Tesla Model Y 分解調査:サスペンション

欧州プレミアムセダンに似た高運動性設計、Model 3との共通化も徹底 ~Munro社の分解調査データより

2021/06/11

要約

  Model YはModel 3を基本的に踏襲し設計されており、車両全部品の点数ベースで約54%がキャリーオーバーである。前後サスペンションも基本的にModel 3と共通の設計で、後輪のアーム類は5本中4本まで部品番号が同一のものを使用している。サスペンション形式は欧州の高性能セダンが好む、運動性を重視した設計である。なお、Model Xなど上級車で選択可能なエアサスペンションや車高調整機能はModel 3, Yとも設定がない。

  本稿では、Munro社による2020年モデル5人乗り・AWD・パフォーマンスアップグレード版(456 HP)の分解調査レポートをもとにサスペンションの構成部品を示す。本稿で言及しない部品や、全部品の重量・材質・製造工程分析・コスト分析はMunro社のレポート本編に示されている。

前後サスペンション
前後サスペンションは、駆動モーターとともにサブフレームを介してボディに取り付けられる。写真はフロントが車両前方から、リアが車両後方からのアングル。(出所:Munro)

 

  マークラインズは、デトロイトに本拠地を置く車両ベンチマークのエンジニアリング会社Munroと提携している。Munro社は各種車両の分解調査を行い、全ての部品について、重量・寸法など詳細スペック、コスト分析を実施、分析結果のレポートを提供している。詳しい情報をご希望の方は、下記へお問い合わせください。

 


Tesla Model Y 分解調査レポート:
Tesla Model Y 分解調査:ボディ骨格・強度部材(2021年6月)
Tesla Model Y 分解調査:電動パワートレインの技術(2021年5月)


Tesla Model 3 分解調査レポート:
Tesla Model 3 分解調査:シャシー、ボディ(2019年5月)
Tesla Model 3 分解調査:インテリア、HVAC(2019年4月)
Tesla Model 3 分解調査:モーター、インバーター、バッテリー(2019年3月)


関連レポート:
Tesla:2022年に生産・販売100万台体制を目指す(2021年5月)
The Battery Show & EV Tech Digital Days 2020(2020年12月)
Teslaは自動車会社か、テクノロジー企業か?(2020年11月)

 

このレポートは有料会員限定です。 残り 3 章
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。