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自動車業界動向レポート 2003.8.1 No.194

地域専用車の現地生産で、米国/中国市場への本格参入を図る日野自動車
ASEANでは、域内補完/トヨタとの連携を拡大、現地調達率50%も目標



 以下は、03年中に米国中型トラック市場に本格参入する日野自動車の最近動向である。国内とASEAN各国の普通トラック市場の急激な縮小で、98年度に35,117台に半減した販売台数は、トヨタと共同開発したDutro で99年に参入した2t級トラックの台数効果もあって、徐々に回復してきた。03年度の計画台数72,530台は、97年度の71,019台を上回る目標である。

 日野の、2010年の長期目標は、現在の2倍超の世界15万台販売。積載量3t以上のトラック市場で世界のTop 5 となる台数規模である。本格参入する米国での2010年目標は3万台(02年実績は1,695台)。春欄集団との合弁生産が有力視されている中国市場での2010年目標は2〜3万台。ASEANの中核拠点であるタイ/インドネシアで製販分離の事業体制を構築したアジアでの目標は3〜4万台である。

 なお、02年3月に協業合意したScaniaとの関係では、まだ具体的な実行レベルでの発表はない。02年1月に、いすゞと合意した国内バス事業の協業は、03年10月の合弁事業化に向けて、いすゞと共同出資した準備会社を02年10月に設立した。

■日野自動車の連結生産・販売台数 (台)
  1998年度 1999年度 2000年度 2001年度 2002年度 2003年度
生産 トラック・バス
受託車両(トヨタ)
34,822
165,937
45,421
135,459
49,821
140,734
52,965
141,045
57,856
191,743
72,500
186,100
販売 トラック・バス(国内)
トラック・バス(海外)
21,349
13,768
30,002
14,965
33,136
19,380
34,011
21,448
34,742
25,743
45,470
27,060
トラック・バス合計 35,117 44,967 52,516 55,459 60,485 72,530
受託車両(トヨタ) 165,937 135,459 140,734 141,045 191,743 186,130
資料:日野自動車決算短信
(注) 2003年度は日野自動車発表見通し。


■日野自動車の連結売上内訳
  売上台数(台) 売上金額(100万円)
00年度 01年度 02年度 03年度 00年度 01年度 02年度 03年度
国内 大型トラック
中型トラック
  10,328
11,625
10,571
12,070
14,480
14,340
  105,100
56,600
105,000
58,000
144,000
70,000
普通トラック合計   21,953 22,641 28,820   161,700 163,000 214,000
小型トラック
バス
  10,033
2,025
10,032
2,069
14,530
2,120
  29,600
31,500
29,200
30,600
42,000
32,000
合計 33,136 34,011 34,742 45,470 227,819 222,794 222,717 288,000
海外 合計 19,380 21,448 25,743 27,060 60,749 74,730 88,120 86,000
トラック・バス合計 52,516 55,459 60,485 72,530 288,569 297,525 310,837 374,000
受託車 完成車 (ハイラックス)
KD (ダイナ系)
高機動車
海外生産用部品等
129,489
10,559
686
130,437
10,002
606
171,631
19,624
488
157,270
28,260
600
118,189
20,067
3,190
50,154
153,812
19,156
3,347
55,618
221,582
24,569
2,786
57,913
213,000
31,000
3,000
58,000
合計 140,734 141,045 191,743 186,130 191,601 231,934 306,852 305,000
補給
部品
国内
海外
        46,394
11,177
45,439
13,331
44,055
11,329
 
合計         57,572 58,770 55,384 57,000
その他 国内
海外
トヨタ
        130,317
7,686
28,250
129,596
8,072
32,740
126,851
14,736
35,655
 
合計         166,254 170,410 177,243 174,000
総売上高         703,998 758,640 850,317 910,000
資料: 日野自動車決算短信
(注) 1. 03年度は日野自動車発表見通し。
2. その他に含む、エンジンの外販実績(単独決算ベース)は以下。
  ■日野自動車のエンジン売上(単独決算)
  売上台数(台) 売上金額(100万円)
99年度 00年度 01年度 02年度 99年度 00年度 01年度 02年度
国内
輸出
6,831
2,439
6,578
1,478
5,429
2,022
4,960
1,803
4,816
1,598
4,519
948
3,835
2,120
3,503
2,221
合計 9,270 8,056 7,451 6,763 6,414 5,467 5,955 5,725

■ 97年度並みの売上台数に回復する03〜05年度計画

 日野自動車の03〜05年度計画では、国内販売で、03年10月に実施される大都市圏でのNOx・PM規制の影響による03年度の大幅増加、04年度の反動減を見込んでいる。海外販売は、1年前に発表された3ヵ年計画よりも増加が大きくなっている。

 国内・海外合計の売上台数は、03年度72,500台、04年度74,000台、05年度85,000台となる(トヨタからの受託生産車を含まない)。これは、国内とASEAN各国の普通トラック市場が大幅縮小する前の96〜97年度並の水準である。日野が99年にDutroで参入した2t級小型トラックの台数を除いても、05年度の計画台数は97年度水準の売上台数となる。

■日野自動車の3ヵ年中期経営計画のアウトライン (台)
  2001年度 2002年度 2003年度計画
(02中計⇒03中計)
2004年度計画
(02中計⇒03中計)
2005年度
計画
国内販売
台数
大型トラック
中型トラック
小型トラック
バス
10,290
11,801
10,095
2,008
10,655
12,031
10,120
2,051
11,900⇒14,480
11,900⇒14,340
14,300⇒14,530
2,290⇒2,120
13,200⇒11,700
12,600⇒13,500
16,700⇒12,800
2,370⇒2,200
12,300
14,900
14,000
2,300
国内販売合計 34,194 34,857 40,390⇒45,470 45,870⇒40,200 43,500
国内販売
シェア
大型トラック
中型トラック
小型トラック
バス
28.1%
30.4%
10.5%
18.9%
28.2%
29.3%
10.6%
18.3%
30.5%⇒30.5%
30.5%⇒30.5%
13.0%⇒13.0%
21.4%⇒19.5%
31.7%⇒31.5%
31.4%⇒31.5%
14.0%⇒14.0%
22.2%⇒22.5%
32.0%
32.0%
15.0%
23.5%
海外販売台数 21,448 25,743 27,000⇒27,060 32,000⇒33,700 41,700
トヨタからの受託生産台数 141,045 191,743 175,000⇒186,130 155,000⇒171,900 119,700
エンジン販売台数 7,451 6,763 6,300⇒6,800 20,400⇒15,500 21,100
財務
(億円)
連結売上高
単独売上高
7,586
5,640
8,503
6,593
9,100
7,000
8,800
6,600
8,800
6,400
連結営業利益
連結営業利益率
89
1.2%
191
2.3%
310
3.4%
350
4.0%
420
4.8%
資料: 日野自動車広報資料 「03中計説明資料(03.5.29)」
(注) 1. 日野の3ヵ年計画は、2010年の長期目標を視野とする、毎年のローリング計画。「02中計⇒03中計」で、02年6月発表計画と03年5月発表計画との違いを示した。
2. 02中計は、日本市場でのダントツNo.1と、2010年の海外販売10万台(世界のTop 5)、収益・台数・シェアの三立を、将来の目標として掲げた。当面の重点課題としては、
@低公害車の早期開発と投入、
A完成車ビジネスをシャシ軸から架装込みの完成車軸へ転換、
B(トヨタとの連携による)小型トラック事業の拡大、
等を示した。
3. 03中計は、全事業セグメントでの営業利益拡大を目標に掲げ、2010年の世界生産・販売目標は、積載量 3t以上の市場で世界のTop 5 となる 15万台。地域別には、日本で年間4〜6万台、アジアで3〜4万台、中国と米国でそれぞれ2〜3万台。
4. 原価低減は、02中計によれば、品目別原価低減目標 30〜50 %(新型車までに)。HCC21(Hino Cost Competitiveness) 活動として推進している。
5. また、モジュールを本格活用して、エンジン系や駆動系部品を数種類のフロントエンド、リアエンド・モジュールに集約して、車両タイプやサイズを超えた部品共通化を実現し、部品管理点数の1/10への削減を目標としている。モジュールを活用した設計は、日本で新短期排ガス規制が新型車に適用される04年を前にした、03年秋の大型トラックの全面改良で導入開始の予定。
■計画の前提:日野の日本市場見通し (台)
  2002年度 2003年度 2004年度 2005年度
大型トラック
中型トラック
37,722
41,013
47,500
47,000
37,000
43,000
38,500
46,500
小計 78,735 94,500 80,000 85,000
小型トラック
バス
95,214
10,820
112,000
10,900
91,000
9,800
93,500
9,800
日本市場合計 184,769 217,400 180,800 188,300

■06年を目処に、トヨタの 1.5〜2t 級小型トラックの開発・生産を日野に集約
 トヨタは、2006年を目処に、グループの日野自動車に小型トラックの開発・生産を集約する方針を固めた。日野の蛇川社長が、29日、中期経営計画の記者会見で明らかにした。
 トヨタは99年から、積載量 2t 級の小型トラック、ダイナとトヨエースの開発・生産の大半を日野に委託してきた。02年度の日野の受託生産実績は約 2万台。トヨタ車体が受託生産している 2t 級の残り約 2,000台の生産と 1.5t 級の開発・生産も日野に委託する方針。トヨタの1.5t級トラックの年間販売販売台数は約2万台。
資料:日本経済新聞 03.5.30

■日野自動車の普通トラック・小型トラック販売 (台)
  1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 02.1-6月 03.1-6月
積載量 12t以上
積載量 9〜12t
9,755
8,105
4,757
3,055
4,777
2,728
6,586
1,517
7,187
6
6,559
62
3,135
0
4,462
0
積載量 7〜8t
積載量 5〜6t
4,911
1,066
2,060
489
1,755
497
1,851
440
1,816
381
1,789
325
937
169
1,040
201
積載量 3〜4t
トラクター
29,347
2,630
12,360
971
11,930
1,101
10,567
1,270
11,602
1,267
11,317
1,109
5,619
552
7,228
830
普通トラック合計 55,814 23,692 22,788 22,231 22,259 21,099 10,412 13,854
レンジャー
デュトロ
5,510 3,667 1,270
4,339
34
8,035
1
10,077
0
10,099
0
4,936
0
5,442
小型トラック合計 5,510 3,667 5,609 8,069 10,078 10,099 4,936 5,442
総合計 61,324 27,359 28,397 30,300 32,337 31,198 15,348 19,296
ダイナ
ダイナ・トヨエース
トヨエース
41,258

14,899
20,426

7,038
14,331
6,491
5,455
8,629
14,894
4,932
4,528
19,727
2,480
274
22,751
14
153
10,281
7
151
15,504
0
トヨタの小型トラック 56,157 27,464 26,277 28,455 26,735 23,039 10,441 15,655
資料:自動車販売連合会のシャシーベース統計
(注) トヨタの小型トラックはトラック型のみで、RV/バン/1Box型を含まない。


■ Scaniaに中型トラック・バス用エンジン供給の可能性

 02年3月に合意したスウェーデンのScaniaとの協業は、まだ実行レベルでの具体的な発表はない。案件の多くは企画・検討段階のようであるが、協業合意の当初からの案件である日本でのScania車販売と、中型トラック・バス用エンジンのScaniaへの供給 (但し、Scania製品は積載量16t超の大型トラックが中心)に加えて、韓国のScania販売網での日野モデル試販、等の可能性が報じられている。

■Scaniaに中型車用エンジンを供給、日産D供給分も含めて年産45,000基規模に
■05年から Scania に中型車用エンジンを供給
 Scaniaは、日野製の排気量8LクラスのV型6気筒ディーゼルエンジンを中型トラック・バスに搭載する。05年の欧州排出ガス規制適合のためのモデルチェンジに合わせ、日野製コモンレールシステム・エンジンを採用する。日野からScaniaへのエンジン供給は、ピーク時には、年間 15,000基程度となる見通し。
 なお、国内では、新短期排出ガス規制対応車を発売する04年から、日産ディーゼルに中型クラスエンジンを年間 13,500基供給する(01年5月に合意)。日野モデル搭載分と、Scania/日産ディーゼル供給分の合計で、中型車用エンジン生産は年間 45,000基規模が見込まれる。(日野広報資料 01.5.21、日刊自動車新聞 03.1.21)
■韓国の Scania 販売網で、日野の中型トラックをモニター販売
 03年秋にも、提携先である Scania の販売拠点を活用し、韓国で日野ブランド中型トラックの試験販売を開始する。モニター車は、韓国市場向けに装備などを簡素化し、コストダウンを図る。日野が韓国市場に商品を投入するのは初。試験販売を経て、Scania の販売網を活用した本格的な市場参入を予定。(日刊自動車新聞 03.5.19)
■Scania 車の日本販売を支援する組織を設置
 02年6月、Scania車の日本国内販売開始までの立ち上げ準備等、実務展開を推進する「スカニア室」を業務部に設置。(計画では日野ブランドで、03年中に先行販売開始)
■Scania との協業に合意 (02年3月)
 02年3月、スウェーデンの大型トラック・バスメーカー Scania と、協業合意書 (Co-operation Agreement) に調印。協業合意には、株式持ち合い等の資本関係を含まない。日野自動車が発表した協業骨子は、以下(日野広報資料 02.3.25)。
 @両社の更なる発展のために長期的な協力関係を築くことを目的とする。
 A製品面、販売地域面で相互補完関係にある両社の協業による商品力・コスト競争力の強化。
 Bディーゼルエンジン分野で、両社の環境技術ノウハウを結合させることで、優位性の強化を図る。
 C当面の検討課題
   1. スカニア製トラクタの日本市場における日野ブランドでの補完的販売。
   2. 日野製7〜8リッターエンジンのスカニア製品への採用可能性の共同評価。
   3. エンジン排ガス技術分野での技術交流。


■ボンネット型北米専用車の現地生産を04年に開始、06年販売目標10,000台

 03年5月、日野自動車は、米国中型トラック市場への本格参入の具体化を発表した。03年に日本から北米専用車の輸出を開始、04年に米国生産を開始して、販売目標は06年に10,000台。生産はトヨタとの連携、販売は米国Penskeグループとの新たな提携を組み込んだ計画である。北米専用モデルは、まだ未発表であるが、1年前の発表計画によれば、日野の既存モデルと同じキャブオーバー型ではなく、米国市場で主流のコンベンショナル型(ボンネット型)である。

■北米専用車投入と現地生産による米国市場への本格参入

=NAPSプロジェクト(NAPS:North American Project)
導入時期 2004年に現地組立を開始してコスト競争力を強化。
商品 北米専用車(市場の90%を占めるコンベンショナルタイプを導入)
生産 現地生産 (トヨタのTABC,Inc.を活用した現地組立/現地部品調達)TABC Inc.は
71年設立のトヨタの北米拠点で、荷台・触媒コンバーター・プレス部品等を生産中。
販売台数 2,400台(2001年) ⇒ 10,000台(2006年):30,000台(2010年)
売上高 400億円(2006年):1,100億円(2010年)
資料:日野自動車中期経営計画 「02中計」(2002.6.6日発表)

■03年に北米専用車投入、04年に米国生産開始、06年に10,000台販売
 03年5月、米国 Penske Automotive グループとの提携により、三井物産と合弁の米国販売法人、米国日野 (Hino Diesel Trucks (U.S.A.) Inc) を再構築し、既に開発済みの北米専用車の販売体制を強化して米国市場に本格参入する。計画では、03年に北米専用車を投入(米国市場向けに新開発した積載量4トン級の中型トラックを03年10月から輸出・販売)、04年10月に現地生産を開始(輸出から切替)、06年に10,000台販売。
 Penske グループは、米国の商用車リース/レンタル、乗用車販売、カーレース等の分野での実績があり、連結売上高は110億ドル、連結従業員数は 32,000人(全世界)。トヨタ自動車とも長年にわたる深い関係を有する。
■提携内容の概要は以下。
1. 米国日野の増資と Penske グループの資本参加:米国日野は、資本金を800万ドルから2,200万ドルに増資。
増資後の資本構成は、日野 50%、Penskeグループ 25%、三井物産 12.5%、米国三井物産 12.5%。
2. Penskeグループと提携を図る分野:
  @Penske グループのリース/レンタル部門での日野車取り扱い。
A現在、販売店の無い地域での販売店の設置。
B営業担当副社長の受け入れ。
■米国日野は今回の新体制への移行にあたり社名を変更。
Hino Diesel Trucks (U.S.A.) Inc ⇒ Hino Motors Sales U.S.A. Inc
■中南米向けに補給部品事業を行っている Hino Motors International (U.S.A.) Inc. を Hino Motors Manufacturing U.S.A. Inc.に社名変更して、資本金を 150万米ドル ⇒ 750万米ドルへ増資(日野100%出資)。下記機能を持つ生産会社として再編。
  @ 新工場建設によるトヨタ自動車の現地工場向けコンポーネントの生産。総投資額は約100億円。トヨタ自動車の小型トラック用足回り部品(日本の羽村工場で生産中の、タイヤを支える車輪軸を年15万台分)と、日野の米国市場専用中型トラックの車台やボンネットなどを生産。
A 04年10月からトヨタグループのTABCで生産する北米専用車に関する生産委託業務。
B 同車用の部品調達。
資料:日野自動車広報資料 (03.5.29)、日本経済新聞 03.5.17

 日野の06年米国販売目標10,000台は、いすゞが輸入車販売で00〜01年に達成している水準である。中型トラック市場シェアでは4〜5%の目標となる。また、2010年の長期目標である30,000台販売は、GMあるいはDCXの子会社Freightlinerの最近実績に相当する台数で、米国市場のTop 5、場合によってはTop 3となる可能性のある台数である。

■米国のクラス別トラック新車販売台数 (台)
  1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 02.1-5月 03.1-5月
Class 1
Class 2
Class 3
5,084,800
1,712,043
52,804
5,263,152
2,035,637
102,497
5,707,182
2,365,664
122,408
5,965,085
2,421,451
116,594
6,090,543
2,507,702
101,499
6,068,352
2,564,745
80,042
2,447,851
1,029,547
32,240
2,481,180
1,024,582
34,632
Light Total 6,849,647 7,401,286 8,195,254 8,503,130 8,699,744 8,713,139 3,509,638 3,540,394
Class 4
Class 5
Class 6
Class 7
56,526
9,262
18,111
113,689
43,357
25,189
31,586
114,665
49,423
30,353
48,115
130,983
47,417
29,165
51,169
122,614
52,037
24,362
42,430
91,564
37,827
24,003
45,095
69,328
17,807
10,171
16,131
33,574
15,799
11,319
20,007
25,621
Medium Total 197,588 214,797 258,874 250,365 210,393 176,253 77,683 72,746
Heavy (Class 8) 178,551 209,483 262,316 211,553 139,614 146,031 53,814 50,252
Medium+Heavy 376,139 424,280 521,190 461,918 350,007 322,284 131,497 122,998
Domestic
Import
361,269
14,870
405,804
18,476
501,878
19,312
441,338
20,580
329,162
20,845
305,159
17,125
124,157
7,340
115,770
7,228
資料:Ward's Automotive Reports
■カナダの Medium Duty/Heavy Duty トラック新車販売 (台)
  1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 02.1-5月 03.1-5月
Medium Duty
Heavy (Class 8)
7,123
27,163
7,511
29,094
15,124
30,984
14,058
27,905
12,525
18,495
11,598
20,341
4,846
7,240
4,775
8,167
Medium+Heavy 34,286 36,605 46,108 41,963 31,020 31,939 12,086 12,942
資料:Ward's Automotive Reports
(注) 米国/カナダのトラックのクラス区分は以下。
■トラックの Class別 GVW (pounds)
Light-Duty Medium-Duty(=日野の市場) Heavy-D.
Class 1 Class 2 Class 3 Class 4 Class 5 Class 6 Class 7 Class 8
≦6,000 6,001〜
〜10,000
10,001〜
〜14,000
14,001〜
〜16,000
16,001〜
〜19,500
19,501〜
〜26,000
26,001〜
〜33,000
33,001≦
〜2.7t 〜4.5t 〜6.4t 〜7.3t 〜8.8t 〜11.8t 〜15.0t 15t〜
(注) 下段はGVW (pounds) の t 表示換算値。GVWで約 7.3t 以下の Class4 は、日本の積載量区分では概ね 3〜4t 積車に相当する。

■米国中型トラック (Class 4〜7) Make別新車販売台数 (台)
  1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 02.1-5月 03.1-5月
GM
Ford
34,102
64,583
34,607
60,064
42,574
73,193
41,490
68,068
36,127
55,452
29,757
46,783
14,141
21,509
10,736
18,456
Freightliner
Navistar
Paccar
20,086
61,949
2,082
34,168
64,231
2,180
47,782
69,617
3,463
46,265
67,211
4,000
41,117
52,647
4,076
33,866
44,517
5,097
14,312
18,678
2,137
15,521
19,252
2,313
Volvo
Mack
330
1,292
15
1,545
1
1,511
1,126 602 699 234 292
Hino
Isuzu (米国生産)
Isuzu (輸入車)
Mitsubishi Fuso
Nissan Diesel
1,102

6,797
3,102
2,163
1,453
1,742
8,216
3,494
3,082
1,564
3,134
9,367
3,800
2,868
1,984
3,098
10,075
3,343
2,279
1,500
3,867
9,726
3,115
1,665
1,695
2,556
6,690
2,959
1,634
672
1,074
2,951
1,285
690
744
836
2,599
1,402
595
日本4ブランド Total 13,164 17,987 20,733 20,779 19,873 15,534 6,672 6,176
Others       1,426 499      
Total Medium Duty 197,588 214,797 258,874 250,365 210,393 176,253 77,683 72,746
資料: Ward's Automotive Reports
(注) 1. 日本ブランドのうち、Hino、Mitsubishi Fuso、Nissan Diesel の3社は全て輸入車。
2. Freightlinerは、Freightliner, Stering, Western Star の3社合計。
3. Paccar は、Kenworth, Peterbilt の2社合計。
4. なお、日本の4社の大型車 (Class 8) 販売はゼロ。日野の中型車販売の Class 別内訳は下記。
■日野の米国/カナダでの中型トラック新車販売台数のクラス別内訳 (台)
  1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 02.1-5月 03.1-5月
米国 Class4
米国 Class5
米国 Class6
米国 Class7
199
322
483
98
260
417
584
162
270
412
684
198
375
448
879
282
309
326
669
196
319
320
830
226
152
116
302
102
143
165
348
88
米国販売合計 1,102 1,453 1,564 1,984 1,500 1,695 672 744
カナダ販売合計 - - - - 854 923 363 441
資料:Ward's Automotive Reports


■米国と同様、専用大型トラックを開発して参入を図る中国市場

 中国市場についても、低価格な中国専用車を開発して、積載量10t級の大型トラック生産に参入する計画が報じられている。日野の、2010年の世界販売15万台目標で想定されている中国での販売は2〜3万台である。最有力とされる合弁先は、中国内の報道では、家電業界から自動車産業に進出、今後5年間で10万台の重型/中型トラック生産を計画している春欄集団である。

 春欄集団との合弁生産が実現した場合、生産規模は当初から、大型トラックとしては大規模になる可能性がある。ちなみに、既に大型/中型/小型トラックとバスについて中国生産体制を確立しているいすゞの、大型/中型トラックの04年生産目標は2万台。98年に大型トラック生産を開始した日産ディーゼルは、当面目標4,000台、将来目標10,000台である。

■中国でも大型トラック生産へ、バス生産は04年に本格化
■04年に外販エンジン生産、05年に大型トラック生産
 日野自動車は、04年にディーゼルエンジン、05年にも大型トラックの中国生産を始める。
 エンジンは電機大手の上海電気集団との合弁で、初年度は年1万基程度を生産、建設機械メーカーなどに供給する。中国では公共事業の拡大により、トラックや産業機械用のディーゼルエンジン需要が急増している。現地メーカーに対抗できるコスト競争力を確保するため、現行エンジンに比べ、3割以上の原価低減を図る。エンジンのコスト削減は、仕様の簡素化などに限界があり、現地向けに設計段階から見直す。
 大型トラックは、トラック部門を持つ家電メーカーの春蘭集団との合弁で、当初は年2万台程度を生産する。 (日本経済新聞 03.5.1、日刊自動車新聞 03.2.12)
■価格とコスト 1/2 の中国専用大型トラックを開発
 積載量10トン級の大型トラックの、年間2〜3万台規模での中国生産を検討中の日野は、大幅なコストダウンを図った中国専用車を開発する。装備・仕様の見直しや、中国製部品の活用により、現行の日野モデルの2分の1以下の価格・コストが目標。 (日刊自動車新聞 03.2.17)
■小型トラックも、基本フレームを絞り込んだ中国市場向けを開発
 日野自動車は、小型トラックのフレーム基本形状を2種類に絞り込む。現在の基本形状は16種類。これを数年以内に標準型とワイド型の2種類に絞り込む方針。まず、中国市場向けに二つのフレーム基本形状を開発し、その後、日本国内やアジア各国向けにも導入する。 (日刊自動車新聞 03.7.9)
■日本製エンジン搭載バスを03年に生産開始
 00年に設立した瀋陽日野バス(瀋陽瀋飛日野汽車製造有限公司:Shenyang Shenfei Hino Automobile Manufacturing Co., Ltd.:日野24%、豊田通商5%出資)で、公共バスと観光バスの合弁生産を03年から本格化する計画であったが、04年春以降に延期した。
 03年は瀋陽日野バスが生産している既存モデルに日野技術を投入、エンジン等の駆動系部品を日本から調達して、モデルチェンジする。
 現状の生産規模は、年間1,000〜2,000台だが、04年から日野モデルの大型/中型高級観光バス4種類を追加して、08年までに年間3,500台とする計画。03年3月には、瀋陽張士経済技術開発区に、敷地面積33万u、年産能力が大型/中型バス3,500台、バス用シャシー5,000台の新工場が竣工。

■大型トラック合弁生産を提携交渉中の中国・春蘭集団の概要
 中国・春蘭集団 (Chunlan Group) は1985年設立。江蘇省泰州市を拠点に、エアコンと冷蔵庫を中心とする家庭用電器製品を開発/生産してきた。年間エアコン生産が150万台に達した94年、春蘭は二輪車事業に進出、江蘇春蘭摩托車有限公司 (Jiangsu Chunlan Motorcycle Co., Ltd.) を中核に、99年に9万台、00年に10万台を販売した。
 97年11月、経営不振の南京東風汽車公司を 7.2億元で買収、特装車メーカーの南京東風専用車廠を統合して、南京春蘭汽車製造有限公司 (Nanjing Chunlan Automobile Mfg. Co., Ltd.) を設立した。新会社は年産能力20,000台で、01年3月に量産開始。01年10月の中型トラック生産台数は、第一汽車、東風汽車に次いで中国三位となった。中型/重型トラックでシェア30%を目標に、03年10,000台、今後5年間で100,000台生産を計画している。また、春蘭の経営首脳は、乗用車事業も構想していることを、たびたび明らかにしている。
■提携先を模索中、重型トラック分野では日野が最有力
 春蘭集団は、日野自動車と Fiat をメインに、複数の外国自動車メーカーと提携交渉中。日野とは、02年から重型トラック分野で提携交渉を開始したと伝えられている。春蘭は、南京春蘭汽車製造廠の隣に20万uの土地を購入済で、重型トラック合弁会社を設立する予定。03年5月には、日野との折半出資による、豪華型重型トラックを生産する合弁会社設立の合意が、中国内で報道された。
■メインターゲット市場は、最大積載量 15t 級の高級仕様トラック
 春蘭トラックのターゲット市場は、高級仕様の、大きめの中型トラックと小さめの重型トラックで(中国では最大積載量6t超14t以下が中型トラック、14t超が重型トラック)、最大積載量 5、6、8、10、12、15、20 t をカバーしている。02年7月には、日産自動車のキャブ技術を採用し、乗用車並の内装とした15t豪華型トラックを、13〜15万元で発売した。

■春蘭集団の自動車生産/販売台数 (台)
  2000年 2001年 2002年 03.1-4月
南京春蘭汽車
製造有限公司
重型トラック 生産 0 0 0 2,451
販売 0 0 0 2,162
中型トラック 生産 270 2,861 7,700 69
販売 278 2,830 7,853 67
江蘇春蘭
摩托車有限公司
二輪車 生産 85,425 65,987 n.a.
販売 83,362 65,975
資料: 中国汽車零部件工業経営概況
(China Auto Parts & Components Industry Operations Data)


■ASEANでは域内補完/現地調達を本格化、トヨタとは小型トラック連携を拡大

 これまで、日野の海外市場の中心であったASEANでは、中核のタイ/インドネシア拠点で事業体制を再編し(現地法人の製販分離)、域内補完と部品の現地調達率引上げの本格展開を開始した。トヨタとの連携では、トヨタがタイで生産してきた小型トラックDynaが(日野との共同開発モデルで、日野Dutroと姉妹車)、モデル更新を機に、日野Dutroの生産に1本化される(日本での現行モデルへの切替え)。

■日野の仕向け地別輸出台数 (台)
  1995年度 1996年度 1997年度 1998年度 1999年度 2000年度 2001年度 2002年度
タイ
インドネシア
マレーシア
14,471
2,959
2,033
14,257
4,365
2,612
3,727
3,243
1,799
173
0
24
2,105
1,056
225
1,657
3,420
289
1,435
2,898
4,284
2,874
フィリピン
パキスタン
オーストラリア
900
1,312
1,288
721
2,029
917
419
211
1,625
36
353
1,957
41
820
2,470
72
735
2,695
1,166
2,202
2,121
3,061
台湾
香港
2,282
512
2,262
623
3,397
1,198
2,304
288
1,813
677
1,145
847
   
米国
南アフリカ
その他
750
1,202
3,999
886
755
4,246
1,395
780
6,884
1,714
475
6,428
1,700
308
3,544
1,823
520
5,260
1,418 1,718
合計 31,713 33,673 24,678 13,752 14,759 18,463 18,739 25,463
資料:日野の決算発表資料とファクトブック 2001
(注) 2001〜02年度の内訳の 5カ国は、日野の輸出先の02年度上位 5カ国。

■ASEAN体制の整備:タイとインドネシアの生産会社を再編、現地調達率大幅引上げ
■タイとインドネシアに、サプライヤーズパークを計画、現地調達率を大幅引上げ
 中・大型トラックをKD生産しているタイ/インドネシアにサプライヤーズパーク建設を検討中。日野の年産規模はタイが4,000台、インドネシアが3,000台と小さいため、中小のトラック部品専門メーカーの進出が難しく、大半の部品を日本から供給、現地部品調達率は35%にとどまっている。日野の現地拠点の近くに土地を確保、単独では進出が難しい日本の中小部品メーカーを招致して、現地調達率を高める計画。系列の中小部品メーカーのうち、最大20社程度の参加を見込んでいる。これにより現地調達率を現在の35%から65〜75%に引き上げ、価格競争力を高める。 (日刊自動車新聞 03.4.15)
■タイとマレーシアでキャブ生産を分担、相互供給
 トラックの中で部品点数や生産工程が最も多いキャブ生産を集約するため、タイとマレーシアの間で、トラック用キャブを相互補完する。タイでは、自社工場で大型・中型トラックを生産、マレーシアでは、トヨタ自動車の関連会社 ASSB に、大型・中型トラックとバスを委託生産している。両拠点での小型トラックDutroの生産開始に伴い、タイで中型用キャブ、マレーシアで小型用キャブを生産し、相互供給する。 (日刊自動車新聞 03.2.4)
■タイ事業を製販分離、再編・強化
 製造・販売機能を担っている HMT (Hino Motors (Thailand) Limited):日野 71.69%出資:年産能力=1直 7,560台) から製造部門を分離し、新製造会社 HMMT (Hino Motors Manufacturing (Thailand) Ltd.を設立する。HMMT は、日野車の生産に加え、トヨタ等向けのユニット事業を強化する。現HMTは販売会社化し、社名を HMST (Hino Motors Sales (Thailand) Ltd.) に変更して、存続する。
 HMMTは、03年6月末設立予定(出資比率は、日野 80%、三井物産 20%)。HMSTは03年7月に社名変更予定 (出資比率は、日野 53.3%、三井物産 42.3%、その他 4.4%)。 (日野広報資料 03.4.23)
■インドネシア事業を生販分離、新工場建設
 生産・販売機能を担っている HIM (P.T. Hino Indonesia Manufacturing:日野 60.15%出資:年産能力=3,000台) から販売機能を分離して、新販売会社を設立、インドネシアでの拡販を図る。 HIMは日野自動車主導で生産事業に専念する。同時に KBI (Kota Bukit Indah) に年産能力3,000台と部品・エンジンを生産する新工場を建設、生産性/品質の向上を目指し、東南アジア市場での生産体制の整備を図る。この再編における日野の出資額は総額約30億円で、03年4月に実施予定。
 生産会社HIMの新しい出資比率は日野 90%、IMSI (PT Indomobil Sukses International Tbk) 10%。新販売会社の出資比率は日野 40%、 IMSI 40%、 住友商事 20%。(日野広報資料 03.1.22)
■部品の現地調達率を20%⇒50%以上に引上げ
 02年6月発表の「02中計」でのASEAN事業強化策は、@新型車投入によるシェアアップ、A01年で20%の部品現地調達率を04年には50%以上に引上げ、Bバリューチェーン展開 (架装/中古車事業展開)、Cトヨタからの受託ビジネス拡大。これらにより、01年度400億円の売上高を、03年度に450億円、04年度573億円に拡大する。
■トヨタ、03年を目処に、タイでのトラック販売を日野に一本化
 トヨタは、03年を目処に、タイでの小型トラック販売を日野自動車に一本化する。日野が03年から現地生産する新型Dutroの投入を機に、トヨタ系販売網で扱っているトヨタブランドの小型トラック Dyna の現地販売を打ち切る。トヨタ/日野の2ブランドで展開していた小型トラック販売を日野に集中することで、日野のトラック事業を強化する。日野は新型Dutro生産の現地調達率を現行の25%から40%強に高め、今後2年間では65%程度まで高めてコスト競争力を強化する。(日本工業新聞 02.4.17)


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