自工会 西川会長、自動車国内需要見通しを発表

・日本自動車工業会の西川廣人会長は3月16日の定例会長会見で、2016年度と2017年度の国内需要見通しを発表した。
・2016年度は登録車が前年度比6.2%増の331.9万台、軽四輪車が同比5.2%減の171.9万台、四輪車全体では同比2.0%増の503.8万台を見込んでいる。登録車については新型車効果などで前年度を上回るのに対し、軽四輪車は増税と燃費問題の影響で前年度を下回ると発表した。普通トラックは車両の代替需要と公共投資など、大型バスは観光需要などの下支えにより前年を上回る見通しである。
・2017年度の見通しは登録車が前年度比1.8%減の325.8万台、軽四輪車が同比1.3%増の174.2万台、四輪車全体では同比0.8%減の500万台と2016年度並みの水準になると発表した。登録車はエコカー減税の厳格化により前年度を下回るが、軽四輪車は燃費問題の影響が薄れるため前年度を上回ると見込んでいる。
・西川会長は会見で米国との経済対話にも触れ、「どの国も自国で生産してほしいと思うのは当然。対談で良い方向に向かって欲しい」と述べた。また、米国の燃費規制については「大きな意味で低燃費化に進む」という考えを示した。



自動車国内需要見通し

(台)

2015年度 A 2016年度 B
見込み
2017年度 C
見通し
対前年比 %
2016年度 B/A 2017年度 C/B
乗用車 普通・小型四輪車 2,687,460 2,876,000 2,816,000 7.0% ▼2.1%
軽四輪車 1,427,976 1,334,000 1,362,000 ▼6.6% 2.1%
4,115,436 4,210,000 4,178,000 2.3% ▼0.8%
トラック 普通車 167,498 176,000 177,000 5.1% 0.6%
(うち大中型) 88,627 95,000 95,000 7.2% 0.0%
小型四輪車 255,324 252,000 249,000 ▼1.3% ▼1.2%
軽四輪車 385,352 385,000 380,000 ▼0.1% ▼1.3%
808,174 813,000 806,000 0.6% ▼0.9%
バス 大型 5,538 6,500 7,400 17.4% 13.8%
小型 8,586 8,800 8,900 2.5% 1.1%
14,124 15,300 16,300 8.3% 6.5%
合計 4,937,734 5,038,300 5,000,300 2.0% ▼0.8%
登録車 3,124,406 3,319,300 3,258,300 6.2% ▼1.8%
軽四輪車 1,813,328 1,719,000 1,742,000 ▼5.2% 1.3%