メキシコの2016年自動車生産は新記録の346.6万台、輸出も新記録

・メキシコ自動車工業会(AMIA)が発表した2016年12月の生産台数は、前年同月比8.8%増の24万2,495台だった。内訳は、乗用車が18.7%増の14万2,138台、ライトトラックが2.7%減の10万357台。
・2016年の累計生産台数は、前年比2.0%増の346万5,615台。内訳は、乗用車が1.5%増の199万5,759台、ライトトラックが2.5%増の146万9,856台。単月、累計ともに新記録となった。今後もアウディ新工場の稼働が本格化するのに加え、BMW、ダイムラーと日産のJVの新工場が稼働に向けて準備中であり、さらなる生産規模の拡大は確実である。

2016年のメーカー別生産台数では、日産が3.1%増の84万8,088台、GMが1.8%増の70万3,030台、FCAが8.8%減の45万9,116台、VWが9.4%減の41万4,685台、フォードが10.0%減の39万528台となった。ホンダは24.7%増の25万3,988台、マツダは18.2%減の14万9,235台、トヨタは33.0%増の13万9,427台だった。
・2016年のモデル別生産台数では、日産「セントラ (Sentra)」が29万3,997台で首位、フォード「フュージョン(Fusion)」が27万9,159台、シボレー「シルバラード(Silverado)」が26万2,836台、VW「ジェッタ(Nuevo Jetta)」が25万123台、フォード「クルーキャブ(Crew Cab)」が21万3,227台の順であった。

・12月の輸出台数は前年同月比4.8%増の21万6,645台。内訳は、乗用車が18.7%増の11万9,834台、ライトトラックが8.4%減の9万6,811台。
・2016年の輸出台数は前年比0.3%増の276万8,268台。内訳は、乗用車が0.6%減の147万8,576台、ライトトラックが1.4%増の128万9,692台。輸出も単月、累計とも新記録となっている。

・2016年のメーカー別輸出では、GMが0.1%減の53万9,512台、日産が3.5%減の50万388台、FCAが7.0%減の44万3,285台、フォードが8.7%減の37万6,883台、VWが15.1%減の33万3,940台であった。
・2016年のモデル別輸出台数では、フォード「フュージョン」が27万6,531台、FCAの「ラム(Ram)・ピックアップ」が27万2,182台、シボレー「シルバラード」が26万309台、日産「セントラ」が25万207台、VW「ジェッタ」が19万940台の順となっている。

・2016年の地域別の輸出では、米国向けが7.1%増の213万3,724台で全体の77.1%を占めている。カナダ向けは15.2%減の24万6,324台で全体の8.9%、両国を合わせると86.0%に達する。北米以外の地域向け輸出はマイナスとなった。
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メキシコの自動車生産・輸出台数(単位: 台)

  2016年
12月
2015年
12月
増減比 2016年
1-12月
2015年
1-12月
増減比
生産台数            
乗用車 142,138 119,794 18.7% 1,995,759 1,965,489 1.5%
ライトトラック 100,357 103,147 -2.7% 1,469,856 1,433,587 2.5%
合計 242,495 222,941 8.8% 3,465,615 3,399,076 2.0%
輸出台数            
乗用車 119,834 100,996 18.7% 1,478,576 1,487,576 -0.6%
ライトトラック 96,811 105,655 -8.4% 1,289,692 1,271,320 1.4%
合計 216,645 206,651 4.8% 2,768,268 2,758,896 0.3%

出所:Asociacion Mexicana de la Industria Automotriz A.C. (AMIA)

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