日本精工は、5月24日から26日まで横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2023」に電動化関連製品を出展すると発表した。同社は今回、電気自動車(EV)変速向け「セレクタブルワンウェイクラッチ(OWC)&電動クラッチパック」を日本初出展する。この製品は平行軸タイプ向けの2速変速機構を持つほか、セレクタブルワンウェイクラッチによる変速制御の簡素化などを特長としており、乗用車から商用車・ピックアップトラックまでモーターの適用範囲を拡大させる。また、「電動パワーステアリングシステム(シングルピニオンEPS)」も日本初出展となる。これは、車重の大きなEVにも対応した大推力(13kN)を発生することが特長。また、モーターのアシストトルクを増幅する減速機を高減速比化し、推力向上とモーターの小型化を実現した。(2023年5月10日付プレスリリースより)
EV用減速機
車両生産地別供給情報
・東風汽車は3月30日、傘下の智新科技(Intelligent Power System Co., Ltd.)の新エネルギー車(NEV)パワートレイン生産能力増強と新しいスマート工場の建設開始を発表した。
・今回着工した工場の敷地面積は約3.2万平方メートル。総投資額は7.2億元。新エネルギー車パワートレイン新工場完成後の年間生産能力は減速機組立40万台、シャフトギア加工60万セット、ステーター生産16万セット、ローター生産13万セット。
・新工場では馬赫動力(Mach Power)のコアコンポーネントを生産する計画。馬赫動力ブランドは伝統的な動力、ハイブリッド動力、電気駆動をラインナップし、NVH、動力性能、省エネと環境保護などの面で業界トップクラスを目指す。
・発表イベント会場では電気SUV「嵐図FREE」、電気MPV「夢想家」、電気セダン「追光」、電気オフロード「猛士917」、フルハイブリッドSUV「風神皓極」、フルハイブリッドセダン「奕炫 MAX」の暗夜版、智新科技の製品を展示した。
東風汽車のWeChat公式アカウントに基づく
・日産は3月9日、電気自動車(EV)とe-POWERの主要部品を共用化し、モジュール化した新開発電動パワートレイン「X-in-1」の試作ユニットを公開した。
・EV用にはモーター、インバーター、減速機の3つの部品をモジュール化した「3-in-1」、e-POWER用にはモーター、インバーター、減速機に加えて、発電機、増速機の5つの部品をモジュール化した「5-in-1」を開発している。なお、e-POWERはエンジンを発電用として使用し、モーターのみで100%駆動する日産独自のパワートレイン。
・「X-in-1」は主要部品を共用しながらモジュール化することで、生産効率を向上させる。2026年までにパワートレインコストを2019年比で約30%削減し、e-POWERにおいては2026年までにエンジン車と同等の車両コストを目指すという。
・「X-in-1」はコスト削減だけでなく、ユニットの小型化と軽量化により、車両の走行性能や音振性能を向上させる。また、重希土類の使用を1%以下(磁石重量比)まで削減した新開発のモーターを採用する予定。
・日産は長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」において、2030年度までに19車種のEVを含む27車種の電動車を導入することを目指している。
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