定、製品認証テスト、 品質保証システム認証、業界企画及び政策研究、情報コンサルティングなどを行う。
CATARCが提供する新エネルギー自動車産業向けの情報サービス「省エネ・新エネルギー車ネットワーク (Energy-saving and new energy vehicle network)」は中国の省エネ・新エネルギー車関連の情報をタイムリーに提供する情報サービスで、マーケティングおよび技術コンサルティングや調査・研究、予測等も行います。