[オートモーティブワールド2020] 神戸製鋼所、つぶし加工を施したアルミ製フロントバンパーレインフォースメントを展示

神戸製鋼所は「オートモーティブワールド 2020」の「自動車部品&加工EXPO」で、「レクサス UX」に採用されているつぶし加工を施したアルミ製フロントバンパーレインフォースメントを出展した。
・フロントバンパーレインフォースメントは鉄よりも強度が高く、15~20%の軽量化が特徴の7000系アルミ合金を採用している。7000系アルミ合金は成形時に割れやすいという弱点があるが、加工の際に熱処理を行うことで割れを防止している。つぶし加工技術の採用により、部品点数の削減と加工工数の削減による低コスト化や設計自由度の向上を実現している。
・神戸製鋼所のブースでは「トヨタ RAV4」に採用されたアルミ製フードや、アルミと鋼板を組み合わせたマルチマテリアル製サイドドアの試作品も展示されている。マルチマテリアル製サイドドアはフレームとドアビームに鋼板を、その他部品にアルミを使用したサイドドアで、インナーの厚さは0.8mmとなっている。重量は11.8kgと、鋼板ドアに比べ約7kg (軽量化率約40%)の軽量化を実現している。さらに、コスト面ではアルミ製サイドドアに比べ軽量化コストを約60%、1kgあたり約500円以下に低減していることも特長の一つである。