自工会 豊田新会長、「自動運転やAI分野でも現場力という日本の強みを活かす」と表明

・日本自動車工業会は5月17日に定例会長記者会見を都内で開き、トヨタ自動車の豊田章男社長を会長に選任した。豊田会長が自工会会長になるのは2度目で、任期は2020年5月までとなる。
・豊田会長は自工会会長就任の抱負として「現場に近い自工会会長でありたい」と述べ、国内のマーケットの活性化に向けて「お客様にとって(車・バイクを)購入、保有しやすい環境を作るため、制度の簡素化とお客様の負担軽減に取り組んでいく」方針を示した。また、ものづくりの信頼回復に努める方針も示しており、「自動運転や人工知能 (AI)などの新しい技術分野にも現場力、現場での人づくりという日本の強みを活かしていく」と述べた。
・質疑応答では電動化についての問いに対し、豊田会長は「ハイブリッド車 (HV)、プラグインハイブリッド車 (PHV)、電気自動車 (EV)、燃料電池車 (FCV)を総称して電動化と思っている」と前置きし、「日本はノルウェーに次いで2番目に電動化が進んでいる。日本の自動車メーカー全体 (オールジャパン)では電動化をリードしており、電動化のフルラインナップが日本の特徴になっている。電動化に対処していく体制は整っている」と述べた。